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久し振りの夢と青年

冬の女王は、久し振りに夢を見ました。


塔にいるはずの雪の女王が、何故か外で雪が降る街を眺めている夢です。


『どうして、私は塔の外へ…?』


雪が降っていて、景色は真っ白でしたが、人影が見えました。


『クリス…?』


青年に会いたかった冬の女王は、人影へ呼び掛けました。

そして、急いで走って向かいます。


『はあ…クリス!!』


やっと見えた人影は、青年でした。


『雪…。会いたかった…。』


『クリス…。』


寒さで顔を赤くした青年を冬の女王は、抱きしめて名前を呼びます。


『雪、ずっと一緒だよ。』


『…うん。』


二人の間は、何故か暖かくて雪が溶けていました。


『雪が溶けちゃった…。』


『まるで、あの時みたいね…。あなたが、私の氷の壁を溶かしてくれた時…。』


『雪、僕はずっとキミを愛している。』


『ありがとう…。』


雪の女王がお礼を言うと、青年は消えてしまいました。


『クリス…私も、愛してるわ…。』


青年がいた場所に、雪の女王は呟きました。


『雪…?』


その時、愛しい人の声がどこからか聞こえました。


『雪の女王、クリスが来てるよ。』


その後、夢の中に、大切なペンギンさんの声が聞こえました。


目を覚ました雪の女王が見たのは、ペンギンを抱っこした青年でした。


「…ペン…ギンさん…?」


『やっと、起きた。さっきから、クリスが待ってたんだよ。』


「あっ、ごめんなさい…。クリス、どうしたの?」


3日前に会ったばかりなのに、どうしたのかしら…?


『雪に会いたくて、来たんだ。それに、名前を呼ばれた気がして…。』


「…私、夢を見たの。何故か、塔の外にいて、あなたとお話して、最後にはいなくなってしまう…夢…。」


『雪…。僕は、いなくならないよ。ずっと一緒にいよう。』


雪の女王は、その言葉を聞いて嬉しくて泣いてしまいました。


「…ク…リス…。愛しているわ…。」


そう言って、夢の中みたいに抱きしめたら、青年も抱き返してくれました。


『僕も、愛しているよ。』



「ありがとう…。」


青年へお礼を伝えた雪の女王は、これから、もし…どんなに悪い夢を見たとしてもクリスがいてくれるなら…大丈夫と思っていました。


そんな二人を、ペンギンは優しく見守っていたのでした。


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