死に戻りません
掲載日:2019/12/04
「危ないよ、こっちおいで」
線路前、人生の瀬戸際でようやく神が俺に手を伸ばしたみたいだ。当たり前だ。
そりゃあ、人生の最後を迎えようとしている我が子がいれば、神も慌てて俺に手を差し伸べ、人の暖かさなんかを教えてくれようとしてくれるはずだ。
自殺をする前に、第2の母である神の胸の中に思いっきり飛び込もうではないか・・・・
「ちょっと、なにしてるの!」
神は声を荒げたが関係なかった、私は寂しかった、あまりの孤独に耐えれず、目から流した涙はマグマよりも熱く感じた。
「暖かい」
神の胸の中は眩しく、そしてとても暖かった
・・・・・・なんなら「熱」すぎた、眩しさのあまりか何故か目はほぼ開かなく、体は燃えるように熱く、そして動悸が激しくなる
あまりの熱さにやられ、私は意識を失い、目を覚ました時には、泣きじゃくる親と兄弟がいた
そこで初めて私は横たわり帰らぬ人になってしまっている自分を見た




