【火の海の中に立つ一人の男】第二章
子供の前で人を殺してしまった僕は、自分の最悪さと恥ずかしさで一人で逃げてしまった。その頃水希は少女の家で働いていた。町のほうに配達の仕事が入った少女の父親は水希と少女を連れて町に向かった。
だが、そこに待ち受けていたのは魔獣の襲撃。そして、少女の父親が魔獣によって襲われた。助けを求めようとするが状況は最悪。人々たちは応戦で手を貸してもらえる状況ではなかった。刹那、周りの魔獣が爆発した。まるで爆弾のように。
そして、その魔獣を倒したのは!?そして、その人とこの最悪の状況から出る事ができるのか!?絶望的異世界バトルは第2ラウンドに!
【火の海の中に立つ一人の男】第二章
そう、この時休んでいたのは僕だった。
町まであともうちょっとだったから、休んでいたところだ。
どうにか弓矢を売って、金にはしたけど、
「町か村に行かないと何も買えないのだけどぉ~ぐすん・・・」
まぁ、町はもう目と鼻の先!うん!頑張ろう!
僕は立ち上がり町に向かった。
けど、
「町の方がやけに騒がしいな、少しスピードを上げるか」
僕は急いで町に向かった。
その時、水希は、
「大丈夫ですか!?大丈夫ですか!?」
少女のお父さんがやられた。
魔獣に!
周りの状況は最悪、人の死体に火事になった家の残骸、正直私はここから早く離れたかっ
た。
「あなたはお父さんを見張っていて!」
私は少女のところにいたが、名前はまだ知らなかった。
「わかった」
このままではまずい、一人では太刀打ちできない!
叶夢くん助けて、助けてよ!
「ファイヤーストーム!エクスブロー!」
刹那、私の周りは強風で魔獣たちは身動きが取れず、爆発していった。
冷たい声で魔法を発動させたのは、
「叶夢くん!」
私はこの時、救われたと思った。
黒いコートを着ているとむくんが現れると同時に魔法も解除された。
「大丈夫か!?」
叶夢くんは少女のところに駆け寄り、お父さんをおんぶした。
「行くよ!ほら、水希も」
少女と私はとむくんに手を引っ張られ、どこかわからない屋根の上に連れて行かれた。
「ここに居れば大丈夫だから」
叶夢くんは最近、村で騒ぎになった人だ、魔法使いの罪人、傲慢が誕生したと。
「そこのないている少女よ、お父さんは大丈夫だ。回復魔法をかけておいたから、安心し
て」
叶夢くんはそういいながら、少女をなでた。
「叶夢くん、これは」
叶夢君は何も言わず、少女の手をつかみ屋根に上った。そして、
私が目にしたのは、
「見てのとうり、この町は魔獣の暴走により、破壊され始めている。その子のお父さんも
かまれたのだろう、後もうちょっと遅かったら、人体破裂していたところだ」
叶夢は屋根の下にいる魔獣を見ながらそう言った。
「転生して早々、こんな事続きって、僕の転生先は異世界だったのか?とりあえず、この
場が落ち着くまでここを離れるな」
叶夢くんはそういい残して、屋根から下りた。
僕は屋根から飛び降り、魔法を発動させた。
「ファイヤーバースト!」
僕がそう言った刹那、僕の下で炎の爆発が起きた。
そして僕は地面に降り、町の中心に向かった。
「なんて、速さなのとむくん」
私が見たのは、ものすごい速さで消えていく叶夢くんだった。
「さぁ、私も負けてられない」
私が立ち上がると、少女が服袖を引っ張り、
「何するのおねいちゃん?」
そして、私はポケットから、魔法の書を出した。
「見てて、あなたのお父さんからの授かり物よ!」
私はこの町に着いて、襲われた時に少女のお父さんから、魔法の書を授かった。
「魔法の書発動!今ここで魔法を発動させます!魔法名は―」
叶夢くんが使っていた魔法でいいか、
「ファイヤーバースト!!」
そしたら、私の周りは火に囲まれた。
「成功!」
私はここで少女を守らないと、後は頼んだよ、叶夢くん。
その時僕は、魔獣のボスに挑んでいた。
「本当にしつこいな!このドラゴン魔獣め!」
ここは異世界、何が出ていてもおかしくはない。
「てか、ドラゴンなのになんで空飛べねーのだよ!少し期待しちゃっただろうがよ!」
僕はストレス発散と同時に魔獣になったドラゴンを倒していった。
「ボス戦はあいつとやるのか、おもしろい!」
町の中心を見ながらそう言った。
でっかいから、ここからでも見える。
「くそっ!こういう時に盗賊かよ、てめぇらには手加減はしねぇからな、怠惰ども!」
やはり、僕は傲慢なんだと改めて思った。
僕と盗賊は、一対五で戦った。
「エクスブロー!!」
僕の周りは大爆発によって、盗賊と魔獣ごと吹っ飛ばした。
「僕の邪魔をしたものは一人も逃さない、おっ!今かっこいいこと言った!」
とそんなこと言っている暇がないか。
「スピード!」
僕は足が速くなるように魔法をかけた。
この魔法は腕の振る速さも上げられる魔法、正直この魔法がなかったら僕にとって不便だ。
中学三年がこんなにグロい事をやって大丈夫か?といっても、もうすぐ高校生なんだが、
とりあえずボス戦だ。
僕はそのままボスに攻撃を仕掛けた。
しかも、ボスだけ飛んでいる。
「魔法を発動!空中浮遊魔法を発動する!」
僕は空を飛んだそして、魔獣の真正面に来た。
「さぁ、ここで決着をつけよう!ファイヤーソード!!!!おりゃぁぁぁぁ!!!!」
跳ね返された!まずい!
それと同時になぜか足の骨に異常があることを僕は知った。そして、
ドラゴンの手が、僕のほうに来た。
「これは大ダメージだな。くそっ、まずい・・・」
僕はこの時、骨の一本か二本を失うことを覚悟した。
跳ね返された勢いで飛んでいるから、動けない。
もうすでに足の骨がやられている。回復魔法を発動しようにも、時間がない!
「これは、詰みだな」
僕は目を閉じ、全身の力を抜いた。そして、口をニコッとさせた。
この時、僕はこの世界に来て、初めて諦めるとということをやった。
「屈辱だな」
魔獣の鋭い爪がこっちに近づいてきた。
これは骨とかでもなく、死だ。
僕はそう思った刹那、
「とーーりゃぁ!」
剣が跳ね返された音!?
この音を聞いた瞬間、無意識の内に回復魔法をフルパワーでかけていた。
「これなら!」
僕はそのまま地面に着地し、僕を助けてくれた人を見た。
僕を助けてくれたのは、
「水希!なんで魔法を!?」
水希は剣で魔獣の攻撃を防ぎながら、
「話は後、今は戦闘に集中!」
まぁ、事情は後で聞くことにして、
「水希!魔法の書の最後のページを見ろ!」
僕は水希を見た瞬間にきずいた。彼女が魔法の書を持っていたことを、
「なんで知っているかは後に聞くことにして、見てみるよ!」
水希は一度地面に降り、魔法の書を確認した。
「そのページに載っている呪文を同時に!」
僕は水希にそう言った。
「わかった!それじゃあいくよ!」
僕と水希が声に出して魔法を発動させた。
「「ソードコネクト!」」
ソードコネクト、パートナーと繰り出す魔法。
この魔法が発動している間は魔力が共有され、技も同時に発動する。
技が同時に発動するのはデメリットでもあるし、使い方をしっかりとしていればメリット
にもなる。
「いいか、僕が魔法を発動させ、攻撃にかかる、僕が攻撃した後に一度下がるから、下が
った瞬間に水希は攻撃に入ってくれ!これで連続攻撃になり、相手の方にも大ダメージに
もなる!」
水希はうなずいた。
「わかった」
まっすぐに魔獣の目を狙い、飛んだ。
「熱き炎よ、今こそ力を見せよ!ファイヤーソード!!」
僕は魔獣の目の前で魔法を発動させた。
「今だ水希!飛べ!」
「行くよ!」
僕は魔獣の目の前で剣を振り落とし、
「おりゃぁぁぁぁ!」
魔獣の目に直撃し、魔獣は右目を失った。
「水希!」
「わかってる!」
水希は猛スピードでこっちに飛んできた。
「狙いは左目だ!」
そう言うと、水希は魔獣の左目に向かっていった。
だが、
「攻めるのはいいけど、後ろに注意してもらわないとな、エクスブロージョン!」
僕が魔法を発動させると、魔獣の目と後ろから迫っていた魔獣の手が爆発した。
「これで一石二鳥!」
「ちょっと!私の出番をなくさないで!せっかくかっこいいシーンだったのにぃー!」
なんで怒ってんだ?
「まぁ、後で活躍する場面を作ってやるから!」
そう言うと、
「約束ね!」
そんなに重要か?
「わかった!ソードコネクトを解除!」
僕は魔法を解除した。
「これからどうするの?」
水希がこっちに向かって降りてきた。
「さぁ、どうしようかな?」
水希が大声を出して、
「えぇ!!考えてないの!?このままではまずいよ!やばいですよ!あぁーどうしよぉー!」
この人がやばいですよ。
「落ち着け、もう作戦は練ったから!」
そう言うと、水希が目をきらきらさせてこっちを見た。
「え!なになに!なんなの!?」
僕は目を失った魔獣に近づき、
「魔法を発動する!発動魔法は異空間魔法!」
僕は異空間魔法を発動させた。
「なにやっているの!?異空間魔法!こんな魔法使っちゃだめでしょ!とむくんが勝てる
確率も定かじゃないのになにやっているの!?」
「やってみないとわかんないさ」
そう言い残して、魔獣とともに異空間に飛んだ。
まずは説明から、異空間魔法とはデスマッチみたいなものです。
違うところといえば条件付の殺し合いというところだけ、僕がこの魔法を使った理由は、
みんなを巻き込みたくないからだ。
このまま僕と水希が勝負していてもきりがないし、ならいっそ僕と魔獣だけの勝負だった
ら早くに決着がつくかもしれないと思ったから。
「さてと、始めようか!」
僕は剣を構えた。向こうでの僕の体はどうなっているんだろうか、この異空間魔法は発動
させた者の体は魂だけが抜けているので、僕の本当の体は向こうの世界にある。
「今も聞こえているよ、だから僕の体をしっかりと守ってね水希」
そう、向こうの世界の音は全部聞こえてくる、これがこの魔法のデメリット、異空間と異
世界の音が区別できなくなるから、発動側にしたら地獄だ。
「魔法を発動する!エクスブロー!」
僕は下魔獣だけを狙い、体を爆発させた。
「後はおまえと僕だけだな」
爆発魔法を使ったから、一気に敵の量が一匹になった。
ここでも僕にはデメリットがあった。魔力の軽減。
「魔力は使いすぎたが、まだまだ戦える。ほら!かかって来い!」
そう言うと、魔獣は一直線にこっちに向かってきた。
「負けっぱなしはこっちもいやだからな!条件を言う!この勝負が終ったら現世での生活
を普通にしてくれ!」
僕の普通=冒険者としての普通
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!とりゃぁ!」
僕は魔獣の固い体を何度も切った。
相手は音だけで僕の居場所をサーチしている。
どんなけ耳がいいのだよ!
僕はニコッと笑いながら、
「耳も殺してやろうか」
再び剣を構えて、走り出した。
「ぐぅぁぁぁぁぁ!」
魔獣が叫んだ。
「いい度胸だあぁん!?」
僕は何を言っているんだ。
今僕は無意識で戦っているのか!?
これはまずい、このまま無意識で戦うと魔力が急激になくなって自滅してしまう。
気がつくともう連続攻撃に入っていた。
それに、周りが火の海だ、いつの間に!?
「ファイヤーソード!」
僕は魔獣の足を狙って、走った。
「グハッ」
くそっ、仲間が復活してきやがった。このままではきりがなくなる、この異空間は決着を
付つけられるまで出れない魔法、死んだら死んだで、みんなの脳から僕の記憶が消えるし、
自分も永遠の眠りにつく!どうする!
後ろから何かが近づいてくる!
「はっ!うっ・・・」
振り向いた瞬間、魔獣に横腹をかまれた。
「ハンドソード!」
刹那、僕の体には魔獣の血が飛び散り、コートの表面が血だらけになっていた。
僕はハンドソードという魔法を使い、この場を乗り越えた。
ハンドソードは、言葉のとうり、手が剣になる魔法である。
「この場を乗り越えたものの、この人数では太刀打ちできない!」
どうする、どうするんだ!?もう諦めるしか・・・・
そう思った刹那、
「ひ、光?」
胸のところから、なぞの光が出た。
その光が出た瞬間、僕の魔力が回復していった。
回復したかは定かではないが、力がみなぎってきているように感じていた。
「どこかのアニメの主人公かよ、まだ諦めるな、ですか」
まさにいいタイミングで回復したな、僕はなんで諦めようとした。
「それは、自分が弱いからか、ならここで挽回するしかないか!」
僕は再び立ち上がり、剣を構えた。構えた剣は炎に包まれていて、僕の意識も戻ってきて
いる。
そして、僕は目の色を変え、勝負に挑んだ。
「おまえを倒してやる。そして、この空間から出てやる!この異世界ファンタジーの主人
公は僕だ!」
意味のわからないことを言い、走り出した。
「魔法の書発動!ファイヤーバースト!」
刹那、再登場した魔獣たちは、活躍する間もなく燃え散った。
「残りはおまえと僕だけの一対一だ!」
魔獣と僕はにらみ合った。
僕の方から攻撃を仕掛けるか、
「スピードの強化!そして、ファイヤーソード!」
僕はそう言いながら、走り出した。それと同時に魔獣も動き出した。
「さぁ、いくぞ!!」
そして、大ジャンプをして剣を大きく振りかぶった。
再び剣の音が響く。
「さすがに接近攻撃は効かないか、なら!」
僕は魔法の書を再び出し、呪文を唱えた。
「エクスブロー!」
刹那、魔獣の体の一部で爆発が起こった。
「ファイヤーバースト!」
そして、連続で魔法を発動させ、魔獣に大ダメージを食らわせた。
「おまえは生き残る必要すらない!今この場所で消えろ!」
僕は剣を魔獣に向け、一直線に刺しに行った。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
僕は魔獣の手を避けるどころか、魔獣の手を追い越していく。
「これで最後だ!」
そして、魔獣に剣を刺し、
「エクスブロー!!!」
エクスブロージョンを略し、魔法を発動させた。
魔法を発動させたとたん、周りには目が見えなくなるほどの光が発生した。
その光が収まると同時に魔獣が倒れ、戦闘不可になった。
「僕の勝ちだ、安らかに眠ってくれ」
そう言い残し、この異空間から脱出した。
はっ!
僕は倒れていたのか、水希が僕の目の前で僕の様子を伺っていた。
「大丈夫!とむくん!しっかりして!」
水希が僕の体を揺らし、必死に声をかけてくる。
「うっ、目が痛い」
急な光に当たったため、目が痛くなったのだ。
「あの時の光?はっ!」
次こそは本当に目覚めた。
「うわっっ!びっくりしたー」
「あ、ごめんごめん。で、ここは?」
僕はベットに寝かされていた。それに見知らぬ部屋に水希と僕だけ。
「異空間で魔獣に勝った後、意識を失ってしまったのよ、どうにか回復魔法で治療できた
けど、もう少しひどかったら死んでいたわ」
やっぱり、魂だけ違う空間に行ってても傷はつくか、
「そうか、あり・・・・・」
僕がお礼を言おうとしたら、水希が泣いていた。
「ごめんね、役に立てなくて」
水希は自分を責めているのか?なんでだろう?
刹那、僕は腕を見たら、回復魔法で応急処置されていたが、右腕が動かなくなっていた。
まぁ、これを僕が直せば一週間程度で直るだろう。
「大丈夫、大丈夫だから」
僕はベットに顔を付け、泣いている水希の頭をなでた。
「あの時、魔力の回復をしてくれたのは水希だったんだろ」
水希が頷いた。
「実はあの時、僕は魔力を失い、異空間で死にかけた」
異空間で死ぬ、それはもう復活も出来ない転生も出来ない本当の永遠の死。
「あぁー僕は死ぬんだな、と思った刹那、急に胸の辺りからものすごい眩しい光に僕は包
まれた。そしたら、魔力と怪我が回復して勝ちに行った。これで僕が帰ってこれた。だか
ら、ありがとうね」
あの時の魔法は水希本人のだ、魔力の強さでわかった。あの時、僕の心は温かかった。そ
れに、ものすごく安心した。どうやら、僕はまだ魔法のことに詳しくなさそうだ。
回復魔法とか言っていたけど、あれはソードコネクトだ。
たぶんだけど、あの回復した時、僕の左目は水希と同じ瞳になっていたのだろう、水木の
右目も僕の瞳になっていただろうに。
今もその色が少しづつ消えていっているのが目で確認できる。
「私も一緒にいれば・・・・」
水希が涙を拭いながら言った。
「僕は一人で異空間に行くって言った。だから僕は結局は一人で行く予定だったんだよ。
だから、水希は悪くない、悪くない」
僕はそう言って、水希の頭をなでた。
「ありがと、助けてくれて」
僕は何も言わず、ニコッとして、水希の頭をなで続けた。
その後、僕が寝ていた宿を出て、次の町に行くことになった。
理由は、
「なんでまたここで傲慢のことが知れ始めているんだよ」
僕は今、馬車に乗っている。
「噂が流れるの早いね」
水希は立ち直り、今は一緒に冒険をすることになった。強引にだけど、
僕が宿を出た瞬間に、
「私もとむくんの冒険に同行するわ!」
「はぁ!?それはどういうこと?」
急に水希がそう言って、
「僕は一人で間に合っているから」
水希が近づいてきた。
「あなた死にかけたよね」
僕は目をそらし、
「滅相もない」
そして、水希が
「でぇ」
水希が目線を合わせてきた。
それから僕は目線をひょいっとずらし、
「で?」
水希に視線を戻すと、
「だめ、かな?」
ひょえええええ、こんなのずるいよ!断れないじゃないですか!
この女、ずるい。 アニメ好きにはたまらん。
「だ、はぁー。わかった。これからもよろしく、その代わりにしっかりと僕を見張ってい
てね、僕は君を守るから」
今度は水希が顔を赤らめて顔を僕から背けた。
やりかえし成功です。僕はSなのか、それともMなのかな?
なんて、どうでもいいか。
僕がなんで水希を仲間に入れようとしたかは魔法の書にある魔法が関係していた。
(ソードコネクト)これは戦う以外に、もう一つだけ、この魔法を使うデメリットというの
かメリットというのか、この魔法を使える二人は必ずパートナーになるということも魔法
に含まれるのだ。
だから、僕が水希を自分と冒険させないといっても、結局は二人で冒険することになる。
この魔法を使った僕と水希は、パートナーになることが約束されていたのだ。
「さぁ、馬車乗り場に行くか」
僕と顔を赤らめてぜんぜん直らない水希は馬車乗り場に向かった。
「そういえば、あの少女と男の人はどうなったんだ?」
水希にそう聞くと説明してくれた。
どうやら、あの男の人は少女のお父さんらしい。(この時までとむはあの人が少女のお父
さんだと知りませんでした。)
僕は知らなかったのだけど、水希は知っていたらしい。
まぁ、散々お世話になっていたのだからわかるよね。
「あの子のお父さんはね、だめだった」
僕はその言葉を聞いた刹那、目を開け、小さく開けた口が開きっぱなしだった。
そう、僕は完全にはあの人を治療できていなかった。
そして、僕はうつむき、左手を握り締め、自分を追い詰めた。
僕がしっかりとすれば、彼は助かったのかもしれない、僕がしっかりと治療していれば・・・
叶夢は下を向き、ずっと自分を責めていたら、水希が僕の手の上に自分の手を置いた。
「自分を責めないで、これは魔獣がすべてやったことなのだから。それに、お父さんもき
っとお礼を言っているはず」
なぜ僕に礼なんか、
「だって、少女は助かったし、とむくんは最後まで諦めずに魔獣を倒しみんなを守った!
自分の命をかけてまで、私じゃあそんな事出来ない、だから・・・・・」
水希が涙目になりながら言った。
そんな水希を見ていた僕は、彼女の手をそっとにぎった。
「ごめんね、そして・・・・・・ありがとう」
水希にそう言い、ベットから立ち上がり、少女のお父さんの亡骸の前に向かった。
僕は移動の途中、町のみんなから目をそらされた。
「早いな、噂が流れるの」
僕はそうつぶやき、下を向いて歩いた。
そのまま、少女の家まで行った。
少女の家のドアを開けると、お父さんの亡骸の上で、うつむいて泣いている一人の少女が
いた。
僕は歩いて、少女に近づいた。
「ごめんね、僕がしっかりとしていたら」
そう言ったら、少女はこっちを向き、
「・・・・・・お兄さんは悪くないよ、だって助けてくれたもん、あんな噂はうそだよ、
お兄さん優しいのに」
実は、僕はまだ噂の内容を知らない。
「そう、ありがとう。後、僕が聞きたいこと一ついいかな?」
彼女は頷いた。
僕が聞いたことは、噂の内容だった。
内容は、あの時の三人組の事件だったらしい、その頃僕は、傲慢の死神と呼ばれた。
中二っぽいけど、この七つの大罪の上に死神がつくものは、僕と他の罪人6人と、支配者
のみだ。
僕は罪人、要注意人物だ。
噂の内容を聞いた後、手を合わせて少女の家を出た。
「僕は生きていていいのかな」
僕はそんな事をつぶやき、馬車で町に戻った。そして町に着く。
いろんなことを思いながら、馬車を降りた。
「じゃあ、どこかで会おう、僕はそこらへんでぶらぶらと散歩しておくから」
「はーい!」
私はとむくんに手を振って、分かれた。
「私ももう一回行ったほうがよかったのかな」
お父さんに何度かお世話になっているし・・・・
私はそう思った刹那、馬車に乗って、魔獣に襲撃された時のことを思い出した。
あの時は私だけじゃ倒しきれない量の魔獣がいて、襲われそうになった時に、私の周りは
一瞬で火の海になった。その時、火の海に立つ一人の男子がいた。
それがとむくんだった。
私と少女が連れ去られた時以来、あってもいなかったし、探していた。私が探していた理
由は自分にもわからない、わからないっておかしいよね。いつも無意識で彼を探していた
んだもん。何度か配達の仕事を手伝っている時に、少女と少女のお父さんと探していた。
彼は悪者扱いされ、いろんな人から批判を浴びた。
そんな彼がみんなを助けたのに、誰も彼の評判を変えようとしない、私はそれが気に食わ
ない。
「なんで、みんなは・・・・・・」
私はこの日、とむくんが帰ってくるまでずっと泣いていた。
そして、とむは馬車から降りて宿を目指していた。
僕の周りのみんなは、道を開けてこっちをチラチラと見てくる。
正直この目線がうざい。
「くっ!」
あまりにも恥ずかしくなってきたから、走り出した。
僕は走りながら、
なんだよ!みんななんだよ!僕ばっか見て、なんなんだよー!
僕はそう心で叫びながら走った。
刹那、誰かが僕の首の襟を急につかまれた。
「ぶぐへぇ!」
走っていて急に止められ、首に痛い一撃を食らった。そして、地面に両膝を着いて首を押
さえた。
「ちょっと待て」
僕は声のするほうを見て言った。
「いや、待っていますよ、じゃなくて強制的に止められたのだよ!」
よく見ると女の人だった。
「あぁ、それはすまん」
何この人?いや、本当に
「僕は急いでいるので、それでは」
即座に立ち上がって、この場を後にした。
「あいつの魔力、ものすごい量だ」
とむを止めた少女は歩いてどこかえ消えていった。
「なんなんだあの人?」
僕はそう思いながら宿に帰った。
宿に入り、人の目線がやっとなくなった。
「僕は人気者なんだな、その人気も早く消え去ってほしいよ」
そう言いながら、宿のドアを開けた。
「ただ・・・ひっ!」
僕が見たのは、
「水希、どうぉしたんだぁ?」
僕はビビリながら聞いた。僕が見たのは殺気か、悲しんでいるオーラがバンバン出ている。
「あっ」
水希が僕のことに気ずき、暗い顔からぱっと変わり、
「お帰りなさい、それでどうだった?」
水希がそう言って、僕は少しごまかした。
「まぁ、なにもなかったよ。手はしっかりと合わせてきたけど」
「あ・た・り・ま・えでしょ」
それは当たりまえだよね。
「とりあえず、僕が人気だとわかったよ。」
僕は少し笑い、顔を傾げ、何もない壁を見た。
「あと、少女にも会ってきた。彼女だけは僕のことを怖がらなかった」
少女言葉だけでも、僕は救われた。
「そっか、それはよかったね」
水希がニコッと、暖かく笑った。
それを見て、少し顔を赤らめた。
「どしたの、そんなに顔を赤らめて?」
僕は水希から顔をそらし、
「な、なんでもない」
そう言いながら、一息ついた。
「ふぅー」
今日は疲れたな、ここに来るまでがしんどかった。
人の視線をいっぱい浴びるし、変な女に首襟をつかまれるし、今日は本当に疲れた。
僕はそう心の中で愚痴りながら、ベットに向かった。
「もう寝るの?」
水希がベットの端の方に座りながら言った。
「あぁ、今日は疲れた。おやすみー」
僕はそう言いながら、深い眠りについた。
その時水希は、
「あーあ、こんなに疲れちゃって」
ここに来るまで結構なことあったもんね、今日は休んでもらわないと。
「おやすみとむくん」
私もそう言って布団を被り、寝た。
そして、翌日。
僕は目が覚めた。
「ん?やわらかい?」
目を開けると、僕の顔の近くに一人の女の子の顔があった。
「これは・・・」
僕は声を低くしながら言った。
それから、そっとベットからおり、
「さてと、朝から僕は頭がおかしいのかなー!それともーこれはまだ夢の中かなー!」
今、おかしくなっている。窓に向かって一人で喋って、外の人からの視線が痛い、遠くか
らだとばれないのだな。
そう思いながら、フードをを被り、外に出た。
「今日は武器屋でも行くか」
僕はそのまま駆け足で武器屋に向かった。
そして、
「ついた。鉄の武器しか置いていないところ!」
まぁ、鉄が一般的なんだが、最近この世界では木の武器とかも好まれていて鉄の武器を買
う人が減っているらしい。
今日僕が見に来たのは銃系の武器だ。飛び道具の魔法発動は手とか剣よりも早いし結構便
利なのだ。
それに、この世界では銃は魔法発動にも出来るし、本当の銃弾でも撃てるらしい。
僕はさっそく店に入り、銃系の武器が並んでいるところに行った。
「おぉー!!」
あまりにもかっこいい銃と値段の高さに驚かされた。しかも、中古まで置いてあるって、
「けど、中古にしてもかっこいいな」
この時何も考えていなかったので、意味のわからないことを言いました。
実際に中古だからといって、変形することはありません。元の人の扱いがしっかりとして
いれば。
「フリントロックピストルかぁー!かっこいい!」
このピストルはよく海賊映画とかに出ている銃だ。
「お客さん、それ上級者魔法使いしか使えませんよ」
店員さんが出てきてそういった。
「一度ためさせてもらっていいですか?」
「えぇ、かまいませんよ」
店員さんの許可を終えて、見せの裏にある射撃場を借りた。
(おい見ろよ、傲慢の死神だぜ!)(かっこいい!)(なに、上級者魔法使いしか使えない銃
じゃん)(やっぱり死神は上級者なんだな)
僕の評判は少し変わっていた。
「それでは、やらさせていただきます」
「どうぞ」
僕は的に銃を向け、
「魔法を発動させます!」
そしたら、ハンマーが自動で引かれた。
「発動魔法は、ファイヤーバレット!!」
そういった瞬間に、
パァッン!!!
ものすごい音を立てて、的にあたり、黒焦げになった。
「凄いいきおいですねって、大丈夫ですか!?」
見せの店員さんが固まっていた。その他の人も。
そして、何も音が立たない射撃場で、銃のハンマーが戻る音だけが響いた。
カチャ・・・・・・・・・・
その後、銃を購入し、宿に戻った。
「ただいまー」
ドアを開けると、太陽の光が当たっている椅子に腰掛けている水希がいた。
「あら、どこに行っていたの?行く場所ぐらい伝えて行ってね」
「ごめんなさい」
そして、僕はコートを脱いだ。
「武器がまた増えているような、あとはホルダーとかかな」
僕は銃を買うついでに魔法の書用のホルダーと銃のホルダーを買った。
ベルトについている武器は、ロングソードに銃そして、魔法の書。
「あぁ、最近魔法が使いにくいから、いろいろと買ってきたんだところ」
そして、銃を出した。
「これが新しい武器、今これの名前を考えているところなんだよ」
そう、銃とかだったら、いろいろとややこしいから、いろいろと名前を考えている。
「剣と一緒にしたら?」
マジックソードにマジックピストルか?もう剣の地点で少し幼稚なんだが、
「まっ、いいか。簡単だし」
覚えやすいほうが僕的にも助かるし。のち、魔銃になるのだが。
「少し休んだら、ここを出て、次の町?にいくか」
僕がそう言いながら、ソファーに腰掛けた。
「そうね、馬車の時間も何時間後だしね。それに、移動時間が一晩明けるという、結構厳
しいな」
そう、ここからどこかに行こうとしたら、全て十時間以上だ。
「この町は一体なんなんだ?」
そう言いながらソファーに座り、くつろいだ。
僕は本当にそう思った。噂を耳にしただけでも、あそこまでひどくしなくても。
「はぁー、馬車乗り場行くか」
そう言って立ち上がった。
「そうね、準備するわ」
水希も椅子から立ち上がり、準備をし始めた。
僕の転生先は異世界だった。第二章を読んでくださり、ありがとうございます。少しでも楽しんで読んでいただけたら幸いです。
周りからの言葉だけで、悪人と思われるのかな?こういう人達も居るんだなと思いました。(和泉しんごの学校生活より)作品ではありません。完全なる自分の経験です。
やはり、学校に居ると人を見た目で判断したり、悪いもの扱いしたりといろんな人の心があるんだなと思いました。僕も見た目で判断したりもしていましたが、話したら180度変わってその人の本当の姿や予想していたのと違う!?という経験をしました。本当に人は見た目によらずですね。
けど、話してみてこの人やっぱり・・・と思ったりもしました。まぁ、学校には苦手な人が多い自分です。僕は結構人の苦手は多い方だと思います。生きていると、本当にいろんなことを味わうのですね。
けど、最近は自分が苦手だと思っている人にも良いところもあるのだと思いました。
友達とは最近人の恋愛事情とか自分の恋愛の事とかを話していました。(男子ながらもお恥ずかしい)
けど、男子も恋愛話とかも結構するほうですよ。あと最近はイラストを描いたりラノベの話をする事もあります。まぁ、それなりに学校生活は楽しんでいます。
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僕の転生先は異世界だった。第二章を読んでいただき、ありがとうございます。本当に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。それでは。 和泉しんご




