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その136.最後の覆面、覚悟は出来た 狂った男と僕の戦い

 走りながら今の自分の場所と、頭の中の地図を照らし合わせる。 

随分と銀行の奥に来ていたようだ。


 このまま走れば……何処に行くんだっけか?

 後ろからの恐怖で頭が回らない。


「ィヒ!! ィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!」

 後ろからの高笑いに寒気を覚える。


 ガラガラと廊下内に響いているのは覆面が引き摺る鉄パイプの音。

 クソ! あんなの何処で見付けやがった!


 間違いない、奴の目的は僕を殺す『だけ』じゃない。

 嬲り殺す気だ。

 ふざけやがって……! 狂った犯罪者が!

 お前なんかに殺されて堪るか!


 だが僕の思いは空しく、後ろからの男の笑い声と鉄パイプを引き摺る音は近づいてくる。  残念ながら、片腕が動かない状態じゃ走り難いわけで。

 うん、まずいねコリャ。


「もっと必死に逃げろよガキィィ!? それともさっさっと潰されたいか!? ヒャハハハハハハハハ!!! とんだM野郎だなコラァ!!」


 喋りながら走ると舌噛むぞ変態野郎!!


「うっさいわボケェ!! そんなわけあ……!!」

 僕が言い終わる前に、後ろで風が切る音が聞こえた。

 寒気と共に前に飛び込む。

 ガァン! と、後ろで床を叩く音。

「ヒャハハハハハハハハハ!!!! おいおいおいィィ!! 避けたらちゃんと当たらないぜェェ!?」



 お、追いつかれる……


 クソ!

 当てられて堪るか!!

「こッの! 変態野郎ッがァ!」

 慌てて立ち上がると、捨て台詞と共に再び僕は走り出す。 


「ヒャハハ! ほらほら逃げろ逃げろ!!」


 

 一直線の廊下の曲がり角を曲がった。

 男の楽しそうな声が曲がった先からも聞こえる。


 落ち着け! 考えろ!!

   

 恐怖に惑わされてチャンスを逃す事だってあるんだ……。

 冷静になれ、冷静に!

 

 

 走りながら後ろを確認すると、曲がった先から姿が見えない。

 男は、どうやらゆっくりと追いかけてきているらしい。

 追いかける必要が無いのか……?

 それはつまり、この先に隠れる所が無いって考えていいのだろうか。

 

 あの男、もしかして考えて行動してるのか?

 ……まさか、あんな狂った男が考えて行動するとは思えない。


 走っている内に、廊下を抜けた。

 その先にあったのは広い空洞。

 ここは……?


 残念ながら、隠れれそうな所は見当らない。

 強いて言うなら、あのデッカイ金庫か?

 まぁ、開かないだろうけどさ。



「逃げ道ナァ〜〜ッシィ〜! ィヒヒ!!」

 

 聞きたくない声が後ろから聞こえた。

 ……追い付いて来たか。


 振り返ると、予想通り目を爛々と輝かせている覆面の男が居た。

 鉄パイプを引き摺った跡が床に残っている。

 ポケットから覗く拳銃に手を掛ける様子は無い。


 コイツは僕をサッサと殺す気は無い様だ。

 ゾッとする。

 が、

 これは……寧ろチャンスだ!


 前の二人は確実に僕を拳銃で仕留めようとしていた。

 拳銃は一発で致命傷だ。

 しかも、銃弾なんて避けれるはずが無い。

 

 ……しかし、男は僕を嬲り殺す気だ。

 大人の腕力での鉄パイプは、普通に殴られたら危険である事には変わらないだろう。

 だが、拳銃よりかはマシだ。

 それに、『まだ』銃弾に比べれば避けれる『筈』だ。

 

 だけど……これは僕の独断の考えでしかない。

 縁の様な運動神経を持っていれば、鉄パイプを避けるのは容易いかもしれない。

 でも、今からそれを行うのは僕だ。

 

 あんな縁みたいなアクションスターよろしくの動きなんて出来る筈が無い。

 

 出来る筈は無い……が、無理でも出来なきゃ僕が死ぬ。


 ギラついた目をしている男と目が合う。

 男は軽く手に持つ武器を目の前で振って見せた。

 ブゥン! と空気を切る音がした。

 あれがもし僕の頭に振り下ろされれば、と思うと背筋が寒くなる。

 

 ……ア、アハハ……、こちとら逃げ足は自身あっても、運動神経はゼロなんですけどねー……。

最近眠いですね

一日中眠りたい……でも休みの日に昼まで寝たりすると勿体無い気持ちで一杯になりますね。

でも寝たい。

ぶっちゃけどうする事も出来ないんですね、何が言いたいかと言うと、眠い。(ZZZZZZZzzzzzzzzzz)

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