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その67.馬鹿と馬鹿集団とマトモな僕。何!?この学校本当何!?

 廊下を歩くだけで冷たい視線がこっちを向いている気がする。



「なぁ、へーじ、気のせいかもしんねーけどさ……」

 隣で僕と同じ様に暗い顔をしているサクのその言葉の続きは言わなくても解る。

「気のせいじゃないよ……そして安心してよ、この視線全部僕に向けてだから」


「お! 俺はお前がホモでも親友だぞ!」


「そっちじゃないわ! 馬鹿サク!! そして誰がホモだ!」

 どこで話し聞いてた!!。


 そんな会話と共に廊下を歩いていた。

「フリーズ!!」

 どこの馬鹿か知らんが、突然の大声が廊下に響き渡る。

で も振り向かない、何か不幸の香りがするから。

「おい!フリィィズ!!フリィィィィィィィィィズ!!」

 無視。

 そこで別の大声が聞こえた、

「隊長ォォォ!! きっと英語を間違えているのであります!

フリーズでは無く! プリーズでは!?」


「何ィィ!? そうだったのかァ!! プリーズ!! プリィィィィィズ!!!」


 僕は当然無視する予定だった。

 しかし、馬鹿が反応した。


「バッカ! 違ェーよ! プレシデントだよ!」

 バカだ! 究極のバカだ!


「隊長ォォ!! 自分もそんな気がしてきたであります!」


「そうかァ! よっし行くぞ〜!」


「「「プレシデントォォォ!!」」」

 3人分の馬鹿の声が廊下中に響く。

 ちょ、僕は関係無いですよ!?

 周りの視線が明らかに僕もバカの一人みたいな感じだ!


 ……はぁ。(溜息)


「何?」

 もうここまで来たら、


「止った! 目標が止まりましたァ!」


「嫌、もう良いから」

 振りむいた先に居たのは。

 ……結構な大勢だった。


 全員が白い覆面をしており、先頭に立っている二人だけ紅い覆面と青い覆面をしていた。


 残念ながら僕はこの集団を知っている。

 この学校でこの馬鹿みたいな集団を知らない人間は多分いない。


 全員がビシィッ! とポーズを決めながら

「我ら!! 『モテ隊』!!」


 ……あれ?

「前は『イケメンになり隊』じゃなかったっけ?」


 僕の言葉に何故か堂々と胸を張りながらリーダー格である赤い覆面が胸を張る。

「ッフ! 自分が頑張るより周りのモテている奴らを成敗した方が早いことに気づいたのだ!!」

 ……何という負け犬思考。


「隊長! 流石です!」

 青い覆面が赤い覆面を煽る。


 ちなみにその前は『金持ちになり隊』、と常に名前が変わる馬鹿の集合体である。

 ……ん? モテている奴の成敗?

 え? マジ?


「フハハハ! 理解したか!! 我らは貴様を成敗しにきたのだァァ!!」


 ほら見ろォォ!! こいつら馬鹿だから冗談とか受け入れないだよォォ!!

「だーかーら!! あの新聞は嘘だってば!!」


「嘘を付くな! ミスタープレイボーイ!!」

 恥ずかしい名前で呼ばれた!

「そうだ! そうだ!」と、後ろの馬鹿集団が煽る。

その大勢は好き勝手に言いまくる。

「水歩様の新聞を馬鹿にするな!」

「トラブル熱血ガールは俺のモンだ!」

「志保ちゃん萌えェェ!!!」


 ……危ない集団だ!。

 出来れば話しかけてくるものご遠慮頂きたいぐらいだ。

 昨日、一緒に行動していた女の子3人組は意外に人気らしい。

 君ら女の趣味悪いね……嫌、志保ちゃんは解るけど。


「行くぞお前たちィ!! 射撃用意ィィ!!」

 全員が僕に向けてきたのは黒光りする拳銃。


「……いや、エアガンでしょ」

 こいつ等、学校に玩具持ってきてるよ。

「てめぇら! へーじに手出すんなら俺を通しなぁ!」

 鹿が余計ややこしく!

「馬鹿が来るぞォ! 目標! 放てー!!」


「イエス!モテ隊!!」

 何それ!? 掛声!? ダサッ!!


 その掛声と共に一斉にエアガンが放たれた。

「あだだだだ!!」

 エアガンでもやっぱり痛いらしい……。

「隊長ォォ!! 目標沈黙しませェん!!」

「くぅ! 火力を上げろぉ!!」


 もうヤダ、このバカ共……。

 泣きそうになっている僕の耳に聞き覚えのある音が聞こえた。


 ・・・・ドドド……、


 この音は……。


「校内に玩具を持ってくるなァァァ!!」

 甲高い大声、君はアレか……トラブルに突っ込んでくるのか。


 暴力熱血女が煙を挙げながらこちらに向かって疾走してきている。

 周りの生徒達が溜息を零す。

 ……僕もそっち側なんですが。

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