表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/189

その100.顔が解らない知り合いを持った覚えはありませんが……

「ちょぉ〜〜〜〜良かったぁ〜〜!」

 そう隣で歓声を上げる縁を余所に放心状態の僕。

「やっぱブルーマスク最高ー!!」

 隣の嬉しそうな声にッハ!と我に帰った。

 見上げたリングはスタッフらしき人達が片づけている最中だ。

 いつのまにか終わっていたらしい。

 周りのカップル達も散り散りになっている。

 いつの間に終わったんだろ……。


 はい、僕が抜けがらになってる間ですね、察します。

 

「あの動きは真似出来ないよねー!」

 嫌、そんなこと言われても放心してて一切覚えてないから。

 どんな動きか知らないけど君なら出来るでしょ、普通にプロレス技してくるんだから。

 ……プロレス技をかけてくる女子高生って。

 妙な事を考えて呆れた様な表情をしている僕とは正反対に、とても楽しそうにしている縁。


 …………。

 

 ま、いっか。

 …………君が楽しかったんなら、別に良いけど、さ。


 いつまでも感動してキラキラとした目でリングを見上げる縁だが、僕は

いい加減ここから出るべきだと思う。

 他の観客達も大分去っているし、スタッフ達の片付けの邪魔になりそうだ。

 まぁ、それ以外にも理由はあるけども……。

「ッハァー!堪能したし、そろそろ行こうか!」

 嬉しそうに縁はそう言った。

 まぁ、賛成なんだけど、結構プロレス長かったじゃん?


 その、ねぇ……。

 

「?……、どしたの?」

 もじもじしている僕に、縁は不思議そうな顔を向けてくる。

 ……女の子の前で言っていいものだろうか。


「ちょっと、もよおしたっていうか……」

 かなり濁して言ってみる。


「あ、トイレ?、多分ここに有るから行ってきたら? 待ってるよ」


「…………」

 思いっきり僕は縁に同情の目線を送っていた。


「……? 何?」

 僕の純粋な思いを君は今思いっきり蹴っ飛ばしたね。

 寧ろ君に普通の女の子の感覚を期待した僕が、猛烈に馬鹿でしたよ、ええ、もう良いです。

 そんな君に怒りより同情を覚えるわ。女性としての感覚はボイコットですか。


 呆れつつ、不思議そうな顔をしている縁をほっといて、

取り合えずトイレに行く事にした。


 トイレは直ぐに見つかった。

 プロレスを見る為だけに用意された部屋だったらしく、大きなリングを除けば、狭い位の広さだった。


 重たいドアを開けると、僕以外の男性はいなかった。

 思ったよりも清潔で、新品の様な便器が並んでいる。

 便器の前に来ると、毎度お馴染みの動作をしつつ、

ぼぉっとしながらも縁の事が頭に浮かぶ。

 深い意味は無いのだが、嬉しそうで、楽しそうな縁の顔は頭に残っていた。


 ガチャっという金属音、ドアの開く音から別の人が入ってきたのが解った。

 まぁ、あんだけ人が居りゃ当たり前か。

 特に気にせず、用を足していた。

 入ってきた何者かは、僕の直ぐ隣のトイレを使いやがった。

 嫌、別にいいんだけどさ……、普通誰も居なかったら間空けるでしょ。

 不満に思いつつ、チラっと隣を見ると、そこに半裸で、青い派手なマスクを付けた男が。

 

 …………え゛。

 さっきまでリングの上に立っていた、縁曰く、今人気絶頂のブルーマスクだ。

 

 僕が呆然と口をポカンッと開けつつ見ていると、ブルーマスクはこちらを向いた。

 

 目線がバッチリ合ってしまった。

 

 見つめ合うこと5秒。


 「お、へーじじゃないか」


 ブルーマスクが僕の名前を呼んだ。

 は? 何で?

 こんな奇怪な知り合いは、いませんが……。

テストからの現実逃避で小説を隠れて書いてる私って……

もうヤダー!小説書いてるだけでいいんだ私はぁぁ〜!

あー……プロになりたいなぁ。

まぁ、それは置いといて、今回でとうとう100話となりました。

予定では100話で終わるかな〜とか思ってたんですけどね(笑)

もう少しだけ続きます。

どうか、最後まで暴力熱血女と貧弱毒舌男を宜しくお願いします。

最後までお付き合い願います。

それでは!出来るだけ早く更新致しますが、次の小説の後書きでお会い致しましょう。

ここまで読んで下さっている人がいるかは、しりませんが^^;

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ