表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望した彼らは神殺しを決意する  作者: M.root
第一幕 半妖の剣豪
1/19

序章 ???

基本的に投稿は不定期です。ご了承ください。

まず初めにこれから話す物語は狂った神に運命を狂わされた7人の物語だ。後の世では彼らは偉業を成し遂げた英雄と伝わっている。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「退屈だ。」

真っ暗な部屋のなかで()は静かに呟いた。

「退屈すぎて死にそうだ。」

彼には全能とも呼べる力が備わっていたが、この退屈を紛らわせることはできなかった。

「人間共に神託をして勇者が魔王を倒すのも見た。馬鹿な人間共を唆して戦争させるのも見た。他に何があるだろう?」

しばらくの間()は考え、やがて無邪気な子どものように残酷なことを思いついた。

「そうだ。能力(ちから)のある奴の運命を変えて絶望する様を見てみよう。」

人間などただの玩具であると言わんばかりの言葉に彼の配下は眉をひそめた。だが何も言えなかった。傍らのテーブルに乗ったキューブ(かつて人であった者)を見ながらある者は歯ぎしりし、またある者は恐怖に慄いた。諫めようものならたちまちの内に同じ運命を辿るだろう。すでにここに法はなく、()自身が法だった。

「さて、僕に選ばれる優秀な人物は誰かな~?」

ウキウキしながらどこからともなく取り出した石板を操作した。

「ふむふむ。こいつがいいかな?それともこいつかな?」

鼻歌を歌いながら哀れな人間を選んでいる。配下達はせめてもの救いとしてその者達が楽な死を迎えることを願ったが、彼らの主がそんな生易しいことをするとは到底思えなかった。

「決まった!」

例の人間達の処遇(運命)が決まったようだ。一体どう変わったのだろうか。彼らにはただ見守るしか出来ることはなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ