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僕の本音を聞いて! 僕の話を聞いて!

作者: 七瀬





僕の名前は 【ミータン】11歳になったばかりの男の子だよ。


僕の悩みはね、、、?

僕の【本音】を誰にも言えない事...。



お父さんやお母さん、弟にも自分の思っている事を言えないんだ、、、!


だからね、、、?

僕の弟は、素直にお父さんやお母さんに話す事も、、、。

僕は正直に言えない、、、!


だからなのか、、、?

どこか僕は、、、? 僕より弟の方が両親から愛されているように

感じて仕方がないんだ、、、! 



僕だって?

正直に、自分の思っている事を言いたんだけど、、、?


僕の口が、言葉が、そうさせてくれないんだ、、、!

咄嗟に嘘をついたり、思っても見ない事を話しだすんだよ!


僕のお父さんもお母さんも、僕に呆れているよ。


『どうして、、、? ミータンは、素直にわたし達に話してくれないの

かしらね、、、?』

『そういう年頃なのかもしれないな~!』

『あの子? 素直に! わたし達に話してくれる時が来るのかしら、、、?』

『あぁ! 俺たちの息子だ! ミータンを信じよう!』

『えぇ、そうね! あの子を信じましょう!』

『あぁ、』




僕も、お父さんやお母さんの期待に応えたいのだけど、、、?

簡単に、そうできない!


【僕は、、、どうしたらいいですか? “本音の神様!”】








そうすると、、、?

その日の夜、みんなが寝静まったころ、、、。


僕が寝ている枕元に出たんだ、、、!


絵本で読んだ! 【本音の神様】が、、、!?


『ワシを呼んだのは、、、? お前か?』

『わーあ! 本音の神様なの、、、?』

『あぁ! お前がワシを呼んだのか、、、?』

『うん! 僕が本音の神様を呼んだんだよ!』

『何の用でワシを呼んだのじゃ~』

『・・・僕ね! 本音を言えないんだ! だから、本音の神様を呼んだんだよ!』

『本音が言えないのか? どれどれ? ワシが見てやろう~』



本音の神様が、何やら僕の方をじっと見てこう言った、、、!



『どうやら? お前さんの中に悪い虫がいるぞ! “すり替え虫”と“黙り虫”じゃ~』

『“すり替え虫?”と“黙り虫?”』

『お前さんが本音で話そうとすると? すり替え虫が違う言葉を言いだし、、、!

黙り虫が後から出てきて! 黙り込んでしまうのじゃ~』

『そうそう! 本音の神様の言う通りだよ! 神様! どうしたらいいの、、、?』

『ワシがその虫を成敗してやる~!』

『本当なの?』

『あぁ! お前さんが朝起きる頃には、治っておるよ~!』

『ありがとう!』

『お礼は! 悪い虫を成敗してからじゃ~じゃ~おやすみ!』

『うん! おやすみなさい本音の神様!』

『あぁ!』



本音の神様は、身体を小さくしてミータンの身体の中に入って行った、、、!


ミータンの身体の中には、、、?

“すり替え虫”と“黙り虫が、大きな巣を作って、仲間もどんどん増やして

楽しくバカンスを楽しんでいたところに、【本音の神様が現れた!】


『お前は! 誰だ! よそ者が何をしている!』

『お前たちが、よそ者だろう! ここから出て行くのじゃ~』

『お前は何者だ?』

『ワシは、本音の神様じゃ~ミータンの身体の中から出ていけ~』

『ここは! 俺たちの家だぞ! お前が出ていけ~』

『こうなったら? 呪文を唱えてやる~【本音・本音・本音・本音・・・】』

『やめろ~やめてくれ~』

『ここから出て行くか、、、?』

『あぁ~分かったよ! 出て行くよ~』






こうして! 【本音の神様】が“すり替え虫”と“黙り虫をミータンの身体の中

から追い払った、、、!




ミータンが朝、目を覚ますと、、、?

いつもと同じ景色が、違って見えた、、、!


目に見える景色やすべてのモノは、色鮮やかでとっても綺麗に見えたんだよ!


この時ミータンは、、、?

【本音の神様】が悪い虫をやっけてくれたと分かったんだ、、、!


『ありがとう! 本音の神様!』



この日から、、、。

ミータンは、自分の思っている事を素直に、お父さんやお母さん、弟に

言えるようになったんだよ。





その頃、【本音の神様】は、、、?

どこかの島で、ゆっくりバカンスを楽しんでいた。


『ワシもいい仕事をしたな~バカンス! バカンス!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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