表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/19

想いが零れたら…

私は、一生懸命にクリスさんを探した。

どこにもいなくて、クリスさんの部屋のドアを思い切り開けてしまったの。

そしたら、窓の外を眺めていたクリスさんが、びっくりした様に私を見ていた。


『ふ…冬の女王…?』


「クリスさん、いきなりごめんなさい…。」


『大丈夫ですよ。顔赤いですけど…大丈夫ですか?』


心配そうに私を見つめてくるクリスさんを見たら、想いが零れてしまった。


「…好き…。」


『えっ…?』


私ったら、好きなんて言ってしまったわ!!


雪の女王は、自分がうっかり零してしまった言葉に恥ずかしくなりました。


ベアが言った通り、想いを伝えよう。

私、頑張るわ。


「…私、クリスさんの事が…好きなんです!!」


大きな声で、青色の目を見ながら想いを伝えました。


『雪の…女王…。』


「いきなり、こんな事を言ってごめんなさい。あなたが、お姉さんと私を重ねているのを知っていても、好きなの。夢の中で、出会った時から…。じゃ、失礼します…。」


雪の女王は、恥ずかしさで一杯で部屋を出ようとしました。

そしたら、青年が後ろから冬の女王を抱きしめました。


「クリスさん…。」


『雪の女王、ありがとうございます。あなたへ…伝えたい事があります…。』


冬の女王の耳元で、青年はそう呟きました。

そして、冬の女王を自分の方に向けてこう言いました。


『僕は、冬の女王が好きです。最初は、クリスタル姉さんと重ねていました。そっくりだったので…。だけど、あなたを助けに行く時に…僕は姉さんの事を考えませんでした…。代わりに、あなたの事ばかり考えていました。あの時は、本当にごめんなさい…。傷付けたのに、好きだなんて…迷惑ですよね…。』


冬の女王は、青年の想いを聞いて嬉しくなりました。


「クリスさん、ありがとう…。あなたは、ずっと辛い想いをしていたのよ…。私のせいで、凍えそうだったのに…抱きしめてくれてありがとう…。」


『冬の女王…。』


青年は、雪の女王を抱きしめました。

雪の女王は、青年より小さく胸の中にすっぽりと収まるくらいです。


「クリスさん、好き…。」


『僕も…好きです。どの季節も好きだけど、冬が一番大好きです。こんな僕で良かったら、付き合って下さい…。』


「私こそ、よろしくお願いします。」


そんな二人を黄色い月が優しく照らしていました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ