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その78.意識してても十分怖い・・・後ちょっとだ!頑張れ僕!!



―授業中。


好青年らしく授業でも寝ないようにしつつ、しっかりと授業を聞いている。

残りの5時間目と6時間目を終わらせ、家に帰れば僕の勝ちじゃァァ!!

等と、心の中で気合を入れる。

最早、縁との勝負と言うよりかはミホと勝負をしている気分だ。

というか縁が負けたら僕の写真を取り返すのも無理なのか…。


まぁ、あっちは志保ちゃんらしいし大丈夫だろう。あの子甘そうだし。


どうでもいいことを考えていると、前の席の奴から紙が渡されてきた。

アレだ、俗に言うクラス内の授業中による連絡網の様なものだ。学生経験の方々なら経験おありでしょう。


「?」

渡された紙は細かく畳まれていた。

広げて中を確認する。


「…ッブ!」

つい授業中に好青年にあるまじき吹き方をしてしまった。

イカンイカン!


「くらぁ!静かにしろぉ!」

僕に向けて怒鳴り声を飛ばすのは国語教師の小山田おやまだだ。

この小山田先生は直ぐ怒鳴るので生徒からの好印象が無い。

無論、僕からも好印象は無い。


「す、すいません!」

慌てて誤ると、舌打ちと共に小山田は黒板の方を向いた。

小さくなりつつ、再び紙の内容を確認する。


『縁ちゃんと何してたの〜ん?v(^^)v』


バレてる!!これは手を握られた辺りもバッチリなのかぁぁ!?

ていうかメールじゃ無いのに何で顔文字!?

慌てるな!僕!確信は無い!!クールに!常にクールに!だ!

恐る恐るミホの座っている席の方を見てみる。

楽しそうに前の席の女子と話している。

をいをい、授業中ですよ?

遠い席でも解る様な大声で話しやがって・・・うるさいわ。


「ね!ね!ね!見て見てー、さっきナイスな写真取れたんだー!」


ナイスな…写真?


「くるぁぁ!!立花ァ!ウルセーぞ!!」

小山田の怒りの叫びが教室中に響く。立花。つまりミホに向けてだ。


「アッハッハ!!すいまっせーん!」

立ち上がってから笑いながらミホは適当に謝っている。

再び舌打ちと同時に黒板の方を向く。


ミホも座り、つつも!僕に意味深な笑みを向ける。

チキショォォ!!!

わざとか!あの大声もわざとか、くらぁ!!


取り合えず、返事は返しとくか…。


ノートの切れ端に『別に、好青年らしい活動をしてただけだよ』と、書いた後。

小さな飛行機にして、ミホに向けて投げる。

ホラ、紙回したら周りに見られるからさ。


その後、直ぐに授業に戻る。

つもりだったのに。


「あっづ!!」

グサッという効果音が頭の中にひび…というか刺さっとる!!

僕の頭に飛行機が突き刺さったのだ。

飛ばしたのはミホだろう。それは解る。

だけど…どうやったら人の頭に突き刺さる程、鋭く折れんの!?凄くない!?

というか、返信はや!

痛みで泣きそうになりつつ、ミホの方を見る。

何で親指立ててんの!ムカつくんですけど!!

悲しみつつも飛行機を広げる。


『アッハッハ!ここまで折れるようになるには時間がいるんだよん?d(^▽^)』

先読みしてやがるぅぅ!!そしてメッセージなのに笑ってるぅぅ!!もう突っ込み切れない!


心の中で突っ込むと同時に力を入れた時に紙がずれたのに気づいた。

あれ?2枚重ね?


『知ってるよ(*≧m≦*)ププッ、必死になっちゃってー(笑)新聞紙一緒に片付けてたんでしょ?さっすが!好青年だ(○ゝω・)b⌒☆NE!!』


・・・・・・・。そこまで知ってんのかい。というか顔文字ムカツク!(怒)


『何で知ってんの!?』

そう殴り書きを決め、手早く飛行機へ変えるとミホに飛ばす。


返信は直ぐ来ると思・・・。


「あいっだぁ!!」

つい授業中なのに大声で叫んでしまった。

僕の飛行機が飛ぶと同時に、猛スピードでミホから飛行機が飛んできたのだ!

僕のヨロヨロ飛行機をブッ飛ばし、(何で!?)見事に顔面に命中させた。

どんだけ思いっきり投げんの!?


「うっさいぞ!こらぁ!」



小山田の大声は今度は僕に向けて。

「すいません・・・うう」

クッソォ・・・返信にしては早すぎげしょ・・・。しかも今の速さ何!?在りえないんですけど・・・。

僕の飛行機は吹っ飛ばされつつも、ミホの近くに落ちた。

頑張った・・・頑張ったね僕の飛行機よ。

泣きそうになりつつも、その紙飛行機を広げる。


『教室の窓からバッチリ見えてたΣ(σ`・ω・´)σ Y口!』

また先読みか!!

ていうか。


・・・・・・そういえば、窓の下は裏庭でしたね。


「シィットォ!!(:注訳 クソがぁ)!!」

悪口ではありません!ただ英語を叫んだだけです!!

そう反射的に叫んだ僕に、小山田は素早かった。


「うっさい!!つってんだろぉ!!」

マンガみたいに、飛んできたチョークは見事に僕の眉間に的中。

パッコーン!という音と共に、その威力で僕は崩れるように机に突っ伏した。

突っ伏す瞬間に、必死で笑いを堪えて、顔を真っ赤にしているミホが見えた。

・・・。

いつか僕がミホを懲らしめる日は来るのだろうか・・・。

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