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その128. 二人目の覆面

 バァン!! という破裂音が突然響いた。

 目の前を何かがもの凄い速さで飛んでいった。

 硬いアルミと思われた排気口に簡単に、小さな穴が開いていた。

 穴上の光が、面白い具合に僕の顔の一部のみ、小さく照らす。

 自分の顔が真っ青になるのがイヤでも解ってしまう。


「っち、外れたか」


 躊躇も無く撃ってきやがったー!?

 慌てて匍匐前進で前に進む。

 

 続けて3発の銃声音。

 その音に合わせる様に排気口内に小さな穴が開いていく。

 服に擦れた感覚が走る度に寒気が走る。

 見えない位置まで匍匐前進をしたからか、ほぼ勘で撃っているらしく、致命的に銃弾が当たる事は無かった。

 だが、それでも油断は出来ない。


 必死で匍匐前進を続けていると、網になっている入り口を見付けた。

 入り口として作られていた網状の四角い部分は、人、一人分の重い物の耐性が無かったらしい。

 そこに乗った瞬間、バチン! という外れる音と共に浮遊感が襲った。

 落ちたのだ。

 

 そのまま床に打ち付けられる。


「あっぐ!!」


 顔と腹からもろに打ちつけた。

 口の中で血の味が広がる。


 口の中を切ったらしい。

 僕が苦しんで見せたのは本当に一瞬。

 瞬時に辺りを見渡すと、一直線型の短い廊下であることが解った。


 さっきの覆面と違い、背が高い覆面がそこに居た。

 先程まで僕が居た排気口を見上げ、ゆっくりと落ちてきた僕の方に顔を動かした。

 

 覆面と目が合う。


 お互いが、1秒くらい固まったが……。

 直ぐにお互いが行動を開始した。

 

 覆面は僕に拳銃を向け、僕はすぐさま立ち上がり、男とは逆の方向に走り出す。

 何も準備をしていない状況で勝てるとは思わない!

 無理と解れば瞬時に逃げる!!

 幸い、逆の方向にはドアが見えた。

 体制を立て直すには持って来いだ!!


 拳銃を向ける男に背を向けるのは怖かったが、僕の行動は正解だった。

 直ぐに走り出だした僕に慌てたのか、良く狙わずに撃ったらしい。


 拳銃の破裂音と、廊下の一部分がめくれるのは、ほぼ同時に思えた。

 早すぎる銃弾がそう思わせるのだ。


 ドアは既に目の前、ドアノブに飛びついた。

 慌ててノブを捻る。




 ……開かない!?


 予想していたカチャリという子気味の良い音はしない。

 変わりに、ガチャッという何処かで詰まった音。


 鍵が掛かっている!!


 そんな!!


 再び銃声音がした。

 目の前のドアに小さな穴が開く。

 

 

 呆然とその穴を見つめた後、強烈な痛みが走った。


「!?」


 慌てて痛みの方向である右腕を見る。

 右腕が真っ赤に染まっていた。


 顔が真っ青になるのが自分でも解る。

 銃弾が当たったのだ。

 見た様子、擦れただけのようだが、腕の肉を少し持っていかれたらしい。

 

 痛い……痛い、痛い!!!

 涙が浮かぶ。

 殴られる痛みとはまた別だ。

 なんだ、なんなんだよォ!! クソ!!


 血が、止まらない……!!



「やぁーっと……当たったなァ?」

 後ろから男の愉快そうな声。

 直ぐに追いつく距離な筈なのに、男の声は遠くから聞こえる。

 あちらも鍵が開かなかった事が解ったらしく、ゆっくりと、歩いて僕に向かっている様だ。


 最初に言ったが、ここは一直線の廊下。

 前は開かないドア、後ろには覆面の男。

 ダラダラと流れる血は、止まらない。



 ……ゲームオーバーか!?

漫画家を目指している友人からのメール。


友人C「11月のジャンプかガンガンに持ち込みしてみるわ!」


離れた所で、頑張っているんだなー…っと感服。

友人A.B.C.に早速一斉送信でメールを返す。(全員がコレをやると近場で喋っているような感じになって面白い)

私「毎週、毎月ガンガンとジャンプ見るよ!! 頑張れよ!」


友人A「マガジンは毎週見てやるよw」


私「おまっww」



私達は、離れていても、変わらないようです(クサッ!)



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