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詩全集3

春の午後は未完成

作者: 那須茄子

花びらが舞い降りる午後

通りは薄紅色に染まる


桜のトンネル

どこからか流れる笑い声


木漏れ日が舗道に揺れ影を踊らせる


君と出会ったのは

そんな春の真ん中だった

風にそよぐ髪が陽光を浴び

その瞬間

全てが静止したように感じた


人波の中


君だけが鮮やかに浮かび上がる

名前も知らないのに

心は君の方へと引かれていく


けれど君の視線は

僕の肩越しに向けられていた

遠くで誰かを探している


その瞳の深さに気づいた時

僕はただの通りすがりだと知った



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