エピローグ
目を覚ますと
そこは元の世界だった
正確には死んだ後の元の世界だった
「いや~お帰り~」
ガックリする私を前に相変わらず軽い神様は何故かリンゴを食べてる
あれ?リンゴ?あれ?
「美味しいね~さすがサンふじ!手頃なお値段でこの旨さ~サイコーだね~」
シャクシャクシャックシャク
え~と1ダースは12個だから
12-8-3=……………1……か!
しまった本当に脳髄掻き出されたか私?!
シャクシャクシャックシャク
「どお~?楽しかった~?イケメンざっくざくだったっしょ~」
…ツッコミたい事が多過ぎると人は無言になるんだと今気付いた
「ま~思うところは色々あるだろ~けど~」
神様はリンゴを芯まで食べきった
「凄くヘコタレたからってトラックに飛び込むのは~」
えっ?
「もうおやめ」
神様は話し続ける
「考えたよね~毒は毒でも死なない眠りンゴ。あの世界は麻酔無いから医者も喜んでたよ~」
私は無言を崩せない
「それに僕も人が死ぬのキライ。やっぱりハッピーエンドがいい」
返事の出来ない私を、反応待たずにまた担ぎ上げる
目の前には光の渦が
「気が向いたらまた遊んであげるから~じゃ~ねッ!」
私を放り投げた神様は最後までニヤニヤして―――――
ブォン
目の前5センチを今まさにトラックが通り過ぎた
呆然とする私に排気ガス撒き散らしながら
私は
もう少し呆然としてよう
それからクルッて振り向いて来た道を戻るんだ
大丈夫私はショボいけど
傷ついてもヘコタレないのが大好物なんだもの
でもでも一言やっぱり言うよ!
「今度あったら悪役令嬢にしてよねっ!!」
キミガオバーチャンニナッタラネ~
軽い声が聞こえた気がした




