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その150.その名の下の正義、、、ッハ……笑えるね

 泣き喚く僕と姉。


 警察に連れて行かれそうになる父を必死に止める母。

 

 父は、前代未聞の事件を引き起こした。

 最悪の犯罪者に成り下ったのだ。


 僕の父はあまりにも有名な医者だった。

 様々な功績を残した世界有数と言われた名医だ。

 その名医が起こした事件は……。



 人体の贓物売買。


 死んだ人間の遺体を消す前に、贓物のみを取り出す。

 見た目は只の人間だが中身は空っぽ。

 


 それだけでも大罪だ。

 

 だが。


 それだけじゃない。 

 


 

 父は、生きている人間にさえも手を出した。

 

 助かる可能性の在る患者を、

 助からないように仕組んだのだ。

 医者である父には、そんなのは造作も無い。



 名医で在り、名声も富も手に入れていた。

 更に臓器の売買による大金。


 僕は幼いながらもその事実に呆然とした。

 家に在る物は全て撤去されていく。

 当然だ、犯罪で手に入れた金で買った者ばかりだ。

 大きな家も、庭も、食器も、服も、食物も。


 僕は吐いた。


 トイレで吐き続けた。

 人の血で出来た金で生かされていた事実に、今迄食べてきた物を全て吐き出すように。

 

 最早吐く物が無くなっても胃液を出していた。


 次に着ている服をハサミでビリビリに破いた。

 買って貰った玩具を窓から放り投げる。


 自分が大好きだったぬいぐるみやフカフカの布団を燃やした。

 

 眼に映る全てが、




 怖かったのだ。

 撤去される前に全てを壊そうとしていた。

 取られたくない思いと、見ていたくない思いが頭の中でグチャグチャになっていた。

 その上での苦肉の策が壊す事だった。



 父が捕まり、テレビのニュースは前代未聞の事件に、それ一色。

 その騒ぎの後、僕達は隔離される様にホテルに泊まっていた。

 父は当たり前の様に。



 死刑。



 誰も可哀相とは思わなかっただろう。

 僕自身突然の事で悲しむ余裕が無かった。


 事件が一段落がついた後、僕は学校へ向かう。







 悪夢はこれだけで終わらなかった。



 目の前の、狂った様に破壊を繰り返す小さな僕が消え去り、今度は小学校の教室へと変わった。





 テレビのニュースでは、フルネームで名前が掲示されていた。

 僕の父だという事は当たり前の様に学校内に広まっていた。



 

 まず最初に見たのは、机に書かれた大量の落書き。




 『人殺しの子供。』    『死ね』   『人でなし』


     


      『気持ち悪い』    『消えろ』  


 


 『汚い』       『臭い』         





 子供というのは残酷だ。

 あまりにも単純に、無垢な心が起こす黒い思い。

 大罪人の子供も大罪人。

 悪い人間には何をしても良い。

 悪い人間をイジメるのは正義の行い。

 


 単純だ、ふざけるな、何が正義だ。



 少し前まで仲良くしていた子供達が、今。

 僕を見下した様に見ている。



 呆然としている子供の僕を、大人な僕が遠くで見ている。

 過去は、まだ続く。



 

 また世界が変わりだす、今度は素早く変わっていく。

 様々な映像が流れていく。

 それは、全て僕が学校でやられたイジメだ。


 ……これは後ろから階段に突き落とされた時。

 これは給食にネズミの死骸を入れられた時。

 これは便所に頭を無理矢理突っ込まれた時。

 これは密かに世話をしていた野良犬を殺された時。

 これは抑えられた僕を的に、サッカーボールや野球の硬球……

 椅子が頭に当たった時は相当痛かったっけ。


 どれもこれもどれもこれもが僕の心を痛めつけた。

 

 何度泣いたろう、何度吐いたろう、何度死のうと思ったろう。


 これが全て事実であり、僕の過去だ。



 これは、小学校の終わりから中学の最初までの映像を見せられていた。

とうとう150話まで来ましたね☆

本当いつおわんねーん☆

前の年に今年中までに終わらせるからとか言ってた自分をぶん殴りたいわ!(笑)


先輩との会話

自分の部屋で見れないからって私の部屋に態々来て一緒にユーチューブを見るはめに。


先輩「これ何話くらいあんの?」


私「さぁ〜……今は20何話ですかね?」


先輩「うるさい、黙れ」


私(ええ!?)


先輩「……」


私「……」←大人しく黙ってる。


先輩「あっついなー……」


私「クーラーつけます?」


先輩「うるさい、黙れ」


私「はい、すいません」←何か慣れた。


先輩「これ最初(第一期)と声一緒やな!」←何故か自慢げ


私「そっすねー」


先輩「うるさい、黙れ」


私「はい、すいません」←即答


先輩「これ! コイツ倒されるやろ!」←再び自慢げに


私「……」←何も言わない私。


 その通りにアニメが進む。


先輩「おい! ネタバレすんなよ!!」


私(え……ええ〜、ネタバレしてんのアンタですよ〜〜……)


 こんな先輩に振り回せれてます。

 でもきっと根は良い人だと思ってます。(思い込むようにしてます)

 

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