はじまり
主人公、田畑耕作は異世界へ。
実家が農家であるが、この物語には関係がなく、
いかにもそれっぽい名前だが、この物語には関係がない。
この物語には関係ないが、彼は「ばたやん」と友人から呼ばれていた。
瞬きをするぐらい、呼吸をするぐらい、ごく自然に、神様の前に居た。
神様が言うにはここは地球ではないらしい。
神様が言うには地球によく似た環境だそうで。
神様が言うには文明レベルはそこそことか。
神様が言うにはその代わりに魔法が進歩してるから大丈夫だと。
神様が言うには『ファンタジー』だ。
神様が言うには「言葉は…
神様が言うには「やっぱりエルフ…
神様が…神様が…
「ちょっと!!ちょっと待って!神様、何人いるの!一人が話して!まとめて話して!」
(まとめてって言われてもねぇ…)
(そう。無理だよねぇ!)
(この数、まとめるとかwww)
(800万もいるのにwww)
(一人でまとめられるとか、神かよwww)
(物を知ら「あー!もう!わかった!こっちから指名するから!!」
「そこのヒゲの、長い、白い…お前じゃない、その隣の、そう!あんた代表で話して!杖、持ってて、立派なヒゲで、白髪で、いかにも長老、で、偉そう!神っぽいから!代表ね!」
「え?わし?えぇ…」
(お、エロの神だぜ!)
(エロの神だ!)
(頭のてっぺんハゲてっけどw)
(やっぱ、エロホルモンが…)
(プーックスクス…)
「わしコソコソしてするのが好きなんじゃぁ…」
「じゃぁ最前列にいるなよ!!それに、してするってなんだよ!コソコソしてるだけじゃ物足りないの?何すんだよ!あーいい!言わなくていい!…なんだよエロの神って、まぁいいか。一から話して。なんで僕がこんな状況に置かれているのかを。」
エロの神が説明してくれた。すべてを。およそ300年に一度、僕がいた世界からこれから行く世界へ死者を転生させている。その時、こんな感じで神に謁見が許されワイワイお喋りをする。神にツッコミを入れたのは2人目である。前世の記憶を持ったまま異世界に行ける。転生したときの年齢はこの後のアンケートに答えることで精神年齢がはじき出され、その年齢になる。まぁ、心理テストだ。そうやって転生後の年齢が決まる。転生世界はいわゆるファンタジーで、エルフとか獣人、知性をもたない魔物、魔法や特殊スキルとかがある。生まれ持ったスキルはランダムで決められる。訓練によって得られるスキルもあるとか、あーだこーだ…
色々と教えてくれたが、多すぎて覚えきれない。
「要するにじゃ、行けばわかる、じゃ。」
「えぇぇぇ…まとめが、『行けばわかる』って…」
「さ、さ、このアンケート用紙に…」
「え、もうアンケートに答えるの?答えたらすぐ転生でしょ?で、もう神様には会えないんでしょ?もうちょっと聞かなきゃいけないことが………あ………死者を、転生?ってことは…僕、死んだの!え!…は?…えぇ!?どういうこと!なんで死んだの!」
「今気づいたのか?鈍いのぅ。神が目の前にいる時点で気づくじゃろ、普通。」
「普通ってなんだよ!死んだの初めてだよチクショー!いや、それより何で僕死んだのさ!…え?何?転生者を決めるのは一人の神様で…イベントだぁ!っつって?…毎回?転生の杖の取り合いに…ふん、ふん。それで。立てかけていた杖が、ドッタンバッタンして…倒れて?うん、うん………事故じゃ!じゃ、ねー!!しかも死んでなかったの!むしろ杖のピシャーッで死んだの!えぇぇぇぇ!」
作者は徳司と申します。よろしくお願い致します。
不定期更新です。