妄想しすぎてヤバくなる時 ~明らかに変人です~
私は歩きながらお話を考えるのが好きだ。
歩いていると自然と妄想がはかどる。
アイディアがどんどん湧いて来て、物語が自然と動いて行く。
キャラクターたちは生き生きと動き出し、名シーンが次々と生まれるのだ。
妄想は楽しい。
けれどもたまに、熱が入りすぎることがある。
例えば、戦闘中に敵と戦いながらレスバをするシーンがあったとする。
「ふはははは! 貴様の家族を殺したのは私だぁ!」
「なっ、なぜそんなことを……」
「ただの気まぐれ……だよ?」
「ふっ……ふざけるなあああああああああ!」
の、「ふざけるなあああああ」のセリフ。
気づいたら現実に口から出てしまうことがある。
熱中するあまり、脳内のキャラに感情移入しすぎて、言葉になって口から出てしまうのだ。
うーん……やばい。
「くそっ!」「ばか」「あほっ!」「このやろぉ!」
的な短いセリフだと、割とあっさり出て来てしまう。
しかも割と大きな声で。
……なんとかならんかね。
ならんかねって、意識すれば別にそんなことにはならんのだが。
ついつい妄想に入り込みすぎると周りが見えなくなる。
口から漏れたセリフを誰かに聞かれたら変人扱いされてしまうので、注意はしているのだが何度もやってしまう。
そのため、歩きながら妄想するときはできるだけひと気のない道を選ぶようにしている。
あとは人の少ない時間帯とか。
幸いにも、まだ誰にも聞かれたことはないと思う(多分)
周囲に人がいる時は妄想スイッチをオフにしているので、人込みでいきなり大きな声を出すことはないのだが……。
でもたまに見えにくいところに人がいたりするからね。
もう既に誰かに聞かれているかも。
「ああっ! くそっ! ちくしょう!」
歩きながら変な声をいきなり出す人がいたら、もしかしたらそれは私かもしれません。