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139/189

その138.傷つける覚悟は出来ている、当然殺す覚悟だって出来ている、出来ている筈

 勝った……、勝った!

 胸から込み上げてくる熱い気持ち。

 助かった。

 やった、僕はやったんだ!!

 喜びも表情から隠すことが出来なかった。

 それ程嬉しかった。

 男に向かって思いっきり笑みを向けていた。

 ここまで上手く行くとは思っていなかった。

 だが、事実上手く行った。



「やるじゃねーかァ……」

 男は鉄パイプを肩に掛けて、余裕を見せた表情を見せていた。


 ……なんだ? 何故恐れない? 僕は確実に男に銃口を向けている。

 僕の中で、勝利に酔い痴れていた筈の気持ちに小さな不安が生まれた。

 拳銃を使うのは初めてだ、だが。

 この距離だ、初めてでも外れる事は無いだろう。

 セーフティーを外していない、何て初歩的なミスをこんな所ではしない。


 だったら何故こんなにも余裕を見せている?

 解らない。

 この男は何を考えている?

 頭がおかしいのか?


 男はフラフラとしながら、一歩僕に近づいた。


「う、動くな!」

 僕は脅すように拳銃を構え直す。

 銃口は確かに男に向けている。

 なのに、男の目は笑ったまま。


「だったら撃ってみろよ」

 男の口から思いもしない言葉が出てきた。

 その覆面から見える目に、強がりは見えない。

 本気で男は言っているのだ。


 は?

 撃ってみろ?


 ……この男が何故余裕を見せているのか解った。

 確信という分けではないが、それ以外に思い浮かばない。


 

 僕に撃つ度胸が無いとでも思ったか?


「っは、撃つ度胸が無いと思ったか? クズ野郎」

 

 僕の言葉を聞いているのか、聞いていないのか、

 男はフラフラとしながら黙ったままだ。


 なめるな。


 悪いけど僕はどこぞの甘ちゃんじゃない。

 撃ったら死んじゃう、とか考えるとでも思ったか?

 脅しじゃ無いんだよ、殺す気だ。

 

 お前は殺す。

 

 引き金に掛けた人差し指に力が入る。


 なめるな。なめるな!

 クズ野郎がッ!!!!


 僕は、何でもする。

 あの子を守る為なら、幾らだって汚れる。

 だからあの子はずっと綺麗で居て欲しい。

 その心を白に。

 僕は真っ黒になってもいいから。

 


 人差し指に更に力を入れる。

 あと少し力を入れれば銃弾は発射される。

 そこらへんのガキと僕を一緒にしたのが間違いだったな、覆面男……。


 銃口はしっかりと男の方を向いている。


 ……最終確認さ。

 そうだ、僕は他とは違う、殺す事に……躊躇いなんて覚えるもんかッ!

 

 気持ちとは裏腹に、無意識に体は抵抗している気がした。


 違う、違う!


 人差し指に思いっきり力を入れる。


 その余裕を吹っ飛ばしてやるよォォォォ!!!!

ニコニコ動画って皆さん知ってますか?

あれ面白いですよねー^^


友人「お前ってオタク……なんだよな?」


私「隠れオタク舐めんな死ね!!」


友人「……自慢になってねェし」


友人は元気にやっているそうです。

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