【苦しんでもがいて絶望したから、次は失敗しない】第五章
香奈と別行動になり、ルシファーの紹介が終え、物語の進行が早くなっていると思っている叶夢は、少し油断をしすぎた。
彼は気づけば宿の残骸の上に経って二人の少女の遺体をみる。そして、二人を助けるために再転生をする事に。僕は再転生する直前に誰かが僕の事を殺そうとしている姿を見た。そして、再転生後。
宿を出ようとした水希と叶夢は宿の部屋のドアを開けると一人の少女がいた。その子はリリスと名乗り、ルシファーからの命令で叶夢に使えることに。そして、外に出た三人は悲鳴が聞こえ、その悲鳴のする方に行くと誰かの遺体が!?その遺体を調べようとすると、リリスに向かって矢が飛んでき、それにいち早く気づいた叶夢はリリスを押し飛ばして――!?そろそろ苦しみ始める第5の絶望と苦しみとのバトルが開催!
【苦しんでもがいて絶望したから、次は失敗しない】第五章
極楽の町に来て何日か経った。
僕は今、絶望した。
僕が立っていたのは、崩壊した宿の残骸の上に居た。周りには血のついた家具やいろんなものがあった。
「なぜ、こうなった・・・・・・・・・・」
声を震わせながら、言った。
僕の目の前に二人の少女が血を流し、倒れていた。
「なんで、なんでだよ!」
僕は叫んだ、受け入れられない現実に、自分の最悪さに。
絶対に救ってやる。この魔法を使って新たな再スタートをしてやる。魔法の書発動、発動魔法は・・・・・・・.
僕は二人を必ず救って見せると心に誓い、魔法を発動させた。
「発動魔法は,再転生っ!」
刹那、僕は誰かの魔法によって体がひねられ、骨の折れる音が聞こえた。そして、僕は死んだ。そして時を戻し、こうなるまでのことを話そう。
極楽の町に来て一日目。
「ふわぁーー」
僕は深い眠りから覚め、起きた。
「今日もいい天気だなー!うぅっはぁー」
腕を伸ばし、椅子に座った。
(おはよう、とむくん。昨夜は寝れた?)
朝一番の挨拶をしてきたのは、
(なんだ、帰っていたんだルシファー。あぁ、よく眠れたよ)
(そう、私これから用があるから三日間の間だけいないわ、それじゃあ)
彼女はわかっていた。とむがこれからどうなるか、どうしてなるのかを。
「あ、ふわぁーーー。おはよーとむくーん」
水希が机から顔を離し、腕を上げ、背伸びした。
「あぁ、おはよ」
僕はコートを着て、外に出ようとした。
「あぁ、外に行くの?なら、私も行く」
そう言って、彼女は上着を着て、こちらへ向かってきた。
「さぁーいこー」
この人朝からよくこんなテンションでいけるな、いろんな意味で凄い。
「少し散歩するだけだぞ」
僕はそう言い、宿のドアを開けた。そしたら、ドアの前に一人の少女がいた。
「き、君は?」
その少女は、金髪のショートカットで、スラッとした人だった。
「おはようございます。今回ルシファーさまからとむさんにお使いするよう頼まれて送られてきた者のリリスです。どうかお見知りおきを」
あと、透き通った声、アニメキャラで一番好きなキャラ性格が全て一致した!?
「ルシファーからか、うんわかった。どうぞこちらからもよろしくお願いします」
二人は礼をし、
「今から外出するけど、リリスはどうする?」
僕がそう聞くと、
「あの!私のことを忘れてませんか!?」
あ、忘れていた。水希のこと。
「ごめんごめん、こちらは水希。僕のパーティーの一人です」
「はい、ルシファーさまから何度か話を聞いたことあります」
あの人は水希の話をするのか?
「へーまっいっか、さぁあ行こうではないか!」
よくねー、僕は結構気になるのだが、それに本当にこの人はテンション高いな。
「さぁ、行こうか」
僕はリリスの方を向き、手を差し伸べた。
「はい、それでは行きましょう」
あれ、僕の手は無視ですか。まぁ、そうだよな、初対面でこれはありえない行為だったな、自分が悪い、反省しないと。
「さてと、どこに行こうか?水希なんか意見ある?」
どうせ、散歩じゃなくなるから今のうちにどこかに行っておいた方がいいな。
「リリスはなんかあるか?」
僕がリリスに聞くと、彼女は目をつぶり、下を向いた。そして、
「いいえ、ありませんし、やさしさなどはいりませんよ」
僕のやさしさ一刀両断!少し悲しい。
「とりあえずどこかに寄って行くか」
そして、僕は宿から出て町の中心まで歩いた。
「にしても、24時間にぎやかだな、この中心のところは」
悲鳴が多すぎる。なにかがおかしい。
「少し待っていて」
僕は水希とリリスを置いて、人ごみに突っ込み、先にあるものを見た。
「はっ!・・・・・嘘だろ・・・・・・」
とむはそのものを見た瞬間、声も出なくなった。
目の前にあったのは、
「死体っ!?」
僕の横に水希が来た。
「おまえは来るな!」
僕は水希を人ごみから出した。
「これは一体・・・・・」
水希が口を押さえながら言った。
僕たちが見た亡骸は、首が反対方向を向いていた。
「一体誰があんなことを」
そう言うと、
「私が調べます」
リリスは人ごみに入っていった。
そして、水希をベンチに座らせ、リリスの方に向かった。
「どうだ、リリス?」
僕は人ごみを出ながらそう言った。
「あぁ、とむさま。どうやらこれは人の手によるもので間違いございません。sと、これは魔法によって行われたことです」
「一体こんな事誰がやったんだ?」
そうつぶやくと、リリスが、
「この魔法を使えるのは結構絞られます。だから犯人探しはそこまで難しくないと思われます」
リリスはそう言って、僕にどうするか聞いてきた。
「どうします。このまま放置しておきますか、犯人探しをしますか、この判断は主人であるあなたにあります。どうぞ、ごゆっくりとお考えなさいませ」
「ぼくの答えは・・・・・・・」
もちろん決まっている。
「探そう、この人のためにも」
たとえ知らない人でも、同じ人間だ。だから助け合わないと。
「うん、とむくんの言うとうりにするよ」
水希がベンチから立ち上がり、ガッツポーズをしながら言った。
そして、
「承りました。では、このご遺体を人気のないところに移動させましょう。このままここに放置していたら気味が悪いですから」
そう言って、リリスは魔法を使い、僕たちが止まっていた宿にワープさせた。
「これで一安心ですかね、後はこの辺を調べるために皆さんにここから離れていただかないと」
リリスがそう言うので、
「皆さんすみません!今ここで調査をしますので、ここから離れてください!」
僕が大声でそう言ったが、誰も離れようとしなかった。
(なんでクソガキの言うことなんか聞かないといけねーんだよ)
奥のほうからそんな声が聞こえてきた。
正直、イラついた。
「はぁー、そんな事言っていいのかな?」
そう言いながらフードを取った。
「僕は七つの大罪のうち、傲慢の死神だ」
僕は、口調を強くして言った。
そしたら、周りが急に後ずさりをし、離れていった。
「これでいいか、リリス」
僕は周りを見ながら言った。
「はい、けどいいのですか?こんなことをして」
リリスはたってそう言った。
「いいのだよ、僕はもうなれたし、それに死神になったことは後悔していない。なっていなかったら、ルシファーにも、リリスにも合えなかったんだから、逆に感謝しているよ」
これは僕の本心だ。傲慢の死神になって、いろんなことがあったし、楽しかったこともあった。時には悲しいこともあった。けど、今は仲間がいる。
何があっても一緒に乗り越えてくれる仲間が。
「そうですか、なら調査を開始します」
そう言って、リリスが魔方陣を出して、調査を始めた。刹那、
僕の魔法が勝手に発動した。その理由は、
「リリス危ない!」
とむはリリスを押し飛ばし、腹に何かが刺さった。
「くっ!魔法を発動する!エクスブロー!!」
僕は、矢が撃たれたほうに魔法を撃った。そして、僕は地面に倒れこみ、意識を失いかけた。
「とむくん!とむくん!」
「とむさん!しっかりしてください!」
僕は二人の声を聴いたら、少し安心して、意識を失った。
これで何回目だ?意識を失ったのは。
また、ルシファーの部屋?異空間?にきていた。
「うん?なんだ、置手紙か?」
僕は机の上にあった手紙を見た。
(とむくんへ、私は出張でいないけど、そのままそこで待っていたら勝手に生き返るから、それまでごゆっくり)
「そういうことか、じゃあここに座って待っておくか」
そして、ルシファーの異空間にある椅子に座って待った。
僕がここに来たのは二回目、ルシファーはずっとここで一人だったのかな。
とむはそんなことを考えていた。刹那、
「眩しっ!」
僕の前で、何かが光った。
そして・・・・・・・・・
「とむさんは大丈夫ですから、落ち着いてください」
リリスの声が聞こえてくる。
僕は、自分の体に戻ってきたのかな?
試しに起き上がってみるか。
「うっ・・・・」
僕は起き上がったとたん、体にものすごい激痛が来た。
「大丈夫ですか!?」
リリスが駆け足でこっちによってきた。
「あぁ、すまん。少し体に痛が走っただけだ」
僕はそのまま起き上がった。
「とむくん!大丈夫なの!?調子どう!?」
そして、僕は慌てている水希にストップをかけた。
「大丈夫だから、落ち着いて」
僕は水希の両腕をつかみながら言った。
「ひゃっ!・・・・うん、わかった」
少し拒否反応を起こしたよね?ねっ!
「とりあえず。僕の怪我はなんだったんだ?」
リリスのほうを向き、僕は聞いた。
するとリリスは、ものすごく真剣な顔になり、
「聞きたいですか、私的にも聞かないで私たちに任せたほうがいいと思いますが?」
僕は何かの覚悟が必要と感じた。刹那、僕は息を呑んだ。
僕の答えは―
「あぁ、何でも聞かせてくれ」
リリスにそう頼むと、水希が顔をそらした。
「はぁー、あなたの覚悟は無駄には出来なさそうね、あなたは今、呪いにかけられています。その呪いも、明日中に発動し、あなたはこの世から消えます」
僕はその言葉を聴いたら、安堵した。
「ふー、よかった」
つい、口に出てしまった。刹那、
「どうして安心するんですか!?あなた死にかけているのよ!わかる!?」
リリスに怒られてしまった。けど、僕は心配とかそんなのとかはなかった。
だって、僕にはみんながいる!僕には頼れる相手もいる。
それに僕は今、恐れずに進んで行きたい、一歩でも下がりたくない。だから、僕はこののろいに立ち向かう!
「大丈夫だ!その呪いをかけた相手を探し出して殺してしまったらいいのだろう」
あれ、二人ともなんで引いているんだ?僕変なこと言ったかな?
「とりあえず。早く探さないと時間がなくなっていちゃいます。さぁ、出ましょう」
僕と水希にリリスは宿のドアを開け、外に出た。
「こんなに人が多かったら探すのにも苦労するでしょうね」
水希が頭を手で押さえて、絶望した。
「魔法を発動する。発動魔法は人探し」
僕はサーチの魔法、人探しを発動した。簡単に発動できる魔法だ。
そして、レーダーと人探しの魔法を同時に発動させた。
「どこにいるー、いた」
僕はレーダーに映る場所を見て、一つだけ黒い点で映し出されていた。
「ここから東へ、それから森の中にある洞窟にいる」
こいつはなんで森に逃げ込んだ?こんなに人が多かったら紛れ込むことは簡単なのに、なぜだ?
「とりあえずその洞窟に向かいましょう。水希さんは宿で借り部屋警備員をやっていてください!」
なんだよ借り部屋警備員って!
「わかったわ!」
水希は立ち上がり、宿に戻って行った。
「僕たちも行こうか」
そして、僕は洞窟に向けて走り出した。
「このままじゃあ遅い!発動魔法スピード!!」
僕は魔法を使い、走るスピードを上げた。リリスとの距離がどんどん離れていく。
「あの人を一人にしては危ない!魔法を発動します。スピード!」
リリスも魔法を使い、とむに追いついた。
「一人では危ないで・・・・・・」
私が見たのは、とむさんの顔が変化していたことだ。
もう始まっている!?
「僕は必ず打ち勝ってやる!」
とむさんはそう言って、また私から離れていった。
「速い!」
これでは追いつけない!どうする!?
「対策がない!」
しょうがないです。このまま走ってとむさんに追いつくしかない!今は無事を祈ること。
私はそのまま走って、森の中に入った。
その頃僕は、
「おっ!きやがったな、この化けものめ」
洞窟に着くと、何人かの人に囲まれた。
「おまえか、呪いをかけたのは」
「さぁ、実際にはあの小娘にかける予定だったが、こっちの方が価値が高い」
リリスに!?ということは!
「おまえら、色欲のグループか」
そう、この軍団はリリスを誘拐しようとしていたのだ。
「そうだけど、何か文句ある?」
正直、こいつらキモイし、うざい。吐き気してきた。
「いや、なんでもない。だけど君たち。怠惰だったです」
僕はこいつらと話しているうちに、地面に魔法をかけていた。
「ヴァァァァァア!!」
グループの中の一人が頭を抑えて地面にはいつくばった。
「くるな!くるな!」
そいつはずっとそれを連呼した。
「だれだ!誰だおまえは!」
もう一人も暴れだし、自分の仲間を切り始めた。
次々と仲間を殺し、ついに自殺までしてしまった。
「くそっ!おまえ何しやがった!」
僕はそのまま剣を出して、構えた。
「ストームソード」
刹那、周りに強風が吹いた。
「な、何をするつもりだ!?」
僕は肉眼では見れないほどのスピードを出し、リーダーらしき者意外、全員を切った。
「これで一対一だ」
剣を首に突きつけた。
そう僕が言うと、
「こんなところで油を売っていていいのか?今頃二人は宿で」
僕はこの時、二人のことを思い出した。
「なら、殺して向かうよ」
そう言った刹那、向けていた剣を振り、殺した。
そして、僕は宿に向かった。
それから数分後、宿の前に来た。だが、様子がおかしい、そして宿の中に入ると、
「うそだろ・・・・・・・・・」
僕と居たはずのリリスと部屋に居た水希が殺されていた。
「なぜ、こうなった・・・・・・・・・・」
僕は声を震わせながら行った。
刹那、胸が苦しいくなり、絶望に追い込まれた。
「なんで、僕はこの二人を忘れ、殺させてしまったのだ」
叶夢は地面に四つんばいになり、涙を何度も何度も地面にこぼした。
僕の目に入っていたのは、床に倒れこんでいたリリスの背中に刺さった剣と、血だらけになって目を閉じていた水希の姿だった。
「なんで、なんでだよ!」
僕は叫んだ、受け入れられない現実に、自分の最悪さに。
そして僕は立ち上がり、二人の遺体を持ってきて抱きしめた。
「ごめん、ごめん!」
叶夢はもう帰ってこない二人に何度も謝った。
刹那、リリスの両腕が僕を抱きしめた。
そして、
「あなたは悪くない、だから今ここから逃げっ・・・・て」
リリスの背中に一本のナイフが刺さっていた。そして、
リリスが僕の背中から、腕を下ろした。いや、下ろしたのではなく、確実に死んだんだ。
「本当にしつこい奴らだなぁー」
僕の目の先には、ナイフをくるくると回しているひとりの女がいた。
リリスに刺さったナイフと同じ種類だった。
「おまえか」
叶夢はものすごくこみ上げてくる怒りと絶望のせいで、おかしくなった。
「なにがー、私はこの二人を殺しただけだよぉー」
僕は剣を握り締めながらずっと、
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺してあの世送りにしてやる!」
とむはそう言った刹那、宿全体を爆発させた。
殺し屋はどうにか死はまぬがれたが、もう動けない状態になっていた。
僕は爆発した刹那、一回に落とされた。二人と一緒に。
痛みすら感じなかった。これが死神が絶望した時に怒る暴走か。
「殺す!」
そう叫んで、宿の家具の下敷きになった殺し屋の頭を何度も踏み、蹴り飛ばした。
「おまえを絶対に許さない!」
叶夢は殺し屋が落としたナイフを全て魔法で拾い上げた。
「やめ、やっめ」
殺し屋は恐怖と絶望で声も出なくなっていた。
まぁ、あたりまえだ。とむは目の色を完全に変え、殺すことしか考えていないのだ。
「死ねぇぇぇぇ!!!」
僕は手を上に振って、ナイフをいっせいに殺し屋に向け飛ばした。
「あぁぁぁ!」
グシャ
この時、僕に聞こえたのはナイフが殺し屋に刺さる音だけだった。
僕はそのままその場に立ち尽くし、後ろにある二人の遺体をずっと見つめていた。
とむの周りは、宿の残骸と血だらけになった家具と宿の管理者などの遺体が散らばっていた。
僕はずっと、胸の辺りが痛く、呼吸も早くなってきた。
「うぅ、くそっ!」
とむはずっと二人を見て泣いた。
「絶対に救ってやる。この魔法を使って新たな再スタートをしてやる。魔法の書発動、発動魔法は・・・・・・・」
僕は二人を必ず救って見せると心に誓い、魔法を発動させた。
「発動魔法はタイムループ」
そして、僕は魔法を発動させると同時に死んだ。
誰かに殺された。首を切られたのかな?
発動した魔法のおかげで、完全には死ななかった。
僕の意識は謎の空間に入った。
そして、異世界の時間を戻し、呪いをかけられる前の体に戻った。それに世界もその時に戻っていた。
死体の周りに居た人をどかした直前に戻った。
「はっ!」
気がついたら僕はあの矢が飛んでくる直前に戻っていた。
そして、僕は状況を早く読み、
「結界を発動する!」
叶夢は結界魔法を使い、飛んできた矢を跳ね返した。
「危なかったぁー」
僕はでこにある少しの汗を浮き取った。
「ありがとうございます。あともうちょっとでやられていたところです。感謝を」
リリスはそう言って、調査に戻った。
「さすがとむくんね」
水希がこちらに寄ってきてそう言った。
この時僕は違うことを考えていた。
それは、覚えたはずのない魔法を僕は知っていたか、それが疑問になっている。
僕はタイムループなんて覚えた記憶がない。
とむずっと、周りに警戒しながら考えていた。
「調査が終了しました」
リリスが小声で僕の耳元でそう言った。
「で、どうだったの?」
「これは魔法による殺人であっています。だけど、犯人がもうどこかに行ってしまい、追うのは少し無理があると思われます」
追うのは難しいか、
「レーダーとサーチを発動する」
叶夢は二つの魔法を重ねて使い、殺人者の居場所を探した。
僕はこの時、一つのなぞが解けた。
この人を殺したのは、
「森の洞窟にいる色欲の罪人」
僕はそうとしか思えなかった。
「リリスに水希、少し僕についてきてくれないか?」
叶夢は二人にそう頼んだ。
「もちろんいいけど」
「はい、ご命令どうりに」
僕は二人を連れて馬車乗り場に来た。
「いいか、ここはもう危険だ。だから、この町から出て、次の町で僕を待ってくれないか」
唐突に僕は二人に言う。
「急にどうしたの?」
水希が顔をかしげ、そう言った。
「いや、御者さん頼みます」
御者さんは馬車を走らせ、二人と別れた。
「これで一安心かな」
リリスにはもう全部話しておいたから大丈夫だと思う。
もう、あんなに苦しくなるのは避けたい。あんなに絶望するのもいだ。だから、次は失敗しない!
「あいつらを殺す」
僕は一言そう言って、森の中に入っていった。
「何人かあいつの下僕がいるな、気をつけないと」
叶夢は草などに隠れ、色欲の罪人のところまで来た。
刹那、
「君もあいつらを狙っているのか?」
僕の後ろから、剣を持った一人の騎士っぽい奴が来た。
「えぇ、少し恨みがあるので」
そう言うと、
「じゃあ、その恨み返し、僕にも手伝わせてくれ」
「勝手にどうぞ」
僕はこの人にどこかであっている。一体どこであったかな?
「で、作戦はどうするのだい?」
叶夢は作戦を考えていなかった。
「作戦はない、てか考えてない。だから、突っ込んであいつを殺して終了だってあれ」
って、もう下で戦っている!?
「はぁー、置いていくなよ。エクスブロー!!」
僕は爆発魔法を使用し、色欲の罪人を殺した。
「おーい!撤収するぞー!」
そう言うと、
「私は最後まで戦う!」
まぁ、確かにこのままではまた色欲の罪人が出てしまう。
「ファイヤーソード!!」
僕は剣を抜き崖から飛び降り、戦いに参戦した。
「これじゃあ終らなさそうだな」
剣を構え、そう言うと、
「あぁ、たしかさっき爆発魔法を使ったな」
そして僕はうなずきながら、
「あぁ、使った」
「なら、もう一回それを撃ってみて」
僕は剣を空にかかげ、
「魔法を発動する!発動魔法はエクスブロー!!!」
魔法を発動した瞬間、周りは火の海になっていた。
「山火事になってしまったな」
本当に、そんなにすらっと言える事かな、それにこれは消火できなさそうだな。
「まぁ、木がなくなって敵の居場所がわかりやすくなって一石二鳥!」
僕は正直、これが近くの村の人々に通用するのか心配した。
「あ、あぁそうだな、早くここをかたずけてここから逃げるか」
もう逃げると言っちゃってるよ。しかも結構気まずいし・・・・
「とりあえずさっさと倒して、ここから出ないと」
叶夢は襲い掛かってくる敵を切りながら言った。
「わかった。そういえば、今聞いている場合じゃないと思うが、君の名前は?」
僕の名前を聞いてきた。
「僕の名前は光悦叶夢です」
「そうか、私の名前はエルだ。よろしく」
外国人かな?
「あぁ、よろしくっておっとっと、えいっ!」
エルは襲ってきた敵を切る。
どんなけ罪人が多いのだよ!だんだんといらいらしてきた。
「大丈夫かとむ」
さっそく呼び捨て!?
「あぁ、けどこれじゃきりがない・・・。どうする?」
僕はエルに聞いた。僕たちがこのまま罪人共を切っていても、この罪人の数では絶対に終らない。
一体どんなけいるんだ!?
「とむはどうする?僕は今ここで爆発魔法を二人で撃って逃げたいと思うが」
二人で爆発魔法って、ものすごいことになる予感が、
「まぁ、今ここで撃たなくても損はしないか」
実際に僕が何度か撃って山火事までにしたから、これ以上ひどくなることはないだろう。たぶん・・・
「じゃあいくぞ、とむ」
僕は魔銃を出し、
「はいよっ!」
銃を構えた。
「「エクスブロー!!!」」
僕とエルは爆発魔法を使い、周りが火の海になっていた。
「今のうちです。逃げるよ!」
これは最後まで戦うのは絶対無理だ。そして、エルは・・・。
「あぁ、僕はここで別れる。またどこかで会おう!」
エルはそう言って、僕と反対方向に走り、去っていった。
僕はそれと反対方向に走り、町に戻った。
「一応、宿に向かった方がいいな」
正直心配だ。まだ部屋は借りっぱなしだし、さっさと返してこよう。
それにあの殺し屋がいるかもしれない、十分に警戒していこう。
叶夢はそのまま、一直線に宿に向かって走った。
「かならず。あのようなことはもう繰り返さない」
僕はもう怖い、仲間が死ぬのが、仲間が死んで心臓が握られるように痛かった。
それに苦しんだ。散々苦しんだから、次はもう失敗はしない!しちゃいけないんだ!
「次は必ず成功させてやる!」
叶夢は宿に向かっている途中、一人の見覚えのある女性を目にした。
その人を見た瞬間、またあの苦しみがよみがえった。
それに、水希たちがいる町を目指している!?
ばれたのか!?
あまりにも速いし、もう剣まで出して!
「はっ!」
あの殺し屋が走り出した。
まだ送ってそんなに時間が経っていない、これはまずい!
叶夢は殺し屋を追いかけた。とむの予想は当たり、馬車が停止していた。
「ファイヤーバースト!」
けど、馬車は止められた直前?だった。
それで、とむが魔法を撃ち、殺し屋は少しのダメージをくらい、数距離飛んだ。
とむはその間を狙って、二人を馬車から連れ出した。
「わるい!こんなことに巻き込んじゃって!」
叶夢はそう言いながら、水希を背中に乗せながら走った。
リリスは僕の横で走っていた。
「なんで水希は寝ているんだ!?あきらかにものすごい音が出たよね!?」
僕がそう言うと、リリスが、
「いえ、それは魔法です。寝れないようだったので眠らせました」
なんか怖い!殺した的なことを言っているよね!?
「あぁ、そうか!今は走ることに集中しないとな!」
叶夢とリリスが走っていると、前に何かが出てきた。
「魔獣です!排除します!ファイヤーバースト!」
リリスが走りながら魔法を使い、魔獣を倒した。
「あの殺し屋怠惰だったのかよ!?」
いや、違う。あいつは怠惰と傲慢だ。
叶夢とリリスの背後から、ものすごいスピードでこっちに何かが向かってきた。
「リリス!水希を!」
僕はリリスに水希を渡し、向かってくる物体を剣で防いだ。
そして、響き渡る金属音、僕が防いだのは殺し屋の剣だった。
「このくそがぁ!」
僕は防いだ刹那、殺し屋の横腹を切った。
「ヴッ!この死神め!」
刹那、リリスのほうにナイフが投げられた。
「しまった!リリス危なっ!」
リリスに注意をしようとしたら、僕のほほに殺し屋の剣が当たっていた。
僕はほほに深い傷を負った。僕はリリスの方を再び見た、そしたら、
「大丈夫かとむくん!」
水希が剣を立てに構えてナイフを跳ね返していた。
それに、殺し屋の後ろから誰かが剣を向けて走ってきた。
「くそっ、虫が多すぎる!」
殺し屋は後ろから向かってくる剣を飛んでよけた。
「このすばしっこいハエめ!」
後ろから襲っていたのは、
「エル!?」
さっきの罪人退治の時に会ったエルだった。
「悪いとむ、遅くなって」
エルはとむに手を差し伸べた。
そして、とむはその手をとり、立ち上がって剣を構えた。
「さぁ、戦うか!」
とむたちは殺し屋と対決することにした。
「あぁ、くそ虫が多い!」
殺し屋はとむたちにそう威嚇した。
「虫はどっちだか、さぁ、行こうか、勝ちに!」
とむはそう言って、走り出した。
「ファイヤーソード!」
僕は前につけていたスピードの魔法を利用し、相手の狙いをくらました。
そして、隙を狙った。
今だ!
僕は殺し屋が隙をついたとたん剣を振り落としたが、防がれた。
「甘い!」
「フッ」
僕はあまりにも作戦のとうりに動きすぎて、笑ってしまった。
「あめーのはおまえだよ!」
そして、僕は剣を再び振り落とし、防御させた刹那、
「ていやっ!」
エルが殺し屋の後ろから剣を横に振った。
「くっ!」
殺し屋はエルの剣が少し当たってしまい、ダメージを負った。
よけた瞬間、次は水希が、
「ファイヤーバースト!」
魔法を使い、大ダメージを食らわした。
「うぁっ!」
殺し屋は空中を舞った。
次はリリス。
リリスは大ジャンプをし、水希からもらった剣を振った。
どうやら、馬車に乗っている時にもらったらしい。
「このやろー!」
殺し屋がリリスの一発目の攻撃を防いだが、リリスはスピードの魔法を使っていたから、次の攻撃に入っていた。
「目が追いつかないほどの剣の振りだな」
何回か、食らった攻撃の勢いで、殺し屋は地面に叩きつけられた。
「強いっ!おまえら!私をたすけな!」
殺し屋が何かを呼んだ。
「エクスブロー!」
僕は殺し屋が何かを呼ぶことがわかっていたから、同時に魔法を撃った。
呼んだのは、魔獣だった。
「このやろう、魔獣を呼ぶとかバカだろ」
あの時散々戦ったから、弱点やら結構知っていた。
けど、今回の魔獣は違った。魔獣の種類イノシシだった。
結構ドラゴンよりも速くて、攻撃力もある、これは厄介だな。
「隙ありだよぉ!」
殺し屋がこっちに向かってきた。
「とむ危ない!」
「とむくんよけて!」
「とむさまが逃げるわけがないです」
リリスだけがとむのやることを知っていた。
叶夢は殺し屋が向かってきているのに堂々と立っていた。
「フッ」
僕は鼻で少し笑って、剣と魔銃を構えた。
「もう遅いのですよ、このまま私と魔獣でぇー!」
叶夢には殺し屋が向かってくるのがスローに見えていた。
魔法ではない、ただ自分がそう感じるだけだった。
「僕のエイム力を見せてやる!」
叶夢は殺し屋が確実によけられない距離に来た瞬間、引き金を引いた。
腹に一発、魔銃の銃弾は体内に残り、呪いを発動させて、敵を殺すことが出来る。
「おまえはもう少し頭を使った方がいいと僕は思うよ」
僕は殺し屋の剣をよけ、向けられた背中に剣を刺した。
「魔銃弾発動!」
僕は剣を刺したと同時に魔銃弾の呪いを発動させる。
発動した魔法は、息を止める魔法。
殺し屋は何も喋れなくなって、地面に倒れた。
叶夢はそのまま剣を抜いた。
「おまえは怠惰じゃなかったのかな?」
僕はそう殺し屋の死体に言った。
「みんなごめん!こんなことに巻き込んじゃって!」
僕は三人に頭を下げて謝った。
「僕がしっかりしていれば、みんなを巻き込まずに済んだのに!本当にごめん!」
何度も何度も頭を下げた。
そしたら、
「とむくん!ちょっと!」
叶夢は水希に腕をつかまれて、リリスとエルから離れた。
「あのね、そんなに謝らないでほしいのだけど!」
なぜか、水希が怒っていた。
「な、なんで?僕は水希たちの命を危険にさらした。だから僕は」
「あーもーっ!とむくんのせいじゃないって言っているでしょう!それに私たちは仲間でしょ!?なら助け合うのが普通でしょ!?そのぐらいわかってよ!」
僕は水希に初めて怒られた。
「ごめん」
「あのね、私は謝られるのじゃなくて、ありがとうといってほしいの!そのぐらいわかってよ!このわからずや!」
水希は僕に何度か釘を刺した。けど、少し心が楽になった。刹那、
「ひゃっ!」
リリスの短い叫びが聞こえた。
僕が振り向いてリリスのほうを見ると、殺し屋がリリスを連れ去っていった。
「リリス!」
あのやろう死んでいたのじゃなかったのか!?
「とむ追いかけろ!」
エルが僕にそう叫んだ。僕エルの方を見ると、
「大丈夫か!?」
エルの腹に剣が刺さっていた。僕が近づこうとしたら、
「僕よりあの子を追いかけろ!」
僕は少し迷った。
「あぁ、わかった!水希!彼を頼んだ!」
僕はそう言って、殺し屋を追いかけた。
「このままだと逃げられてしまう!・・・・・・魔法を発動する!発動魔法はレーダー!」
叶夢はそのままレーダーと肉眼に頼り、殺し屋を追いかけた。
そしたら、
「ここは・・・・」
殺し屋が向かった先は、色欲の罪人たちの集まり場だった。
叶夢がさっき、エルと少し鎮圧したところだった。
殺し屋が向かった先は洞窟だった
このまま迎え撃たれたら終わりだ!
今はスピードの魔法を使っている。この速さを利用すれば!
僕はそのまま殺し屋の女を追いかけて、洞窟に入った。
「さてと、罠にかかってもらったところで、プレゼントをあげようではないか!」
僕は、その言葉の意味がよくわからなかった。
叶夢の目に入っていたのは、拘束されたリリスだけだった。
僕がリリスを助けようとした刹那、
「くそっ!」
魔獣の軍団が一斉に襲ってきた。
「これはまずい!」
このままでは、魔獣の餌食だ。まずは逃げるついでに!
「エクスブロー!」
この魔法は最初に眩しく光放たれる魔法。とむはこれを利用した。
「リリス!」
叶夢はリリスを手をつかむことが出来た。だが、リリスの意識がないため、このまま逃げるのが不利になる。
「リリス起きろ!」
僕がそう言うと、少し目を開けて、
「とむ・・・さ・・ん・・・・・に・・・げ・・・て・・・・・」
そう言って、再び目を閉じようとしていたリリスにとむは再び声をかけるが、とむは一つ、忘れごとをしていた。
「グァァァァァ!!」
「うっ!エクスブロー!」
叶夢は魔銃の軍団がいることを、忘れていた。
「絶対に汚いおまえらに、この子を渡さない!渡すもんか!」
叶夢はリリスの体をおんぶした。
「じゃあ、全力で逃げるか、結界を発動する!あとライトバースト!」
叶夢が使ったライトバーストは、ファイヤーと違いまわりの敵の目を晦ませることが出来る。ただし、この魔法にはデメリットもある。それは、自分の目まで眩む事もある。だから使うのに十分注意しましょう。
なんで取り扱い説明書にみたいになった?
まぁいい、僕はライトバーストを発動した。刹那、音が無くなり、無音になって眩しい光が放たれた。
「今だ!」
僕はリリスを抱えたまま、洞窟を出た。
そして、夕日がかった森を走った。だが、後ろから何かが襲ってくる気配を感じた。
「しつこい!」
叶夢は最後の場所まで走り、崖のところで止まった。
「ここで迎え撃たないといけないらしいな」
森から歩いて誰かが出てきた。
「さぁ、私にころされるのですよ、すぐに楽にしてやるから」
こいつ、罪人の称号を三つにするつもりか!?
「面白い、受けてたとうじゃん!」
叶夢は森の林に飛び、また出てきた。
「さぁてと、これでいいだろう」
僕と罪人の向きが逆になったことも、有利になった。
「いくぞ!ストームソード!」
刹那、殺し屋・二の罪人に暴風が襲った。
これでバランスを崩してくれたら!
叶夢は心の中でそう思いながら、剣を出して、攻めにかかった。
「ファイヤーソード!」
そして、剣を振り落としたが、防がれた。
「まだだ!」
僕はここで諦めない!諦めたら二人同時にあの世行きだ!
せめてリリスだけでも。
僕は林から少し見えるリリスの顔をうかがった。
「隙ありでぇーすの!」
殺し屋は再び短剣を出してきた。
その剣はみたことのある剣だった。
あの時だ、最初の時にリリスの背中に刺さっていた短剣だった。
あの時は室内だったから奴を倒せたのだけど、こんなに広いし、捕まえるのに一苦労する。
そして、僕は魔銃をだし、短剣が刺さるのを阻止した。
「魔銃に魔法をかける。かける魔法はっ!」
叶夢は魔法を付けられたがわからない、魔法を言った刹那、殺し屋の魔法が発動した。
「こんな時にライトバーストかよ!本当に気持ち悪い奴だな」
僕は茂みに隠れ、目の眩みを防いだ。
叶夢は隠れて魔法をやり過ごしたと思ったら、僕の隠れている茂みから殺し屋がナイフを突き出してきた。
どうにか、気配を感じていたから、よけることが出来た。
「あぶねっ!本当に気持ち悪い奴だな!」
まるで、黒ひげ危機一髪だな。いや、とむひげ危機一髪かな!?
って、何考えてんだ僕!これ絶対に滑ってるの間違いなしじゃん!?
じゃなくて、勝負の途中で何を考えてんだだった。
「気持ち悪くて結構!」
最後の部分を強調して、ナイフを投げてきた。
ナイフと剣がぶつかって高い音で鳴り響く金属音。
そして、僕はナイフを跳ね返した。
そしたら、もう一本剣が飛んできていたことを知った。
間に合え!
バッン!
僕は即魔銃を構え、引き金を引いた。
第五章も無事に終りました。と思ったらまさかの修正後に誤字発見!?まずい、新人賞に応募したてなのにと少し絶望しております。ごめんが、伊ごめんになっていた。終った。(チーン)
まぁ、これも少しでも笑いを取れたらと思ってももう修正しました。新人賞応募後に!
本当にショックです。そして、友達に発見された伊ごめんを思い出すたびに笑ってしまって学校の授業もまともにできない状態。「伊ごめんって(笑 涙)」の状態です。絶望の状態はムーンの叫びぐらいです。
たとえ方が悪い自分もだめだなと。けど、もう五章に突入したかと思うと少し安心しました。いつも何かをやると三日坊主なのですぐにやめてしまう僕なんですけど、今回は本当に長く続きそうです。これからもまだまだ僕と作品の物語は終りませんよっ!これからも応援をよろしくお願いします。
そして、アドバイス・感想・誤字・脱字などがございましたら、ツイッター・このサイトにてよろしくお願いします。今回も色々とありましたが、楽しんで読んでいただけたなら幸いです。
第五章というきりのいい数字です。だけど、これからもまだまだ続きますよ。これからもよろしくおねがいします。 和泉しんご




