ナナヤ
???「よぉ!ヨミ!戻ったか!お、隣にいるのが新人か!よろしくな!さっき長官から連絡きたぜ!」なんだこの暑苦しい人は。
ヨミ「うん。ただいま。新人のイツキだよ。あの人がナナヤね」
『よろしくお願いします。ナナヤさん』
ナナヤ「かてぇかてぇ!呼び捨てでいいぞ!俺も呼び捨てにするからな!イツキ!」体感温度が上がったなぁ。汗かきそうだ。
ナナヤ「さて!訓練していくんだろ!俺が相手してやるよ!イツキ!こっちきな!」すべての会話に「!」入れて喋る気なのかこの人は。
ヨミ「イツキ……。ご愁傷さま。ああなるとなかなか帰れないよ」
『……』
すごい嫌なんですけど!でもここで逃げても逃げ切れる気がしないし、無駄に時間使うより相手してすぐ帰ろう。そう決心し、ナナヤに近づいていく。
ナナヤ「素直だな!まず、軽く体力をみせてくれ!訓練室を……う~ん……とりあえず100周な!」
おい!無理に決まってんだろ!だが、このタイプはいくら言っても聞かないだろうなぁ。
『100周って。とりあえず走れるだけ走るよ』
ナナヤ「以外に文句言わずに走ったな!……その調子だ!……そう!……もっとペース上げろ!……そう!」
普通の学校の体育館くらいの大きさだから20周くらいは以外に走れたが、そこからがキツイ。
『ひぃ・・ひぃ・・はぁ・・はぁ・・』
帰りたい。もう寝たい。カレー食べたい。風呂入りたい。そう思いながらも無理やり走った。
だが、60周丁度で動けなくなった。その場で下を向き肩で息をする。汗が地面にポタポタと大量に落ちる。
ナナヤ「思ったより走れるな!60周か。んじゃ今日はこの辺にしとくか。将来的には300周は余裕になってもらうぞ」
ヨミ「おっつー」
『づがでだぁ~』
寝転がって、息を整えつつふと考える。数時間前に優の死体見たはずなのに、なぜかランニングしてる。人生とは不思議な物だな。などと意味の解らない事を考えつつ休憩をした。
ナナヤ「ほれっ!これ飲んでおきな!」
渡された小瓶を開けて飲む。開け方も味もオロナ○ンCそのまんまだ。これ好き。
『ぷはっ!おお?疲れが消えていく?』
ヨミ「そうだね~。筋肉痛になるくらいの運動量なら、これ飲んでおけば疲労は消えるね」すごいなー。何入ってるんだろ。
ヨミ「それじゃぁナナヤ、イツキはこのまま家に帰すから」
ナナヤ「OK!またな!イツキ!」
『おつっしたー』
早く帰りたくて適当に返事した。その後、ヨミの後ろを付いていき、雑談をしながら家の近くまで来た。
ヨミ「それじゃぁイツキ、明日の夕方ここに来るから、学校をちょいちょい休む理由とか考えといてね。訓練で帰れなくなったり、は大丈夫か。海外で監視したりとか将来あるから」
『海外!?まぁ、全世界て言ってたもんな。つかパスポート持ってないけど?』
修学旅行国内だったんだよ……。
ヨミ「あのドアでいくからパスポートいらない」
ああ、あの空間裂くやつか。なるほど。
『あのドアなんて名前なの?かっこよさげなんだけど』
ヨミ「どこでもd」
『その名前はダメだな!もう「あのドア」って呼ぶ事にする。じゃぁ明日!』
この話はすぐに切り上げるべきだ。この話は続けてはいけない気がした。
ヨミ「どこでm……」
イツキは耳を塞ぎ『あー聞こえない聞こえない』と言いながら急ぐように家に入って行った。
ヨミ「どこd」