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その7.殺されそうです。もう笑うしかねぇ(笑)

・・・・・ドドド・・!


 足を止める。

 いや、聞こえる。

 幻聴何かじゃない。


 嫌な予感がする。



 音のする廊下の先を見た。


・・・・・ドドドドドド!


 廊下の先曲がり角になっており、音は曲がり角からする。


 その曲がり角から、人影が出てきた。

「!?」

 曲がり角から、ズザァァーー!と大きな音を立ててスライディングをかましたのは、


 先程、僕がクソ女と毒づいたそのクソ女だった。


 クソ女……では無く、少女の鋭い目線がギンッ!と僕を見据える。

 バリバリの殺意に1歩、2歩、と後ずさる。


 ッス、と立ち上がると、俯く顔が黒い髪で隠れ、鋭い眼光が隠れた。

 だが、何か禍々しいオーラが出ている(様に見える)。


 怖い!怖いよ!


「誰が……」

 ボソっと彼女は小さく呟いた。


 曲がり角までは約5メートル程。

 だと言うのに、その怒りに満ちた声がはっきりと僕の耳に届いた。

 更にエグイオーラで、黒いロングの髪が……浮いている!!マジデ!?

「だ・れ・が! クソ女だってェェェ!?」



 小さな声で、しかも5メートル以上先に居た(はず)の人間が何で聞こえるんだよ。

 おかしくね!?おかしくね!?

 てか帰ったんじゃないの!?

 アンのクソ医者ァァァァァ!!

 と、心の中で毒づいても無駄なのだが。


 そんな事を考えている間に少女は僕に向かって一直線に走り出した。


ドドドドドドドドド!!!という先程まで聞こえていた音がハッキリと聞こえた。


 うわ、走ると本当にそんな音するんだ。

 少女を見直すと、走った跡に、足跡の形をした陥没が出来ていた。


 あの音の意味が解った。

 無理無理無理無理!!!あんなんに蹴られたら死ぬわ!!

 何なの!? この女の子は!? 常識が通じないんですけど!!


 待ってくれるわけも無く、グングンと僕に近づいてくる。

 そこで僕の脳内に電流が走った!

 落ち着け!!何度も気絶させられてたまるかァ!!

 気絶させられた飛び膝蹴りは勢いを付けてなければ出来ない! 

 思いっきり走ってきてるし、先程と同じ様な勢いを付けた攻撃が来ると見た!!


 考えているうちに、女の子は直ぐ目の前まで来ていた。

 僕の少し先で、女の子の体が浮いた。

 僕の目の前には女の子の膝がそこにあった。

 予想どおりに、勢いに乗った飛び膝蹴り。



……。


 予想出来ても避けれるかは、別じゃね?(笑)


「ぶほぁ!?」

 見事に顔面にクリーンヒット。

 勢いで体が後ろに仰け反った。

 鼻から赤い潜血が飛び出る。

 だが、僕は気絶しなかった。

 男の意地か、膝蹴りと共にパンツが見えたからか、。

 意識はしっかりとあった。

 床に叩きつけられると、背中に衝撃が走った。

「っつぅ!!」


 痛い……だが、目は瞑らない。

 空中に浮く目の前のスカートのモロチラ等見れるものでは無いから。

 嫌、確かにハッキリと白ですが、見たくて見てるわけじゃないから。

 そんな変態じゃないから!嫌、見てますけども!!

 倒れている僕の真上に居る少女は、物理的法則に従って落ちてくる。

 つまり僕に向かって落ちてくるわけであって、

 そう!僕に覆い被さるように。





 膝が。



 僕の顔面を捉えた膝が、重力に従い顔面に向かって落ちてきていた。

 重力加速という物をご存じだろうか、簡単に言うと勢いを付けた状態で落下すると体重の数倍で叩きつけられるのだ。


 顔面に向かって人間の鋭い膝が、体重の数倍(女性の体重とはいえ)を乗せて落ちてきているのだ。


「マジパネェ(死)」


 鼓膜を突き破る音が耳の中を貫いた。

小説には関係無いですが、

女の子に告白されました。

夢でした。

涙が出た。



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