SS:夏の。
煌びやかな夏祭り。
土手には二人の少女が座っている。
私と先輩。
出店や盆踊りといった楽しかった時間は過ぎ、
終わりを惜しむかのようにして私たちは沈黙を保つ。
しばらくして、先輩は私の肩に寄りかかって言った。
「夏が終わるようにさ、私たちの関係も終わるのかな。」
…何も言えない。
ただ川の虚を静かに見つめることしかできない。
何事にもいつか終わりはくる。
私たちそれに外れることはない。
でも…決めた。
私は思いっきり深呼吸をする。
そして____横にいる先輩を見つめて口を開く。
その途端、ぶわっと花火が上がった。
思わずその方角へと目が行った。
赤と黄が織りなす光の花は、とても可憐で情熱的だ。言おうとしたことを忘れるほどに。
「きれい…」
まるで今の私たちみたい。はじけるように明るくて、でも泡沫みたいにつながりが綻びて消えてしまうところが。
それが上がっては消えてを繰り返してる。
一瞬なのに永遠。
気づけば先輩と手を握っていた。
そのあとは、川沿いのところどころに割れたアスファルトを歩きながら、ほとんど会話をすることなく、帰路に着く。
別れ道だ。あっちが先輩の家の方向でこっちが私の家。
「じゃあまた明日ね。」
先輩は手を振って帰っていった。
後ろから見た彼女の背中は、何か寂しげで弱かった。
明日なんて来なければいいのに。
明日が来るたびに先輩は離れてしまう。
静かに街灯が私の影を形作った。
黒歴史自由帳なのにSSを載せないなんて…
と友達に煽られたのでここに置くことになりました。
(後で全部あいつのせいにしてやろう。)
句読点が多くてクソザコポエマーなのは今に限ったことではないです。