番外編1 俺とあの子と時々映画鑑賞。
数日空いてしまいました。番外編なのに本編より長くなってしまいました。
「これと、あれも....よし!メモのやつは全部買ったみたいだぜ。悠人」
「そうみたいだな。さっさとレジ行って会計済ますか」
「お?セルフ自動釣銭機の方空いてるぜ?」
「そっちでいいか。早く帰らないと桜木がうるさいからな」
「そうだな。そういや悠人、エコバッグ持ってきた?」
「あるぞ、桜木に渡されたエコバッグ」
ピッ、ピッと商品のバーコードを読み込ませてエコバッグに詰めていく裕人。俺達2人は何故、今スーパーにいるのか、それは30分前くらいまで遡る。
「なぁ?なんで俺達呼ばれたんだろうな?」
「分からん。いきなり[うちに来て]の一言だけだからな」
「とりあえず、行けば分かるだろ。おっ?見えてきたぜ」
目的の家が見えてきたらしい。昼下がりで気温が下がるどころか上がっており太陽が嫌という程存在感を放つ夏の暑い路地を俺達は歩いていた。何故、こんな暑い中外に出ているのかと言うと、クラスメイトの桜木に呼ばれたからだ。裕人も呼ばれていたので待ち合わせをして一緒に桜木の家に向かっていた。家は裕人が知っていたので案内役を頼んだ。すると、急に裕人が止まった。どうやら桜木の家の前に着いたらしい。外観は赤い屋根の二階建ての一軒家で庭と車庫もあり普通の家という感じだった。裕人がチャイムを鳴らし俺達は桜木が出るのをまった。暫くすると扉がガチャっと開き中から桜木とその後ろには誰かが居た。
「やーやー暑い中ご苦労!」
「こんにちは、佐倉君、中村君」
「え!?お、折原さん!?な、なんで、桜木の家に?」
「泊まりに来てるのよ」
「えへへ、そうなんだ。真央ちゃんがね、泊まりに来ない?って連絡が来て」
「そ、てことでこれよろしく」
「流れるような動作だな!?」
「中村、うっさい」
「で、これはなんだ?」
「買い物メモ。うち、色々と切らしちゃって」
「その為だけに呼んだのか?」
「ま、真央ちゃん!お鍋が!」
「え!?ほ、他にも理由はあるんだけど、とりあえず今、手が離せないからよろしく!」
何やら作っているらしい。慌てた様子で中に戻っていた。仕方ないので俺と裕人はメモに書かれた品を買いに行くためにスーパーへ向い、今に至る。
「卵とかは分かるんだけどよぉ、なんでこれも?」
「分からん、メモに書いてあったんだ、とりあえず買っておこう」
「そうだな」
卵や野菜など料理に必要な物の他に何故かお菓子や飲み物なども書かれていた。あとで、折原さんと女子会みたいなのをやるのだろうか。メモに書かれていたので買わざるおえなかった。俺と裕人は商品が入った袋を持ちスーパーを出ようとしたら見知った顔が目に入ってきた。眼鏡をかけていて普通の好青年といった感じでジーパンに半袖というシンプルな格好をしたクラスメイトの姿だった。
「ん?よぉ!中村と佐倉じゃないか」
「朝倉か、奇遇だな。どうしたんだ?」
「いやぁ、姉貴達にアイス買ってこいって頼まれてな、そういう2人こそ何買いに来たんだ?」
「桜木の家に行ったら急に買い物頼まれてよぉ」
「桜木の家に?いいなぁーお前ら二人だけ、夏イベント発生して!」
「何を言ってんだ?朝倉は?」
「分からん、とりあえず行くか」
「おい!冷たくないか!?って!早く買って帰らないと姉貴達に怒られる!じゃあな!」
「忙しい奴だったな」
「悠人、俺達も帰ろうぜ」
「そうだな」
そう言ってスーパーを後にした。暑い路地をまた歩くのかと思うと少し気が滅入った。所々、木から蝉の鳴き声が聞こえてくる。昔からあまり蝉は好きではない。特に図鑑で見た蝉の顔のドアップの写真を見て苦手になってしまい。今でも思い出すと鳥肌がたつくらいだ。そんな事を思い出し、裕人と会話しながら桜木の家に帰っていった。それから家に着き、買った品物を桜木に渡し帰ろうとしたら呼び止められた。
「ねぇ、昼ごはん食べた?」
「そう言えば食べてなかったな。裕人は?」
「俺もだ。久しぶりに寝坊してよ、そのまま桜木の家に来たんだった」
「なら、食べていきなよ。それに他の理由で呼んだって言ったっしょ?」
「すまないな、助かる」
「いいって、三人も四人も変わらないから」
「そんじゃ、頂くか!..いてっ!?なんで蹴るんだよ!」
「相変わらず声がでかいのよ」
「まぁ、桜木と裕人が揃うとやかましい事この上ないけどな」
「「なんだって!?」」
「......おじゃましま〜す」
「「あっ!悠人!!」」
俺は2人から逃げるように桜木の家にお邪魔した。入った瞬間すぐに気付いた、とても食欲をそそるような香りが漂っている事に。コンソメの匂いだろうか?鼻腔をくすぐるような心地よい香りが突き抜けていった。お昼を食べていなかった事もあり、空腹の俺を刺激するには十二分な威力だった。ぐぅぅという音が廊下に響いた。匂いを辿った先には折原さんがリビングのテーブルに食器を並べていた。俺に気付いた折原は、にこっと微笑んでこう言ってきた。
「佐倉君、おかえり。料理出来てるよ」
「う、うん。ありがとう」
学校の家庭科の授業で何度かエプロン姿の折原さんは見た事あったのだが。いや、それでも可愛い事には変わりないのだが、今回は違う。折原さんの私服の上からエプロンをつけているのだ。無地の白いTシャツにショートパンツというシンプルな格好の上からエプロンをつけている。見慣れてない姿とさっきの会話で結婚した夫婦みたいなやり取りをしている事に気付き、少しドキドキしている自分がいた。俺もいつか結婚して家庭を持つんだろうか、奥さんがもし、折原さんだったらなぁっと妄想にふけていると後ろから。
「ほとんど作ったのはあたしなんだけど?」
「うえっ!?桜木!?」
「なんで驚くのよ、さっきまで話してたじゃん」
「い、いや。少しぼーっとしてた」
「とりあえずご馳走になろうぜ。桜木!なにか手伝う事ある?」
「特に無いから、座ってて」
「はいよ!席に着こうぜ悠人」
「そうだな」
そういう事なので大人しく席に着いた。暫く待っていると桜木と折原さんが料理を運んできてくれた。オムライスとキャベツのスープを作っていたらしい。オムライスの方は綺麗な楕円形で卵の焼き具合も絶妙だった。焼きすぎずドロドロしすぎずの中間くらいで流石と言うべきか見事な腕前だった。スープはほんのりとコンソメの匂いとキャベツの甘い匂いが混ざり合い食欲をそそられる。桜木は料理が得意でよく家庭科の料理実習ではクラスメイト達から頼られている。実際、俺もお世話になっている。たまに、「家で作りすぎた」と言って貰っているがかなり美味しい。お店を出せるレベルなんじゃないかと本当に思う。少しして人数分の料理が運ばれてきてテーブルに並べられる。全員席に着いたのを確認し、手を合わせて。
「「「「いただきます」」」」
そう言って各々スプーンを手に取り食べ始めた。やはり、お世辞抜きで桜木の料理は美味しかった。空腹ということもあり更に美味しく感じ、『空腹は最高の調味料だ』とどこかで知ったが、確かにその通りだと実感した。
「やっぱり、桜木の料理は美味しいな」
「でしょー?もっと褒めてくれてもよくてよ?」
「あぁ、本当に上手いな!毎日食べたいくらいだ!」
「へ?そ、それって...ど、どういう意味?」
「そのまんまだが?いいよなぁー将来、桜木が奥さんになる人が羨ましいぜ」
「.....な.....の......か」
「ん?どうした?桜木?腹でも痛いのか?」
「違うわよ!中村の馬鹿!阿呆!間抜け!」
「え!?な、なんでいつもより怒ってんだよ」
「うっさい!中村が悪いんだから!」
「ゆ、悠人〜俺なんかしたか?」
裕人が助けて欲しそうにこちらを見てきた。折原さんはオムライスに夢中で話を聞いていないようだった。この二人のやり取りはいつもの事だか、確かに今回の桜木は少し怒りすぎな気がした。これには俺も可哀想だと思い助け舟を出した。
「アイスでも買ってきたら機嫌直すんじゃないか?」
「折原さんはアイスなにがいい?」
「え?いいの!じゃあチョコアイスで」
「また、全部俺のおごり!?」
「俺もだすよ、少し買いたいものあるし」
「そうか、桜木はアイス何がいい?」
「.....なんでもいい」
「適当に買ってきても怒るなよ?」
無言のまま桜木はこくっと頷いた。そこからは多少気まづい雰囲気が漂ったが折原さんの天然のお陰ですぐに元の空気に戻りつつあった。その後全員が食べ終わると俺と裕人はアイスを買いに、桜木と折原さんは後片付けと分かれた。
「なぁ、悠人?俺何か桜木を傷つけること言ったかな?」
「俺もよく分からん。でも父さんがよく言ってた言葉がある」
「なんて?」
「女心は山の天気以上に読みにくいものだ。予測なんて出来ない。ってさ」
「そういうもんなのか、難しいな女心って。そういや、悠人は何買いにコンビニへ行くんだ?」
「いや、特に無い。裕人が少し心配になってな」
「悠人って奴は!やっぱり俺の親友だぜ!」
「や、やめろっ!暑苦しいし、他の人が見てるだろ!」
抱き着いてくる裕人を剥がそうにも俺の力では筋トレしている裕人を剥がせそうになかった。それに周りの目が痛い。何とかこの状況をどうにかしようと考えるが思いつかなかった。少しついて行くんじゃなかったと後悔した。それからやっとの思いで裕人を剥がすことに成功し、コンビニへ入った。折原さんに頼まれたチョコアイス以外は適当に選んだ。俺と裕人はこの暑さで我慢できずに買ったアイスを食べながら戻った。帰ってみると食器は片付けて洗われており折原さんと桜木がリビングのソファに座り話していた。
「あっ、おかえり〜真央ちゃんが中むぐっ!」
「ん?俺がどうかしたのか?」
「な、なんでもないから!」
「そうか、これ、桜木のアイス。さっきは悪かったな、なんか桜木の事傷つけた事言ったみたいで」
「あ、あたしこそ、その...ごめん。急に怒ったりして」
「それはいつもだろう」
「もぉ!人がせっかく真剣に謝ってるのに!」
「いつもの桜木に戻ったな!湿気た顔すんなよ。俺は気にしてないからよ」
「真央ちゃん、なんか顔赤い?」
「ちょっ!?あ、朱音!?」
「ど、どうした!?桜木!ね、熱か!?」
「だ、大丈夫だから!落ち着いて!」
「大丈夫ならいいんだが、何かあったら言えよ?」
「う、うん」
「はい、これ折原さんの分」
「ありがとう!今度お返しするね!」
「いいって、アイスくらい。なぁ?裕人?」
「ん?あ、あぁ、そんな高いもんじゃないしな!」
桜木と折原さんはアイスを食べ始めた。先に食べってしまった俺達はやる事が無く手持ち無沙汰になってしまった。裕人が何やら辺りを見回し何かを見つけた様で俺に話しかけてきた。
「なぁ、悠人。ゲームあるし対戦しようぜ」
「ん?どれだ?」
「あれだ、あれ」
クイクイっと指で刺した方向に目を向けると確かに据え置きのゲーム機がテレビの下の棚にあった。見た事ある機種から見るからに年代を感じる物まで様々な種類のゲーム機が収納されていた。それに最新のゲーム機もありゲーム好きの俺からしたら正直やりたくてうずうずしてきた。
「なぁ、桜木。ここにあるゲーム機使っても大丈夫か?」
「んーどうだろ、全部お父さんの趣味であるやつだから。あ、でもその新しいやつなら、みんなでたまにやってるよ」
「三点堂Switchだな。これなら古いゲームも出来るし、裕人!」
「おう!悠人!勝負だ!!」
「何で、男子ってゲーム好きなんだろう」
「真央ちゃんは好きじゃないの?」
「お父さんの影響で嫌いではないけど、あそこまで熱くはならないかな」
「私は、あんまりゲームとかそう言うのやった事ないけど楽しそうだなぁーって思う」
「まぁ、アイス食べ終わるまで静かに見守ってよっか」
「うん!そうだね」
俺と裕人はいろんなカセットがあったが、ロボットスマッシュ略してロボスマがあったのでそれで勝負する事になった。本作はロボットごとに違った性能を持ち、コンボや必殺技などを駆使して操り戦うシンプルなゲームで、特に男性から幅広い層に人気のゲームだ。勿論、俺もCMなどで目にしてからずっとプレイしたいと思っていた。しかし、肝心のゲーム機本体を持っていないので叶わなかったが、まさか桜木の家で出来るとは思わなかった。早速、準備して俺と裕人はコントローラーを握りしめた。
「俺はこの、凱キングにするぜ!」
「甘いな、裕人!そんな動きが鈍そうな機体を選ぶとは。俺はこいつだ!ザンセイバー!」
「悠人こそ、そんな、ひょろひょろそうな奴で」
「言ったな?後悔するなよ?」
「悠人こそ」
「「勝負!!」」
お互いに選んだロボットを操り、最初は勝手が分からず、お互い動きがぎこちなかったが徐々に慣れてくると思った通りに動かせる様になっていた。勝負は白熱し、一進一退の攻防が続き、ギリギリ俺が勝利を収めた。余程悔しかったのか裕人が再戦を申し込んできた。そこからは勝ったり負けたりの繰り返しだった。勝敗はお互い5勝5敗であと少しで勝敗が決しそうな瞬間突然画面が暗くなった。
「あぁ!!」
「そりゃないぜ!桜木ぃ!」
「あんた達、長いのよ。それに今日呼んだのはゲームするためじゃないんだから」
「そういや、そんな事を言ってたな」
「なんの為に呼んだんだ?」
「そ・れ・は....これ!!」
「「ん?」」
「何だこれ?....24日の...木曜日?」
「あぁ、知ってるぜあのアイスホッケーマスクの」
「頭陀袋じゃないのか?」
「そうなのか?」
「どっちでもいいでしょ、みんなで見るんだから、その為にお菓子とか買ってきてもらったんだから」
「「そういうこと」」
あの、買い物メモのお菓子と飲み物はこの為だったのかと納得した。桜木は映画を観る為に色々準備していた。飲み物とお菓子を準備したりでバタバタしていた。俺も手伝おうかと思ったが、かえって邪魔になりそうだったので大人しく裕人と折原さんと三人でソファーに座って待っていた。準備し終えたのか桜木がお菓子と飲み物をトレーに乗せて運んできた。部屋を暗くし、雰囲気バッチリの状態での映画鑑賞会が始まろうとしていた。
「お待たせー。それじゃあ、観よっか」
「真央ちゃん。ほ、本当に観るの?」
「当たり前でしょ、折角準備したんだから」
「ふぇぇぇ〜さ、佐倉くぅ〜ん」
「うえっ!?お、俺!?」
折原さんの可愛いらしい声と共に涙目の顔でこちらを見ていた。ゴクっと唾を飲み込んだ音が聞こえた気がした。普段学校で見せない異性の新しい一面を知った俺は興奮に似た何かと涙目の折原さんの顔が反則級に可愛いくて叫びたい衝動に駆られたり色々な感情が自分の中で混在していた。何も言えずに慌てていた俺に更なる追撃が放たれた。
「悠人の隣で観ればいいじゃん」
「え?」
突然の出来事で危うく自分の動揺を隠すために飲もうと持っていたコップを落とす所だった。お、折原さんが俺の隣に座る?遂に自身の脳の処理が追いつかずフリーズしてしまった。考える事を放棄し、仏像の様に動かなくなった俺の姿がそこにはあった。誰かの声が聞こえ、服を引っ張られる感触があり、我にかえると折原さんが呼んでいた。そこには上目遣いで頼んでくる美少女の姿が目に写った。
「だ、駄目.....かな?」
「いえ、全然大丈夫です」
「悠人、何で敬語?」
桜木に突っ込まれたが、それどころではなかったのでスルーした。こうして、右から裕人、俺、折原さん、桜木の順にソファーに座り映画を観始めた。内容は主人公を含めた六人組が友人の一人が所有している別荘に泊まりに来ており、近くの湖で遊んでいるとアイスホッケーマスクを被った大男が何かを埋めている所を偶然目撃してしまい、その日の夜、全員で確認する為に掘り返すとそこには人が埋められていた。その事実を知られたため隠蔽しようと、アイスホッケーマスクの大男は目撃者全員を色々な方法で殺害しようとしてくるのを主人公達は、あの手この手使って逃げるというシンプルなスプラッターホラー映画だった。俺はびっくり系やホラー系は割と大丈夫なのだがスプラッター系は苦手だった。昔の映画と言えど今より描写が生々しかったり目を細めて観る場面が何度かあった。ふと、いきなり右腕に重さを感じ横を見ると折原さんが俺の腕にしがみついていた。俺は固まってしまい、映画どころではなくなった。桜木の方を見て見ると思いっきり笑ていた。何処にそんな笑いどころがあるのかと少し疑問に思ったが今は、それどころではない事を思い出した。しかし、どうする事も出来ずただそのままじっとしているしかなかった。暫くして今度は左腕に重さを感じ、まさかと思い見ると、裕人も腕にしがみついていた。お前もかい!と心の中でツッコミを入れつつ、親友の意外な一面を見れたが全然嬉しくなかった。その後も両腕に重さを感じながら最後まで観る事になった。そのまま、エンディングが流れだしスタッフロールが下から出てきて本編の終わりを知らせた。部屋の灯が点いて、俺を除く他三人が感想を言い出した。
「んーー!面白かったぁ!」
「こ、怖かったぁ〜」
「今日、絶対に夢に出てくるやつだ」
「.............」
「悠人?どうかしたか?顔色悪いぞ?」
「本当だ!佐倉君、大丈夫?」
「まさか、苦手なやつ系?」
「い、いや大丈夫。確かに少し苦手ではあったけど」
「水飲む?」
「あぁ、ありがとう」
桜木から水をもらうと一気に飲み干した。心なしかさっきより楽になった気がする。時間を確認してみると夕方の6時過ぎだった。そろそろ帰らなくてはと思い帰りの支度をしていると、桜木が。
「ねぇ、皆んなでファミレス行かない?」
「お!いいな!」
「佐倉君はどうするの?」
「勿論、俺も行くよ」
「決まりだね!それじゃあ.....レッツゴー!中村、行くよ!」
「お、おい!桜木!服引っ張るなって!」
「真央ちゃん早いよー!」
各自荷物をまとめ、桜木が戸締りをしたのを再確認し、俺は三人の背中を追った。その後は皆んなで夕飯をファミレスで済ませた。そこでも裕人と桜木が騒がしかったのは言うまでもなかった。みんなが食べ終わる頃には時間もいい感じになり現地でそのまま解散した。俺は家に帰り風呂に入ったりして寝る準備をした。ベットにねっ転がりスマホをいじくりネットサーフィンをしていたが疲れていたのか程なくして急に睡魔が襲って来てそのまま眠りに落ちた。
映画といえば皆さんは思い出の映画やトラウマの映画はありますか?個人的にトラウマの映画は[ミ○ト]と言う映画です。内容は、ある日突然濃い霧が発生しそれが街中に広がり、スーパーに買い物に行っていた主人公とその息子は帰ろうとするが突然霧の中から血だらけの人が現れこう言います。「霧の中に何かがいる!!」と。果たして霧の中には何がいるのか主人公達は無事にスーパーから帰れるのか?そう言ったパニックホラー映画です。虫と生々しい描写があるので苦手な人は要注意です。2回観ましたけど2回ともある場所で気分が悪くなり早送りか途中で観るのをやめます。おっと、話が長くなってしまいました。それではまた次回。ご機嫌よう。