その118.実によくある暇すぎる休日 わたしの場合
暇。
実に暇。
縁ちゃんの服を選んだあげた後、帰って来て家の中でダラダラとしている私。
本当はへーじ達を追いたいんだけどな〜……。
私は目の前のテレビをボケーっと見ている。
テレビでやっているのは面白く無いニュース。
なんて、しょ〜〜もない休み。
チラッと後ろを見てみる。
私の後ろで熱心に宿題をやっている良い子ちゃんが居る。
まぁ、私の妹なのだが……。
妹の友達とへーじがデートに行っているわけであって、
私が邪魔をしないように態々(わざわざ)、私の直ぐ近くに居るのだ。
我が妹ながら、私の行動を完全に読んでいるらしい……。
しかし、彼女は熱心に勉強中。
ふむ……行くなら今かな?
「あ〜! 暇だからちょっと外に行こうかな〜?」
思いっきり伸びをして、さり気無く言ってみる。
チラッと我が妹、志保を見ると。
ジトーっと言った具合に私を見ている。
うっ……ちょっとわざとらしかったかな?
「おねーちゃん……」
訝しそうに私を呼ぶ志保。
「何よマイシスター」
「へーじさん達の邪魔しに行く気でしょ!」
……っう! 流石は私の妹!!
私の素晴らしい演技も妹の前ではかたなしか!!
「ええ! ぶっちゃけ、そーよ!」
寧ろ開き直る。
そっちが解る様に、志保に嘘を付いても意味がないのは、
解っていますからね! こっちも長い付き合いだし!
呆れた視線を私に向ける志保。
……お姉さまに向かって、なんっつー目すんのよアンタは。
「……お姉ちゃんの意地っ張り」
むすっとした具合に頬を膨らませる我が妹。
……? 私の何処が意地っぱりだ。
と、突っ込みたいが、我が妹ながら、そんな言い方されたら可愛くて突っ込めないわよ!
志保に何人の男の子が泣かされたのかしら……。
「……何泣いてるの、お姉ちゃん」
「いや、志保に何人の男の子が泣かされたのかと……」
やっべ、口に出ちゃった。
正直ものだから仕方無いわよね? テヘッ☆
「な、なに言ってんのよ、お姉ちゃん!」
んも〜、顔赤らめちゃって〜、食べちゃいたい(笑)
「で、行っていい?」
「ダメ」
っく! 流石は私の妹! こんな簡単な流れぐらいじゃ駄目か!!
ちぇーっ、と子供っぽい感じに拗ねて再びテレビに向き直る。
チラッと志保を見てみるも、再び勉強に取りかかっている。
……本当に、クールビューティーなんだから、この子は。
諦めて再びテレビの方に視線を戻す。
テレビでは、かたっくるしそうな男性が、手に持つ紙の文字をつづっているだけ。
まぁ、ぶっちゃけニュースを見ているわけだけど。
面白そうなニュースはやっていない。
あー……つまんない。
そう思いつつ見ていると、突然読んでいる男とは、別の男が横から入ってきた。
読んでいる男、つまりニュースキャスターに何か耳打ちをしている。
お、これはもしかすると、『突然ですが、緊急ニュースです』って奴?
なんとなくちょっとワクワク。
耳打ちした男が退くと同時に、予想通りまんまの言葉をニュースキャスターが言った。
『突然ですが、緊急ニュースです、○○市で銀行が襲われるという……』
長くなりそうなのでコチラで簡単にまとめると、
つまりは、銀行強盗があったらしい、(適当)
しかも結構家の近くだ。
「こっわいわね〜……」
独り言で、他人事の様にそう零していた。
「うん」と、後ろで不安そうな声で答えてくれた志保の声が聞こえた。
我が妹ながら(略)
『現在、十数人の人質と立て篭もっているようです』
人質か……こりゃ物騒になってきたな〜。
『現在確認している人質にされていると思われる人達の名前を発表致します』
そんな事までするのか……ニュースってのも便利だな〜。
再び他人事。
読み連ねる人質にされた一般人の方々。
その中に、見覚えのある名前を見た気がした。
「え?」
思わず声が漏れる。
『繰り返します』
親切にニュースキャスターは再び人質の名前を読み連ねる。
今度はご丁寧に画面に名前の文字まで出ていた。
おかげで、聞き間違いで無い事が解ってしまった。
そう、解ってしまった。
縁とへーじの名前がハッキリと、そこにあった。
皆さん、非常に遅くなってすいませんでした。
今回は遅くなった謝礼として3本立てです。
そして、
取り合えずただいま。
会いに行ってきました。
行ってきましたとも!!
どうせなので、ブログじゃ恥ずかしいので、コチラで私の愛と喜びと悲しみの冒険を描いていきましょう……え? 別に見たくない? 知ってますがww
※作者が恥ずかしすぎた為排除致しました。




