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その59.大好きって言葉は軽はずみに使う物じゃありません!!女って…女って…

「まぁ、あんだけ募金集めたんだからちょっとぐらい貰っても? バチは当たらないわよね?」

 そう言って笑いながら立ち上がったミホの瞳に、喋るなよ……、

 とドスの利いた瞳が見えかくれしているのに気づいてしまった。

 ていうか開き直りやがった!

 だが、脅しに負けてばかりの僕じゃない! 怖いけどハッキリとにらみ返す。

「これで一つ、僕は君の弱みよ握ったわけだ?」

 その言葉にミホは笑顔で返す。

「お! 言うね〜じゃぁ口止め料とかいるんかな?」

 嫌な予感がする……。


「私の、まだ清純な体なんて……どう?」

 嫌、そんなモジモジされても2回目だったら余裕でスルーですよ。

「……あのさ、女の子が嘘でも直ぐ体とか言わない方がいいよ絶対」


「!、そんな! 私!! 嘘何て……」

 ちょ……演技うますぎでしょ! 何で目をウルウルしてるんですか!?

 周りから見たら明らか僕が悪役じゃん!!。

「解ったから」

 呆れた声を出す僕はため息を付く。


 ミホは突然、真剣な顔をした。

「……嘘じゃないよ」

 ミホはウルウルの瞳のまま、突然僕の手を両手でギュッと握った。


「!?!?!?!?」


これはやり過ぎでしょ!! ちょ! やめて!!。

「ほら……聞こえる? 私の鼓動……」

 両手で握る手から心臓の音が伝わってくる……というか、コレ明らか僕の心臓でしょ。

「嘘じゃないよ、大切な人だから言える……本当は恥ずかしいの……だけど」

 そこで俯いた表情をパっ! と上げた。

「あなたには……聞いて欲しくて」

 何時もの笑顔では無い真剣な表情。

 ドックンドックンと脈打っているのは僕だけじゃないのか?

「そ、そんなこと言われても……」

 突然の告白をされても困る……確かにミホは美人だけど、だけど。

「その」

 言葉が自然と小さくなる。

 僕の両手を握ったままジッと見つめるミホから目を逸らす。

 不味い、なんだこれ……! なんだこれ!

 やばい! 絶対顔赤いよ! うわー! うわぁー!

「……大好き」

 ミホが小さく零した。

 それが決め手だった。僕の顔からボッフン!という煙が上がった。

 もう駄目、何も考えられない……。

 フラフラとする僕はのぼせた様に頭がボウッとする。

 好き、じゃなくて、大好き……!?きょ、強烈すぎる。


 これはしっかりと答えなくては……


「ブフゥ!!」

 真剣な顔でミホを見ようとした瞬間、噴き出したような声が聞こえた。

 ミホを見ると、さっきのウルウルは何処へやら、

 嫌らしい笑みと共に、僕と目が合った瞬間。

「……やっべ」と小さく零しながら、再びウルウル目へ。

 目がウルウルしているが、限界なのか、眉がピクピクと動いている。


 …………ちょっと待てコラ。


 男の純情弄びやがって!!!!。

「…………アルミカンの上にある蜜柑みかん

 そう零した僕の言葉が決め手だったらしく、ミホは思いっきり僕に唾を飛ばしながら吹いた。

「ちょ!! ちょっと!! アッハッハッハッハ!! このタイミングで駄洒落!? 

やめてよ!! ヒャッヒャッヒャッヒャ!!!!

何で!? 何でアルミカ……ッブ!! ヒェッヒェヒェ!!」

 声になってないよ、最早涙を浮かべながら大爆笑をするミホに悲しい目線を向ける。

 そうだ、コイツはこういう奴じゃないか。

 大笑いしているミホを背に、ボランティアのおねーさんに募金箱を渡しにいくことにした……。

 真面目に考えたのに……。泣いてない……泣いて何か無いさチキショウ....


 後ろに大声で爆笑しているミホの声が聞こえていた。


「アッハッハッハッハッハッハッハッハ!!

……やっぱ、へーじって可愛いー……アッハッハ!!」


 だが、小さく零した声が聞こえた気がしたが、僕には大声で笑っていてよく聞こえなかった。

私「小説の後書きでお前との会話書いたら地味に受けたよ」

友人「まじかよ〜オイオイこれでネット内で俺アイドルみたいに大人気になんじゃん〜やめろよな〜」

私「写真とかは出してないから・・・」

友人「いやいや、俺の発言見ちまったら、もう俺のとりこじゃね?」

私(・・・・ここまでプラス思考になってみたい)

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