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夕闇倶楽部のほのぼの怪異譚  作者: 勿忘草
第8章 未来占術と魔女の予言
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回想1 魔女に殺された人間の話

『ねぇねぇ知ってる? 今、占いが流行ってるんだよ! このサイトとか!』



『占いって。今時さ、そんなものを千夜は信じてるの?』



『いやいや、これがけっこう当たるんだよ。今日もさ、このサイトが示してくれる通りに動いたら電車の遅延回避できたし、レポート課題も捗ったんだ!』



『そんなの偶然でしょ。けど、千夜が言うなら使ってみようかな。面白そうだし』



『そうすると良いよ! あっ、だけど。このサイトに辿り着ける方法、けっこう特殊だから見つけられるか――って、あれ、優子じゃん。優子ー!!』



『あっ、ホントだ。おーい、優子―! 私たちを無視しないでよー!』



『…………、…………、…………、…………、…………、…………』



『ゆ、優子?』



『…………、…………、…………、…………、…………、…………』



『き、今日は風邪とか引いて気分が悪かったのかな。とりあえず、お大事に……』



『……だ、大丈夫なのかな。優子』









 その日の夜、神山優子は死んだ。部屋でガソリンを撒いて焼身自殺を図った。

 もちろん彼女の部屋がある自宅は全焼。彼女以外に同居していた母親が死亡。妹はかろうじて生き残ったものの、全身の火傷がひどい状態だったようだ。

 あの時の彼女の様子は何だったのか、いったい彼女に何が起きていたのか。私たちに、それを知る術はもはや存在しないんだろう。
















 ――だけど、自殺する直前に彼女は。“魔女に殺される”、と。

そんな言葉をSNSに残していたらしい。それが何を意味するのか、それは――

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