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意味が分かると怖い話【配達員】

作者: 星乃蒼空

俺は配達員のバイトをしている

これは俺がバイトを初めて少し経った頃の話だ。


ある少し肌寒くなった夏の夜俺は最後の配達をしていた

最後の仕事は10階建てのマンションだった

配達先が10階であることを確認しマンションの一階にあるインターホンを押す。

相手の反応はなかったがドアが開いた。

中に入るとエレベーターがあった、一つは“故障中”の張り紙がしてあった

俺はエレベーターが二つあって良かったと思いながらもう一つのエレベーターを呼ぶボタンを押した


大体30秒くらいだ


10階にあったエレベーターが降りてきた

乗り込み10階のボタンを押す


30秒


10階に着いた

配達先は階の一番奥の部屋だった廊下はフェンスになっていて。

コツ……コツ……コツ……

静かな廊下に俺の歩く足音がえらく響いた。


ピーンポーン


インターホンの音が響く。

しばらくして

「はーい」

女性の声がして同時にドアが開いた

髪が長く白いワンピースを着ていた

「お届け物です」

荷物と受け取りのサイン用紙、ボールペンを渡す

書いてもらうのを待っている間俺は仕事が終わるって達成感と高揚感でいっぱいだった。


サイン用紙を受け取り俺はエレベーターへ乗りエントランスを出たあたりだ


ドサッ

と何かが落ちたような音がした

気分が高まっていた俺はそれを気にもせずトラックに乗ろうとして

「配達員さん」

呼びかけられ振り向くと

さっきの白いワンピースの女性がいた

「ボールペン、忘れてますよ」

そう言われ胸ポケットを見るがボールペンがない

「すみません、ありがとうございます」

ボールペンを受け取りトラックに乗り込む

ふとエントランスを見るが女性はいなかった



が、俺の中の感情は高揚から恐怖へと塗り替えられた。


「エントランスからトラックまでは10秒もかからないはずだ」

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