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アルバム  作者: 一色蒼生
3/6

2話 夏、恒例イベント。

続きです。ストックがもう、尽きました。もしかしたら投稿頻度がおちるかもしれません。

7月6日 木曜日


「あぁ!おわんねぇよぉー」


裕人が大きな声でそう言った。俺は読んでいた漫画を一旦中断し裕人の方に視線を向けた。そこには死んだ魚の目をした友人の顔が見えた。


「何度も言うが、自業自得だろう」


「それは分かってるけどよぉ、やってもやっても終わる気がしないんだよ」


「夏休みだって無限にあるわけじゃないんだ、クラスに1人はいるだろ?夏休み最終日に急いで終わらそうとするやつ」


「うっ.....思い当たるような....無いような」


「嘘つけ、その反応だと裕人も最終日までやらないタイプだな」


「だってさ、悠人が言ったように夏休みは無限にあるわけじゃないんだしさ、普段より休みが長いんだから楽しまないと損じゃん?」


「そんなこと言ってるから終わらないんだよ」


「わかってるよ、この課題終わらせないとまじでやばいからな」


やれやれと思い。中断していた漫画を読み始めた。夏休みが始まって2日目、俺は課題がそんなに出なかったので初日に片付けた。裕人はというとテストで赤点を取りまっくたせいで課題が大変な事になっている。昨日の夜早速、裕人から連絡があり、課題の問題が分からないので助けて欲しいとの事だった。早速かよと思ったが俺は教える約束をしていたので仕方なくOKの返事をし、俺の家に来るようにと伝え、今に至る。


「なぁ?この問題はどの式を使うんだ?」


「これか?、これは引っ掛けでな、この式を当てはめるんだ」


「へぇーじゃあこっちは?」


「そっちはこれを当てはめて」


そうやっているうちに時計の針は12時半前を指していた。いつの間には昼過ぎになっていたらしい。そう言えば朝から何も食べていなかった。起きたのが裕人が来る30分前、10時に来てくれと言っていたので起きてから寝癖を整え部屋の片付けや洗濯をしていたので、食べている暇がなかった。


「なぁ、裕人。腹減ったから何か作るけど食べるか?」


「いいのか?ご飯まで世話になって」


「別にいいよ、1人も2人も変わんないから」


「そうか、なんか悪いな」


「そう思うなら、課題を終わらせてくれ」


「はいよ」


とは言ったものの、作り置きがある訳でもなく、そこまで凝った料理は出来ない。何かないかと棚を漁っていると、実家から送られてきたそうめんが出てきた、茹でるだけで簡単。一人暮らしの強い味方の一人そうめん君じゃないか、これは丁度いい。量も十二分あるし、今日の昼はこれで決まりだな。そう思いそうめんを茹でるために水を鍋に入れお湯を沸かした。暫くすると、表面がぶくぶくと沸騰してきた、頃合だなと思いそうめんを2束鍋に入れた。そしてしばらくするとそうめんが茹で上がった。ザルにそうめんを移し水でしめて、器に氷と一緒にそうめんを乗せれば完成だ。


「裕人、出来たぞ。一旦昼飯にしようぜ」


「おっ!そうめんか。夏らしくていいな」


「薬味とか一応あるけど、どうする?」


「いや、大丈夫だ」


「そうか、じゃあ」


「「いただきます!」」


二人揃ってそう言い、そうめんを食べ始めた。ズルズルと麺をすする音だけが聞こえる。何故友達と一緒に食べるご飯は美味しいんだろうか。祭りとかで皆で食べる焼きそばもこんな感じだなぁっと思った。雰囲気なのだろうかそれとも、いつも1人でご飯を食べているからだろうか、どちらか分からないがとても幸福な時間に感じた。


「悠人はさ、寂しくならねぇの?一人暮らしで」


「どうだろうな、寂しくないといえばそんな事は無いが。どちらかと言うと家事が面倒だな。最初は一人暮らしに胸を躍らせていたが実際してみると、家事を全部自分でやらないといけないから大変で、母親の有難みを改めて実感したよ」


「そういうもんなのか、一人暮らしって」


「さぁな、たまに裕人が遊びに来るからそこは感謝してるよ」


「なんだよ、急に。気持ち悪いぞ」


「暇しないって意味でだよ」


「それ褒めてる?」


「さぁな。そうめん食わないと俺が全部貰うぞ」


「あっ!?おい!」


たわいもないやり取りをしつつ昼食を食べ終えた。その後は午前から何を変わらず裕人は課題に集中していた。時々裕人が問題が分からず質問してくるのを俺が、教えるの繰り返しで漫画を読んだり今、話題のスマホゲームうま少女をやったりして時間を潰していた。すると1件の通知が来た。折原さんからだった。俺はドキッとした。連絡はコネクトと言うアプリを使っている。今じゃ誰もが使っているアプリだ。お互いの連絡先を交換しているので折原さんから連絡来るのは全然不思議ではないが未だに慣れない。まだ、俺の方からは帰省の予定が決まっておらず連絡していないのだが、何か折原さんの方で用事が出来てしまったのだろうか?そう思うと少し、いや、かなり残念ではあるが仕方ない、俺は意を決してコネクトを開いた。しかし、そこには俺の予想もしていない事が折原さんから送られていた。


[佐倉君、来週の土曜日って空いてるかな?真央ちゃんがね、プール行こうって誘ってくれたの。丁度お父さんが新しく建てたレジャーランドがあってね、真央ちゃんと行く事になったんだけど貸切で2人だけだと少し広いから佐倉君と中村君も誘おうって話になって連絡したんだけど大丈夫かな?急な話でごめんね、返事待ってます( ﹡・ᴗ・ )b]


という内容だった。可愛い絵文字で締められていてとても折原さんっぽい文面だった。それよりも、気になったのは。まさかの折原さんからのお誘いの連絡に関してだ。え?プール?プールって事は折原さんの水着姿が見れるという事か?そう思うと水着姿の折原さんを色々想像してしまい俺はしばらくスマホの画面を見たまま固まっていた。その姿を変に思ったのか裕人が声をかけてきたその声で、はっ!と俺は我に返った。


「おい、悠人。どうした?固まって、レアキャラでも引いたのか?」


「え!?、あ、いや、な、なんでもない」


「なんでそんなに動揺してんだ?」


「い、いや?し、してないよ?ぜ、ぜーんぜん!」


「?まぁ、いいや」


そう言って裕人は課題に戻った。別にいやらしいサイトとか見ていないのに動揺してしまった。仕方ないじゃないか。あの、超絶美少女の折原さんの水着姿が見れるという夏定番のイベント。男子高校生なら一度は思うであろう。好きな異性の水着姿!母さん、俺を産んでくれてありがとう。俺は世界一の幸せ者だよ。とそんな事を思っている場合ではない。早く予定を確認して折原さんに連絡しなくては。スマホのカレンダーを起動して予定があるか確認した。幸いにもその日は特に予定は無くかった。良かったーバイト入れなくて。過去の俺ナイス!と1人喜んでいると。


「終わったぁ!」


「おおう!?」


「悠人、さっきからなんか、様子がおかしくねぇか?」


「いや、いきなり大きな声出されると誰だってびっくりするだろ」


「そうか、すまん」


あ、あぶねー極力冷静を装っているが、飛び跳ねて喜びたいくらいだ。だがそんな姿恥ずかしくて見せられない。とりあえず折原さんには、連絡をしないといけない。


[レジャーランド貸切ってすごいね。今、予定を確認したけど空いてたよ、何時にどこに集合すればいいの?]


こんな感じでいいか。どこか変な所は無いか、確認して俺は送信ボタンを押した。すると程なくして折原さんから返信があった。早っ!と思いつつ返信された内容を見てみると。


[早速返信ありがとう!集合場所は笹原駅に9時集合なんだけど大丈夫かな?レジャーランドまでは少し距離があるからそこからは爺やが車で送ってくれるって言ってて]


爺や?あぁ、折原さんの家の執事の高木さんか。何度か会った事がある。アニメや漫画に出てきそうな、いかにも仕事出来ますと言った感じのオーラを纏っている。見た目はすごい優しそうなおじいさんだったと思う。たまにしか目にしないのであまり顔を覚えていなかった。おっと、折原さんに返信、返信と。俺はスマホの文字パネルをフリックし文字を入力していった。


[全然大丈夫、送ってくれるだけでも助かるよ。それじゃあ来週の土曜日楽しみにしてるよ]


これで良しと思い。ふぅと一息ついてスマホを置いた。そういや裕人は何してるんだ?と思い、裕人の方を見てみると数分前の俺と同じようにスマホを見ながら固まっていた。


「おい、裕人!どうした?」


「い、いや!な、なんでもねぇよ!」


まるっきり先程の俺と同じ反応である。あの、動揺からに予想はできる。桜木から誘いの連絡があったのだろう。そして、裕人も同じように俺と同じ想像をしていたのだろう。仕方ないだろう?男に生まれたんだもの、逆に考えないほうがおかしくないか?


「桜木辺りからレジャーランドの誘いの連絡があったんだろ?」


「え!?な、なんでわかんだよ!」


「俺の方にも折原さんから連絡があったからな」


「な、なんだ、そういう事か」


「課題終わらせといて良かったな」


「これも、神様が俺に頑張ったご褒美なんじゃね!」


「はいはい」


理由はどうあれ、今年の夏休みは忙しそうだなぁと思いつつ期待で胸がいっぱいだった。それからは裕人とファミリーレストランに行き夕飯を済ませた。課題を手伝ってくれたお礼だと言い、裕人の奢りだった。家に帰り風呂に入って寝ようとしたが、また、折原さんの水着姿を想像してしまい、なかなか寝付けず、寝不足になってしまった。次の日のバイトでは欠伸が止まらなかったのは言うまでもない。



若者を中心に人気のアプリ


【コネクト】


今じゃ知らな人はいない位の人気の連絡アプリ。サイバーフォースというアプリ開発会社が開発しリリースした。最初はイマイチだったが。ある、有名な動画投稿者が動画内で紹介し、そこから火がついたかのように若者を中心に広まった。メールとは違い、手軽に連絡やボタン1つでお互い友達登録をしていれば電話出来るという画期的なシステムだったり、色々なスタンプがあり表現の幅も自由。


【うま少女】


社会現象を引き起こした今、話題のスマホゲーム。実在した競馬の馬を女の子にするという。とんでもゲーム。クオリティが高く、人気アプリの1つ。若い子から年配の人までに人気があり、最近ニュースで課金のし過ぎて破産者続出が話題になっていた。

毎回思うのが、文で情景を伝えるのは難しいです。まだまだ、精進しようとおもいます。それではまた、次回。ご機嫌よう。

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