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白い月を眺めながら…
冬の女王が青年を探している間、青年は自分の部屋にいました。
『雪の女王…。』
夕方のオレンジ色の空にぼんやりと白い月が浮かんでいるのを眺めながら、雪の女王について考えていました。
どうして、先に帰ってほしいと言ったのだろう…?
何だか様子がおかしかったし…。
だけど、僕はどうしてこんなに雪の女王の事を考えてしまうのだろう…。
クリスタル姉さんに似ているから…?
初めて、雪の女王を見た時に姉さんが立っていると思った。
だけど、姉さんはいない。
そんな事は分かっているのに、冬が来る度に苦しくなった…。
あんな酷い事を言ってしまったのに、冬の女王は許してくれた。
冬の女王を助ける時…姉さんの事は頭に浮かんで来なかった。
それに、どうして僕は、塔で冬の女王を抱きしめたのだろう…?
あの時は、冬の女王しか見えていなかった。
その時、バタンとドアが開く音がして、慌てて振り返ると顔を真っ赤にした冬の女王が立っていました。
『ふ…冬の女王…?』
青年は、困惑して名前を呼ぶ事しか出来ませんでした。




