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プロローグ 日常と世界
僕たち人間は生きていく上で、様々な人や集団と出会い、経験をする。
それは身の回りの些細なものだったり、歴史や世界を動かすものだったり。
今まで星の数くらいの物語が生まれて、人々は幾多の成長を重ねていく。
そして、その多くは人々が生きている限り、過ぎていく日常で行われる。
即ち日常こそが、世界で起こる出来事を構成しているとも言えるだろう。
しかし、その物語が崩れるようなことが起きたら?
訳の分からない何者かの強大な力によって、その世界が壊されてしまったら?
――僕たちは、どうすればいいのだろうか?
『夕闇倶楽部部誌 第四十巻 28ページより』




