僕の本音を聞いて! 僕の話を聞いて!
僕の名前は 【ミータン】11歳になったばかりの男の子だよ。
僕の悩みはね、、、?
僕の【本音】を誰にも言えない事...。
お父さんやお母さん、弟にも自分の思っている事を言えないんだ、、、!
だからね、、、?
僕の弟は、素直にお父さんやお母さんに話す事も、、、。
僕は正直に言えない、、、!
だからなのか、、、?
どこか僕は、、、? 僕より弟の方が両親から愛されているように
感じて仕方がないんだ、、、!
僕だって?
正直に、自分の思っている事を言いたんだけど、、、?
僕の口が、言葉が、そうさせてくれないんだ、、、!
咄嗟に嘘をついたり、思っても見ない事を話しだすんだよ!
僕のお父さんもお母さんも、僕に呆れているよ。
『どうして、、、? ミータンは、素直にわたし達に話してくれないの
かしらね、、、?』
『そういう年頃なのかもしれないな~!』
『あの子? 素直に! わたし達に話してくれる時が来るのかしら、、、?』
『あぁ! 俺たちの息子だ! ミータンを信じよう!』
『えぇ、そうね! あの子を信じましょう!』
『あぁ、』
▼
僕も、お父さんやお母さんの期待に応えたいのだけど、、、?
簡単に、そうできない!
【僕は、、、どうしたらいいですか? “本音の神様!”】
*
そうすると、、、?
その日の夜、みんなが寝静まったころ、、、。
僕が寝ている枕元に出たんだ、、、!
絵本で読んだ! 【本音の神様】が、、、!?
『ワシを呼んだのは、、、? お前か?』
『わーあ! 本音の神様なの、、、?』
『あぁ! お前がワシを呼んだのか、、、?』
『うん! 僕が本音の神様を呼んだんだよ!』
『何の用でワシを呼んだのじゃ~』
『・・・僕ね! 本音を言えないんだ! だから、本音の神様を呼んだんだよ!』
『本音が言えないのか? どれどれ? ワシが見てやろう~』
本音の神様が、何やら僕の方をじっと見てこう言った、、、!
『どうやら? お前さんの中に悪い虫がいるぞ! “すり替え虫”と“黙り虫”じゃ~』
『“すり替え虫?”と“黙り虫?”』
『お前さんが本音で話そうとすると? すり替え虫が違う言葉を言いだし、、、!
黙り虫が後から出てきて! 黙り込んでしまうのじゃ~』
『そうそう! 本音の神様の言う通りだよ! 神様! どうしたらいいの、、、?』
『ワシがその虫を成敗してやる~!』
『本当なの?』
『あぁ! お前さんが朝起きる頃には、治っておるよ~!』
『ありがとう!』
『お礼は! 悪い虫を成敗してからじゃ~じゃ~おやすみ!』
『うん! おやすみなさい本音の神様!』
『あぁ!』
▽
本音の神様は、身体を小さくしてミータンの身体の中に入って行った、、、!
ミータンの身体の中には、、、?
“すり替え虫”と“黙り虫が、大きな巣を作って、仲間もどんどん増やして
楽しくバカンスを楽しんでいたところに、【本音の神様が現れた!】
『お前は! 誰だ! よそ者が何をしている!』
『お前たちが、よそ者だろう! ここから出て行くのじゃ~』
『お前は何者だ?』
『ワシは、本音の神様じゃ~ミータンの身体の中から出ていけ~』
『ここは! 俺たちの家だぞ! お前が出ていけ~』
『こうなったら? 呪文を唱えてやる~【本音・本音・本音・本音・・・】』
『やめろ~やめてくれ~』
『ここから出て行くか、、、?』
『あぁ~分かったよ! 出て行くよ~』
*
こうして! 【本音の神様】が“すり替え虫”と“黙り虫をミータンの身体の中
から追い払った、、、!
ミータンが朝、目を覚ますと、、、?
いつもと同じ景色が、違って見えた、、、!
目に見える景色やすべてのモノは、色鮮やかでとっても綺麗に見えたんだよ!
この時ミータンは、、、?
【本音の神様】が悪い虫をやっけてくれたと分かったんだ、、、!
『ありがとう! 本音の神様!』
▼
この日から、、、。
ミータンは、自分の思っている事を素直に、お父さんやお母さん、弟に
言えるようになったんだよ。
*
その頃、【本音の神様】は、、、?
どこかの島で、ゆっくりバカンスを楽しんでいた。
『ワシもいい仕事をしたな~バカンス! バカンス!』
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