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第24章 長い夜の終わり

 徹底した捜索が行われたが、小屋のある空き地に秘密の通路などはなく、犯人(とその仲間)もどこにも隠れてはなかった。

 その他の収穫も芳しくない。犯人が着ていた黒いローブの他には遺留品は残されていないようだ。小屋の中にも特に証拠となり得るようなものは発見できなかった。ブルーシートやスコップ、鉄パイプ等の資材は元々あったものだろうし、工具を入れていたようなビニール袋が数点落ちていたのみ。

 友美(ともみ)藍子(あいこ)が寝かせられていたタオルケットは使い込みがほとんどないことから新品と見られるが、量販店で大量に扱っている商品のため出所を探るのは不可能と思われる。


 梯子について城島(じょうしま)警部が勝巳(かつみ)に電話して確認したところ、やはり昨日の話に聞いた通りだった。今日の夕方に帰ってきてから、あの空き地から運び出し、アンテナの様子を見に屋根へ上がるため使用したという。時間は六時過ぎ。日の入りギリギリの時刻だったため、暗くなる前に急いで済ませたそうだ。ちなみにやはり強風でアンテナが傾いていたという。

 ついで(と言っては何だが)に樹実彦(きみひこ)の容態も聞いた。一時的なショックによる体調不良だったそうだ。勝巳自身も医者なのに、やはり自分の父親のことになると混乱して診察どころではなかったと笑っていた。友美と藍子が無事保護されたとの知らせには、安堵の声を漏らしていた。樹実彦が目を覚ましたら真っ先に伝えるとも言っていた。

 監禁場所がトンネルを抜けた空き地の小屋だったことには、心底驚いていたようだった。倉庫に続いて、自宅の施設が犯行に使用されるのは二度目である。驚きもするだろう。


 ちなみに樹実彦が搬送されたのは、第一の被害者である久慈村要吾(くじむらようご)が勤めていて、時坂保(ときさかたもつ)の殺害現場ともなった横手(よこて)病院だ。ここから一番近い総合病院であるから当然である。友美と藍子も同じように横手病院に運ばれるだろう。二人が搬送されてきたら、自分も様子を見に行くと勝巳は言っていた。

 そして、望み薄とは分かっているものの、警察は明日、近隣のホームセンターに梯子を購入した記録があるかどうか、建設現場などから梯子の盗難がないかを調べる手筈も整えた。



 鑑識の仕事が一段落し、私たちは西根(にしね)家の居間に集まった。

 メンバーは理真(りま)、私、城島警部、須賀(すが)に、人質捜索から戻った中野(なかの)刑事も加わっている。


「警部」居間の襖が開き、顔を出した制服警官が、「時坂さんのところのお手伝いさんが、自分も藍子さんの見舞いに病院に行きたいと言ってきているそうですが」

「そうか……すぐにこちらから伺うから、一緒に行こうと伝えておいてくれ」警部はそう答え、警官がいなくなると、「あのお手伝いさんのことを忘れていたな」と頭を掻いた。実は私もだ。


 犯人の出現、友美と藍子の発見と、事件の急展開についていくのが精一杯だった。藍子が保護されたことは当然警察から伝わっているだろう。自分も救急車に乗って藍子のそばについていたいと思っていたのだろうか。時坂家に詰めている警察も事態の把握に精一杯で、右往左往していたのではないだろうか。そんな中、誰に声を掛けていいかわからず、おろおろするお手伝いさん福田(ふくだ)の姿が目に浮かぶ。そんなことを考えていると、警部が立ち上がり、


「時坂家に顔を出して、お手伝いさんを乗せて病院まで行ってみないか。向こうには丸柴(まるしば)もいる。彼女も交えて話そうじゃないか」


 全員がその意見に賛成した。



「警部さん、藍子嬢ちゃんと友美ちゃんを無事助けてもらったそうで、ほんき、ありがてこったて」


 時坂家に出向くなり、福田好子(よしこ)は拝むように私たちに向けて深く頭を垂れた。警部は恐縮するように手を振った。そう、友美と藍子を救出できたのは、警察の捜査や理真の推理が功を奏したわけではない。犯人が自ら姿を現したことによる結果なのだ。警部をはじめ、警官たちの中には忸怩(じくじ)たるものがあるだろう。もちろん理真にも。

 福田は、お茶でも飲んでいってくれと、私たちを招き入れる。警部は、その好意に甘えて一服したら出よう、と言った。家の中にはもう警官の姿はなかった。私たちが居間に入り椅子に座ると、台所へ向かいかけた福田が振り向く。


「わーけしょがいっぺいるっけ、コーヒーがいいろかね?」


 若い人が多いからコーヒーがいいのだろうかと問うている。みな異論はないようだ。これから病院へ向かうのだ。ゆっくり喫茶を楽しむ場合ではない。わざわざ注文を出す必要もない。と思ったら。


「すみません。僕は冷たいものがいいな。ウーロン茶とかありますかね」


 中野刑事が手を挙げて注文をつけた。城島警部がじろりと睨む。


「あ、あれ? 何か変なこと言いました? 俺……」


 さすがに場の空気を感じ取ったようだ。中野刑事は挙げた手を恐る恐る引っ込める。


「ああ、わーれろも、うちはウーロン茶置いてねんて」


 悪いがウーロン茶は置いていない、と福田が言った。


「そうなんですか、じゃあ、僕もコーヒーでいいです、あ、いや、いいですなんて、僕コーヒー大好きですから……」

「福田さん」台所へ行きかけた福田を理真が引き留めた。「ウーロン茶が置いてないって、どういうことなんですか?」

「ええ、旦那さんも、嬢ちゃんも、ウーロン茶飲まねんて、それだっけ、置いてねんだて」

「保さんはウーロン茶を飲まない?」


 立ち上がった理真が、新潟弁で語られた福田の言葉を繰り返した。私も顔を上げる。ということは?


「ちょっと待て!」城島警部もそれを聞いて立ち上がった。「おかしいじゃないか」

「何がです?」自分の発言が思わぬ展開を生んでしまった中野刑事は、きょとんとして理真と警部の顔を順に見回す。須賀も神妙な顔をしている。気づいていないのは中野刑事ひとりだけのようだ。そんな中野刑事に向けてか、理真が虚空を見つめたまま、


「保さんの死因となったシアン化カリウムが混入されていたものは?」

「え、確か、冷蔵庫の中にあったペットボトルのウーロン茶……ああっ!」


 中野刑事はのけぞって、頭に手をあてた。


「じゃあ……」城島警部がゆっくりと座り直して、「あのウーロン茶は何なんだ? 保さんの口にシアン化カリウムが入った経路は別にあるってことなのか?」

「いえ」それを受けたのは須賀だ。「鑑識の調べでは、あの部屋にあった口を付ける可能性のあるもので、ウーロン茶以外からシアン化カリウムは検出されませんでした。これは絶対に確かです」

「病院で出された昼食からもか?」

「はい、もっとも、保さんはほとんど完食していたので、わずかに残った食べ残りと食器しか調べようがなかったんですが」

「何かの食品の上に少しだけ混入されて、それを保さんが食べてしまったというのは? これなら食器や残り物に毒物が残らない」

「その可能性は鑑識でも考えましたが、今となっては調べようがありません」

「そうだな……」

「しかし、僕の意見を言わせてもらえば、その可能性はないと思います。なぜなら、いつかの会議でも言いましたが、シアン化カリウムは口に含むと苦みを感じる物質なんです。あの日の昼食のメニューを教えて貰ったんですが、元々苦みのあるような献立はありませんでした。病院食は薄味ですので、どれもシアン化カリウムを僅かでも混ぜたら、ひと口含んで違和感を感じてしまうようなものばかりでした。食事を中断して文句を付けてもおかしくない。致死量に至るほどの量を完食できるはずないです」

「それに」と理真も意見を述べる。「毒が保さんの昼食に盛られたのだとしたら、犯人にそんなことが出来たでしょうか。犯人が保さんの病室に侵入したとき、保さんは昼食をとっている真っ最中だったということですよね? 自分が今食べている食事に何か混入されることに気が付かないものでしょうか」


 二人の意見を聞いて城島警部は、


「昼食でもない、ウーロン茶でもない、じゃあ、保さんは、何から毒を……ここで論議していてもしょうがないな。とりあえず病院へ行こう。福田さん、コーヒーは結構ですから、すぐに出ましょう」


 それを聞き、福田も準備のためにか部屋を出ようとしたが、ちょっとひとつだけ、と理真が引き留めた。


「福田さん、保さんがウーロン茶を飲まないということは、当然藍子ちゃんも知っていたんですね」

「はい、知ってましたよ。もちろん。うちにウーロン茶が置いていないもんで、嬢ちゃんも飲まない習慣がついたみたいで……」


 私たちの驚きように面食らったのか、福田の喋りから新潟弁が消えていた。



 病院に着くと警官に案内され、私たちは友美と藍子が緊急入院した病室へと向かった。その病室の前には丸柴刑事に加え勝巳と佐枝子(さえこ)の姿もあった。医師の話では二人とも外傷もなく体力を消耗しているだけだという。二人とも搬送された直後に目を覚まし、そのときに丸柴刑事が簡単に事情聴取を行ったそうだ。


「五分ばかり話をすることが出来ました。あとで報告します。明日の朝、目を覚ましたらまた話を聞いてもよいのですが、今日取った証言以上のことが聞けるかは疑問ですね。それと、もうひとつ報告が。このあとみんなで会議をしますよね? そのときに」


 丸柴刑事は、城島警部にそう報告した。

 佐枝子と福田は友美、藍子の病室に、勝巳は樹実彦の病室にそれぞれ泊まるという。念のためどちらの病室にも警官二名を見張りに付け、私たちは病院の会議室を借り、捜査会議を執り行うことにした。


「まずは、丸柴、二人の証言から聞こうか」警部が切り出す。

「はい」丸柴刑事は手帳を開き、「友美ちゃんと藍子ちゃんが葬儀を抜け出たのは、およそ午後三時。二人は秋葉区内にある〈にいつフードストア〉に行きました。友美ちゃんの車が発見された場所です。二人はそこのフードエリアで、ジュースとアイスクリームを飲食しました。そのあと、併設されている雑貨屋や洋服屋などをウインドショッピングしている間に、二人とも眠気に襲われたそうです。そして、しばらく車内で休もうということになり車の中で横になりましたが、すぐに眠ってしまったそうです。友美ちゃんはそれから誰かに揺すり起こされ、携帯電話を顔に当てられて何か喋った記憶があると言いました」


 あの犯人が持っていた携帯電話から友美の声が聞こえたときのことだろう。「誰かいるの」と、そう言っていた。


「それからすぐに気を失って、気が付いたら病院のベッドの上だった。藍子ちゃんのほうは車で眠ってから病院で目を醒ますまで、一切の記憶はないそうです。以上が二人の証言です」

「そうすると、二人は車の中にいるところを犯人に拉致され、西根家の小屋まで運ばれた。ということになるな」と警部。

「眠気に襲われたというのは、何なんでしょう?」


 中野刑事が疑問を口にする。それを受けて再び丸柴刑事は、


「医者の見立てでは、睡眠薬を飲まされたのではないかと。超短時間作用型のものですと、服用して一時間くらいで効果の現れるものもあるそうです。明日、二人の血液検査と尿検査を行う予定ですので、そこから睡眠薬の成分が検出されるかもしれません」

「睡眠薬はいいですけれど、一体いつ犯人は二人にそんなものを飲ませたっていうんですか」と中野刑事からまた疑問だ。

「飲食をしているときに、友美ちゃん、藍子ちゃんがそれぞれトイレに立った時間があるそうよ。ひとりになったときには、二人とも携帯電話でメールのチェックをしたり、ネットの閲覧をしたりしていたそうなので、近くを通った何者かが隙を見てアイスやジュースに睡眠薬を混入したのかも」


 丸柴刑事が手帳に目を落としながら言った。


「すると」と城島警部は、「犯人は、何らかの手段で友美、藍子に睡眠薬を飲ませる。機会を狙うため、二人が斎場から出る時点で尾行していた可能性が高いな。そして、車内で眠っていた二人を拉致。車の鍵は合鍵を用意していたのか。中野、友美の車に鍵は掛かっていたのか?」

「車は4ドアなのですが、運転席と助手席のドアの鍵のみ開いていました」

「車の鍵は友美ちゃんが持っていました」と、これは丸柴刑事だ。

「そうか、車内で眠るのに鍵を掛けないとは考えられないからな。犯人はやはり合鍵を用意するか、外から解錠する手段を持っていたんだろうな。そして、二人をあの小屋まで運んだ。当然車を使ったろうな。中野、付近での不審な車発見の報告は?」

「ありません。なにぶん深夜なので、聞き込みは明日からになります」

「うむ。そして、犯人は俺たちの前に姿を現した……」

「で、消えちゃったんですよね。共犯者もろとも……」


 須賀が小さな声で言うと、一同は沈黙した。


「そういえば、丸柴、もうひとつ報告があると言ってなかったか?」


 沈黙を破ったのは城島警部だった。


「そうでした」丸柴刑事は手帳を開く。「ここに二人を搬送したときの夜勤の看護師が、以前聞き込みに来たときと同じ人で、明日警察に知らせるつもりだったのですけど、私が来たから、ついでにと教えてくれたんです。ここ、横手病院の薬剤庫から、シアン化カリウムが持ち出された可能性があります」

「なんだと?」

「私たちの聞き込みを受けて、改めて薬剤の在庫数量を確認してみたそうなんですが、シアン化カリウムの量が若干少ないそうなんです」

「そのなくなったシアン化カリウムを誰が持ち出したかは分かるのか?」

「いえ、そこまでは。当然、薬剤庫には誰でも出入りできるというわけではないのですが、病院の医師であれば、普通に出入りできます」

「医師か……」


 城島警部は腕を組んだ。


丸姉(まるねえ)」突然理真が声を上げた。「その医師の中には、第一の被害者、久慈村さんも含まれるってことよね」

「当然、そうなるわ」

「何を考えているんですか、安堂(あんどう)さん」今度は中野刑事が声を上げた。「久慈村が持ち出したシアン化カリウムで、保が殺されたって言うんですか? どうして?」

「あくまで可能性です」

「それで丸柴」城島警部が話を戻した。「なくなった量はどれくらいか分かるのか?」

「はい、約六百ミリグラムということです」

「そのうち三百ミリグラムがウーロン茶に混入されたとして……いや、保さんはウーロン茶を飲まなかったはずだ」

「でも、保さんがシアン化カリウムを飲んで死んだのは事実ですよ」と須賀。

「では、別経路から、保さんは毒を飲んでしまったのでは」理真が言った。

「理真は見当がついているの?」丸柴刑事が顔を向けた。

「昼食についてはありえないという答えがすでに出ていますよ」


 そう、中野刑事の言うとおり、ここへ来る前の時坂家での議論で。理真は、


「問題なのは、シアン化カリウムの苦みですよね。それがある限り、食品に混入して食べさせるということは難しい。でも、苦い薬を苦もなく飲む方法がありますよね」

「薬を飲むって、もしかして」丸柴刑事も思い当たったようだ。

「そう、まさに薬よ。須賀さん、保さんの服薬と一緒にオブラートはありましたか?」

「……いや、なかった。オブラートはありませんでしたよ」

「であれば粒剤じゃない。カプセル薬。保さんが食後に服用するカプセル薬の中身をシアン化カリウムと入れ替えたのでは? 須賀さん」

「はい、ありました! カプセル薬はありましたよ!」

「須賀、カプセル薬の中身は?」と城島警部。

「もちろん調べました。でも、シアン化カリウムは検出されませんでしたよ」

「じゃあ、犯人は、日曜の昼に飲むカプセル薬のみの中身を毒と入れ替えたということか?」

「そんなことが可能なんですか?」中野刑事が頭をひねる。

「出来るかもしれません」と理真は、「須賀さん、開封する前の薬の状態は写真に撮ってありますか?」

「ええ、もちろん」

「あとで見せて下さい。それを見れば、犯人のトリックが分かるかも……」

「それと、もうひとつ」丸柴刑事は会話の流れが切れるのを待っていたかのように口を開いた。「これは事件と関係があるか分からないのですが、時心(ときしん)製薬が輸入販売した『リューゲルフェン製剤』なんですが、ここ横手病院でも買い求められています。当然投薬された記録はないのですが、以前、この薬を廃棄したことがあると」

「廃棄?」


 理真が丸柴刑事に顔を向けた。


「そうなの。相模のことを聞いてから、その薬剤のことが頭にあって、それとなく看護師に尋ねてみたんだけどね。何でも、床に落としてしまい薬剤を三つ廃棄せざるを得なくなったことがあったそうよ」

「それって、いつの話?」

「二年くらい前って言ってた」

「二年前……相模が薬害を発症して、時心製薬が薬害被害発生のことを発表した時期ね」

「何か関係があると思う? 理真」


 理真は丸柴刑事のその声には答えず、虚空を見つめたまま、人差し指で下唇を触り続けるだけだった。



 各人の疲労もピークに達していたため、明朝の捜査会議に顔を出す確認をして解散となった。警部と丸柴刑事は病院に泊まり込むという。明日、友美、藍子から聞き取りをするためだろう。中野刑事は署に戻って明日の捜査会議の準備だ。須賀も理真が見たがっていた保の薬の写真などを用意するため署に戻る。二人は車の運転を互いに押しつけあいながら、暗い病院の廊下を歩いていった。


 私と理真は理真の実家へ帰ることにした。元々今日は安堂家に泊まる予定だったのだ。すっかり遅くなってしまった。もう(そう)も寝ているだろう。それとも、夜更かしをしてゲームでもやって遊んでいるだろうか。

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