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その73.第一のボス、馬鹿サク 第二のボス性悪女

 昼休み、何故広まっているか知らないけれど面白半分で見に来る奴等がウザイ!!

 そしてこのゲームを利用してくる奴もウザイ!!

 つまり、こういうことだ。

「なぁ、ファイル持って行くの手伝ってくんない?」

「いいよ!」

 無論笑顔は必需品。


「ちょっと、宿題見せてくんない?」

「いいよ!」

 イライラする? ええ、勿論です。


「ミジンコについて語り合わない?」


「え゛!?」

 いかん! 笑顔が一瞬崩れてしまった!!

 直ぐ近くで爆笑しているミホをチラ見した後、直ぐに笑顔に戻る。

 そしてこの引きつりながらもこの言葉。

「い……いいよ!」


 そして今はトイレの便器の上で頭を抱えている僕は現在進行形。


「あ゛あ゛あ゛……胃が痛くなってくるぅぅ……」

 いつもやらない事をやるっていうのがどんだけ大変か解ったよ……。

 ストレスで死にそう!そっか〜僕って日頃から結構ストレス解消してたんだなぁ。


「へーじー長いってー、ゲリか? ゲリなのか!?」


 バカの声に、大きく大きくため息を付く。

 流石のミホも男の神聖な所を犯すことは無かったが、代わりにサクが付いてきている。

 クソが……安息の地は無いのか!


 便所にいつまでもこもっているわけにも行かない、しかし外に出ればまたなんやかんやと手 伝わされる。特にミジンコは精神的に色々キツかった。

 残念ながら昼休みはまだまだ残っている。


 ……ん? 待てよ?

 現在、バカ以外の声や音はしない。つまり今、この男子トイレには僕とサクの2人だけということになる。


 と、いうことは、サクを何とかすれば外で待っているであろうミホを振りきって逃げることが可能性かもしれないィ!

 いくらミホが運動神経が良いと言っても所詮は女の子!! 

 突然に走れば僕が有利になる!

 逃げ脚なら自信がある!! いや、自慢にならんかもしれませんが……。

 逃げ付く先は……裏庭! 裏庭だったら確実に人はいない筈!

 何故ならばこのクソ寒い中、昼休みに出てくる馬鹿は……そうはいない筈である!! 


 ……しかも今居るトイレは僕等2年生の3階のトイレでは無く! 

 1年生の1階のトイレに居るのだ、何という好都合!! え? 何でそんな所にいるかって?

 取り合えず知り合いに合わないように、とここまで来たものの、サクとミホはついてくるし、他の奴らも態々(わざわざ)探し出して頼みごとしようとするんだよ!?。

 まぁそれはいいや、

 やばいよ、僕の頭フル回転してるよ、ホームズも真っ青ですよ!

さて、そうとなれば馬鹿サクをどうするか……だが。


「おーい! 兄ちゃんが手伝ってやろーーかーー!」

 ……手伝うって何を!?

 手伝うべきことが無いわぁ!!

 調子に乗ンな馬鹿サク!略して馬ク!!


 思いっきり! トイレのドアを蹴飛ばす!

 バァン! という音と共に思いっきりドアが開く。


「お! 遅かったな!」


「こンのぉ〜……」


 僕は今迄に溜まりに溜まったストレスが爆発する。

 思いっきり息を吸い込み、そしてサクを思いっきり睨む。

「こンの!○△□×◎(ピーーーーーーー)がぁーーー!!!!お前何か●×▼○(ピーー)で◆☆▲(ピーー)じゃボケェーー!!」

 現在お下劣な言葉の為、ピーという自制を入れております。

 不快になる方、気分が優れないという方が出ない為の処置でございます。


 僕の吐き捨てた言葉に、顔を青ざめながらヨロヨロと後ろに引いた。

 だが、ガラスのハートの筈のサクはッキ! と僕を見据えた。

 思いつく限りの悪口を言ったのだが……やるじゃない!


「そんな子に育てたおぼえはありません!」


「育てられた覚えがない!」


 サクは叫んだ後、汚い筈のトイレの床に倒れた。

 泣きながら。

 しかし、最後にお母さん!? と、母親がいないのに心の中で突っ込めたのはある意味凄いなァ……。

 まぁ、取り合えずこれでミホには気づかれないでしょーよ。

 あ、何だか心が軽くなった気がする。

 やっぱ、ストレスって溜めちゃイカンね。うん!



 倒れたサクを無視して、トイレの入り口? あれは入口と言っていいのか? 嫌、まぁいいや。

 その辺りでコソコソと回りを見渡す、ミホはどうやら友人と話しているらしい。


 後は、タイミング……。


「でっさー! チョーめんどくさいの!」

 何故トイレ前で固まる、何故女子が男子トイレ前で固まる!! 恥ずかしいじゃん!!

 クッソォ……一々気にするのもアレか。

 だがムカつく声は嫌でも耳に入るな。

 タイミングを見計らっている間も女生徒達の声が耳に障る。

「でっさー! 私に新聞紙捨ててこいとか言うのよ!? あのセンコー! チョーうざったいのー!」

 誰だか知んないけど君の声の方がうざったいよ。

 僕の苛立ちなぞ気にせずキャハハ、と下品に女生徒達は笑っていた。


「でもさーこっからがチョー面白いの! あの女に冗談で頼んだら『よろしくてよ』とか言ってさぁ!」


「ナニソレー! チョーきもーい!」とか何とか他の女共がバカにした様に笑う。


「……ッチ」

 無意識に舌打ちをしていた。純粋に鬱陶しい。

 嫌でも耳に入るのが余計ムカつく。


 こんな奴らの話聞いてる暇があったらサッサと逃げるか。


 と、タイミング良く、ミホが背中を向けた。

 イヨッシャァァァ!!!


 猛ダッシュを試みる僕!!

「アッハッハ! 確かに、それがルール違反なんて言ってないもんねー!」


 後ろから嬉しそうな、というか楽しそうな声が聞こえた、だが、気にしない!!

 ……追う気はないのか?


「だけど、私って〜……結構運動神経は良いんだよん?」


 いきなり声が直ぐ横で聞こえた。


「!?」

 いつのまにィィ!? 一瞬で距離を殺して直ぐ僕の横に一緒に走っているー!?

 ……! 

 上等!!


 悪いけど追い駆けっこは!!! 僕の方が有利だ!!!。


 サク以来のデッドヒートが!! 始まる!!。

私→友人→友人A→友人B


私「まーじーかーるーばーなーな!バナナといったら…マシンガン」


友人達「!?」


友人「…マシンガンと言ったら、銃?」


友人A[銃といったらデストロイ!」


友人B「デストロイと言ったら、バナナ?」


私・友人「!?」


友人A「エロいな…」


私「何を想像した!」


友人「俺の知ってるマジカルバナナと違う気がする…」

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