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その83.元気溌剌男と強気な記者女…俺ら何してんだ?

 教室に居るのは、親友のへーじと、バカ妹の縁。

 そして、その2人の様子を廊下からバレない様に見届けている俺とミホミホ。

 ミナミナは得意の情報収集か知らんが、マイクらしき物を耳に付けている。


「あの、ミナミナさん?何をやってるんすか?」

 恐る恐る聞く俺に、ミナミナは、し〜っと人差し指を口元に置いていた。

 ……黙れと。


「バレるから話をする時は小声で、OK?」

 そう小声で言いながら、今度は人差し指と親指で小さな円を作って俺に了承を求める。


「OK」

 ミナミナに合わせて俺も声が小さくなる。


「で?何?」

 視線は教室の2人を見つつも、俺の質問には答えてくれるらしい。


「俺ら、なにしてんの?」

 へーじは忘れものがあるといって、先に帰っておくように俺達に言った。

だが、ミナミナは帰ろうともせず、何も言わずにへーじの後を追った。

そして現在に至る。


「アッハッハ……早句間っちは鈍感だねェ〜、私は即効でネタだと解ったね!」

 そう小さく笑いながら振り向いたミナミナの目が輝いていた。

 あまり良い趣味とは思えねーよ俺は。

 ……ん?

 あれ!? 今さり気無く馬鹿にしてなかった!?


「あの子は、へーじを受け入れるよ。きっと」

 落ち込んでいる俺を無視して、ミナミナは突然喋り出した。

 ?、どういう意味だ?あの子、は多分だが縁だ。

 そして受け入れる、へーじを?意味が解らねえ。

 俺の不思議そうな顔を見た後、呆れた表情を見せた。

 何だよ、その顔は!

 ミナミナは何も言わず、教室の方を再び向いた。


 2人は未だに無言で箒を掃いている。

 あんなの見て面白いか?

「何となく」

 小声でミホミホの声が聞こえた。

 話は終わっていたと思っていた。

 だが、ミナミナは再び話し出した。教室の2人を見ながら。

 

「へーじが言った言葉で、あの女共が誰のことを言ってるかは解ったよね」

 女共、の所に怒りが込められていた気がした。

 

 へーじの言葉を聞いて俺も縁のことを言ってることは解った。

 まず、へーじが突っかかっていったことに驚いたが。


 兄の俺が、縁がどう言われようが気にしないのは変だとは思う。

 代わりにへーじとミナミナが怒ったからか、それ以外なのか。


「でも、へーじが突っかかるとは思わなかったね……」

 何故、声の色が落ちたのか解らなかったが、何か複雑そうだ。

「へーじは、変わってきているんだよ、次は縁だね」

 縁は教室の2人を見ながら、歌うように続ける。


「あの子はブレーキの無い車、アクセルを踏み続け、グングンとスピードを上げる車。そしていつか突然の曲がり角に曲がりきれずに事故を起こす。」

 ひゆ、だったか、ふゆだったが、忘れたが、ミナミナはこういうのが好きらしい。

「へーじは、きっとあの子に無い物を与えてくれる。あの子のブレーキになってくれるんだよ」


 そう、ミナミナは何処か切なそうにしながらも言った。

 ハッキリと自信を持って、ミナミナは言いきる。



 だが、



「すまん、言葉の意味が理解できないんだが」

 俺の頭にも解る様に説明してくれ。


「もういい……」

 何だよ!教えてくれよ! 気になるじゃん! 何だその『どうせアホにゃ解んないわ……』て諦めた表情は! 泣くぞ! 泣くぞコラ!


「第一、何でそこまで縁のことを気にするんだよ!」

 兄の俺以上に縁のことを気にするミホミホが不思議に思えた。

 最初からずっと縁のことを気にしてくれているような感じがしたからだ。

 縁とは妹が友達、ぐらいの知り合いってわけじゃないのか?


俺がそう言った時、ミナミナの様子が変わった気がした。

振り返らないが、なんか、こう、空気が変わった。

「……縁ちゃんの、別れた彼氏、知ってる?」


 ……?

 俺はそんなことは聞いて無いんだが?

 というか、知るわけが無い、っつーか彼氏が居たのか?初耳だ。

 答えない俺に知らないと察してくれたのかどうかしらんが、ミナミナは続ける。




「最っっっっっ低!!の奴だった!」

 思いっきり溜めて、吐き捨てるようにミナミナは言った。


 !? ミナミナのそんな言葉は初めて聞いた気がする。

 ミナミナは普段は常に明るい、だからこそ、ハッキリと言ったのに驚いた。



 それ以上、ミナミナは何も言わない。


 黙って、2人の様子を見つめる。

 俺もそれに習って、教室の2人を見ることにした。

 よくわかんねーけど、ここ、空気読むとこだよな?


 ……?何か、へーじが言ってるのか?

 へーじは如何にもめんどくさー…と言った具合だった。

 そんなへーじは縁に何か言っている。

「おお!?」とか言ってるミナミナには聞こえているらしいが、俺にはよく聞こえない。


 振り向いた縁は、ワンテンポ後。


 へーじに膝蹴りをかました!?


 あいつ! 俺の親友のへーじに何てことしやがる!

 怒りに任せて飛びだそうとした時。

 ミナミナが思いっきり首の裾を引っ張った。

 !? ぐぇっ! 首絞まっ!!!


「ちょいちょい! 今いいとこなんだから!」

 そうも言うが、俺、今もんの凄い苦しかったんだが……というかまだ苦しい。


「な……ゲッホ! 何がいいとこなんだよ!」

 苦しみながらもミナミナを睨み付ける。


 ミナミナは嬉しそうに笑う。

「アレは縁ちゃんの照れ隠し、へーじにだけ見せる、ね?」


 は!? 照れ隠し!? どんだけ激しい照れ隠しだよ!!

「アッハッハ! 縁ちゃんも薄々気づいてんじゃ無いかな? へーじが自分を慰めようとしてるってね?」

 慰める? へーじが!?

 何と似合わない言葉だ、へーじが慰める。


「縁ちゃん、立ち直ったかな」

 そう言いながら再び視線を教室に。

 俺も釣られて視線を教室へ。

 へーじが慰めている姿……是非見てみたい!

少し前に友人達とどでかいショッピングモールに出かけました。

友人Bは漫画家を目指しており、熱心に漫画家の教材を探していました。

私はそんな友人Bを見て、少し驚きました。

小説家を、控えめに目指していた私は、小説家になることを隠していました。正直に、恥ずかしいと思っていたからです。

しかし、友人Bは隠すこと無く、恥ずかしがらず真っ直ぐに自分の夢を見ていました。

そんな友人Bを見て、私の頭の中に『何をしてるんだ私は…』と、言葉がよぎりました。

真っ直ぐに夢を追う友人Bと、私を比べて、自分が馬鹿に見えました。


私が小説を書いているのは、友人達は知っていました。しかし、プロになるの?、と聞かれれば、現実は見てる、と生意気なことを言っていました。

今思えば、プロを目指す友人Bに何て失礼なことを言っていたのか…


私は、友人Bにメールを送ることにしました。

文はこうです。

『小説家、目指して見る』

私は同じ様に言われて、自分の言った言葉を同じ様に言われたかったのかもしれない。それで、自分の言った言葉をチャラにしようとか、卑怯なことを考えていたのかも知れない。

本屋で小説の書き方なる物を買ってから、意を決して、卑怯な私は送りました。


馬鹿にされることを、薄々望んでいました。


友人Bから返ってきたメールは、


『おう、頑張れよ』


予想外の言葉、期待していた言葉とは正反対の言葉。


涙が…止まらなかった。

友人Bは私の夢までも、真っ直ぐ見てくれた。

自分の夢だけでなく、私の夢を信じてくれたんです。

最後に『お前もな』

と、返し、買ってきた本を私は見据えた。



私「―て話考えたんだけどどう?」


友人・友人A「「・・・・きめぇ」」


私「ですよねー!(爆)」


はい、無駄に壮大に、バリバリに美化しながらも、そして最後の泣いたとかはバッチリ嘘ですが、こんなことがございました。

というか無駄に長い(笑)。ここ読んで下さっている方いるのだろうか?

とか、思いつつも書きましたが、まぁ、実話です。

純粋に夢に向かう友人Bがカッコよく見えましたね。

私も控えめですが、頑張ろうと思いました。


そんな友人Bが『暴力熱血女と貧弱毒舌男』の、へーじと縁を絵で書いてくれましたー!

私の予想を超えた良い出来を送ってくれたんですが、

是非皆さんにも見て頂きたい!

でも『小説家になろう!』て、絵とか載せれるんでしょうか?

スキャナーだったかはあるんですが、絵の載せ方が解らないので、知っている方がいらっしゃったらお教え願います。

ここまで読んでくださったかた、本当!長くなってすいません!最初に見た方は後書き無駄に長っ!と、思われたでしょう。

ほんっとうすんまっせん。

これからも『暴力熱血女と貧弱毒舌男』

宜しくお願い致します。

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