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第百九十話

 鉱物が途切れることのない鉱山を所有するエインズワース王国だが、魔法社会の中で、戦いが思ったより激化している。

 要するに、エインズワース王国の鉱山を狙って攻めてくる人間もいるということだ。

 そもそも、その問題はアーロンがいた時代からあった話である。

 当然、エインズワース王国の鉱山の管理権を持っている王族としては断り続けるだけだが、たまに武力行使をしてくる連中もいる。

 そういった場合は専門の対抗部隊が出てくる。

 王族ですら知らないマニュアルに寄って対応する部隊は、例え襲撃者たちが爆弾をおいていようと人質を取ろうと、問題なく解決するレベルの猛者が集まっている。


 対応する組織は『Mine guard police』。通称『MGP』と呼ばれており、エインズワース王国における『公安』の『特務課』に位置する。


 彼らがいることで、王族は他勢力に対して交渉を望めるとされているほどの信頼があり、過去にエインズワース王国よりも国力が強い魔法国家を相手に勝利したこともある。

 もとより、戦争と言うのは資源か宗教が原因で発生するものなので、こう言った対抗組織は必要であり、当然優秀な人材があてられる。


 MGPのリストはアースーも持っておらず、人事権も特務課課長が持っており、治外法権を感じさせるもの。

 ちなみに、警報の神器を持つミラベルもその中の一人に名を連ねる。

 ミラベルは警護課の人間でもあるのだが、要するに、他の組織に所属するものすらも部隊として所属させているというのが現状だ。


 異例中の異例とも言える例外が詰め込まれた部隊で、エインズワース王国の中でもブラックボックスと言われている。


 まあ、それそのものはどうでもいいことだ。

 問題なのは、なぜ今更そのようなことを説明するのか。と言うこと。

 答えは単純。


「朝森秀星君。ここまで説明を君にした上で聞きたい。MGPに来る気はないかな?」

「……洒落(しゃれ)か?」


 その組織が、秀星に接触してきたから。ただそれだけのことである。

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