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無双は夢想で異世界ファンタジー  作者: いえろぉらっと
森と僕とゴブリンと
6/6

なぜか部屋にいて

すいません。大分間が空きました。


ここ最近で判明したことが幾つかある。


一つ目に神様が僕にくれたギフトはハズレだったということ。二つ目に僕はとても精神状態がヤバいということと。最後に僕は二重人格者ってやつだったということだ。まとめると、僕はとりあえず情緒不安定の何しでかすか分からない人。さらに言えば「僕」の意識の外でそれは起きる。うおお…マジか僕。通報されてもニッコリ笑顔で迎えなければ銃殺されてもおかしくないほどの罪を犯しそうなスペックだな。どんなスペックだそれは。


なんだかいたたまれなくなって僕は辺りを見回す。僕は今、部屋にいる。家具や写真、そして僕が座っているベッドなどがある生活感に溢れた部屋に。だが汚ならしいなんてことはまるで無く、キチンと小綺麗に整理されている。窓は無いが天井には複雑な記号のようなものが刻まれた、淡く光る変な石的ななにかがついていて明るい。壁は白く、汚れが見えない。この部屋の持ち主はどうやらとても几帳面なのが見てとれる。


この部屋は異世界なのか、という疑問を持ってもおかしくない部屋だ。写真あるし。当然僕はこの部屋で起きたとき全ては夢オチだったと疑ったがーーーー


突然、コンコンと僕の意識に割り込むようにノック音が聞こえる。几帳面な、この部屋の持ち主だ。拒否する理由があるわけ無いので、「どうぞ」と返す。ドアが開き、人が入ってくる。


肩まで伸びた柔らかで輝くような金髪。澄みきった美しい川のような青々とした碧眼にそして綺麗に整った鼻筋。整った顔立ち、では表しきれないであろうほどの美しさ。ここまで言えば分かるだろう。異世界あるあるの一つ。匿ったり、助けたりなど主人公をいかなる場面でも救ってくれる。頭の異常を疑うレベルのお人好しな少女がそこに、








いないんだな、それが。そうだ。彼は僕を助けてくれた、『青年』だ 。そう、男なのだ。そうなると先程の描写は明らかにアレな感じとなるが別に僕はホモじゃない。この青年はまるで神(あの幼女ではない)に造形されているのではと疑っても間違いないほどの顔貌を持っているのだ。つまり凄いくらいのイケメン。助けてくれたことは感謝の念に耐えないのだが…。そこはさぁ。…ね?わかるでしょ。普通ここは美少女でしょうが。ふざけんな。


すごいイケメンはこちらを見やり笑顔を浮かべる。そして口を開く。


「やあ!よく眠れたかい?カエデ!」


ああ、どうして美少女じゃないんだ。

そう思い僕は彼との出会いを思い出していた。


遡ること四日前ーーー


■■■


僕はフッと眠りから覚めた。閉ざされていた瞼を開き、まず一番に飛び込んできたのは見覚えの無い天井。寝起きで状況を把握できないが、とりあえず。


「知らない天井だ…」


と呟いておいた。音楽プレーヤーがあるとなお良い…。もっかい寝y…て、おい?


本当に知らない天井がある。ボケじゃなくて。


「ッ  #…?。、‥!」


驚きのあまり奇声を上げてしまった。全く訳がわからず体をガバッと起こしとりあえず首を動かす。見知らぬ壁。見知らぬ家具。見知らぬベッド。そして知らない天井。全てが見慣れない、見知らぬ部屋。


「ここ、どこだ…?」


思わずそんな呟きが口から漏れる。瞬きを繰り返しても、目を擦っても、頬をつねっても光景は変わらず。夢では無いようだ。これが現実だと確認を取れたところでとりあえず状況を整理しよう。


自分の名前は鈴原楓。生年月日、趣味、通っていた高校、交遊関係、異世界召喚までの経緯ーー。よし、覚えてる。あ。交遊関係?どうでもいいけど僕友達居なかったよ。ほぼゼロだったな。デブで臭いヲタクの柏原だけが僕の友達だった。あいつは時折ラノベを食べたり、フュギュアをしゃぶるなどという尋常じゃなく、果てしないほどのキモさを披露することを除けば良い奴だったな。そしてどうゆう因果かヤツにとてもかわいい彼女が出来てからは疎遠になってしまったが。多分前世がガンジーとかマザー・テレサ辺りだったんだろう。そうとしか考えられないからな。マジで。


とりあえず自分がここにいる経緯を思い出すべく、記憶を探っていく。異世界に来てから、ゴブリン撃退して、森入って…。一番最新の記憶は蜘蛛に吹っ飛ばされたところで最後だ。大木に激突した後の記憶が無い。先ほどまで寝ていたようだし、気絶でもしてしまったのだろうか。そうだとすれば非常にまずい事態だ。僕があの腹ペコ蜘蛛さんの前で安眠出来るはずが無い。普通に食われる。食われてたらここは蜘蛛さんのお腹の中だが。ここは部屋だ。いくら異世界でも冷静に考えればそんなハズがない。それにもうひとつ根拠がある。ここは窓が無いから外の光景が分からないが、おそらくこの部屋を出れば人に会える。何故分かるかって?そうだよな。外が見えないって自分で言っときながら、何で分かんのこいつって思ってるよな。おい、僕の能力を思い出してみな。



僕の能力の一つ、『紳士の第六感(幼女センサー)』がビンビンに反応してるからさ!!



あそこまで必要無いと思ったあの能力がここで役に立つとはな。だが流石に上の言い方では恐ろしい犯罪臭がする。



まぁとにかく、ここは町だろう。だとすると、僕がここにいる理由はして考えられる線はこれらだろう。

①気絶していた僕をだれかが助けてくれた

②闇の力に目覚めた僕は町にいる

③全ては僕の幻想だった。そう、今もね…

④幼女をhshsしたい


うん。どう考えても①だな。それにしてもどうやら僕の思考能力は気づかぬ間に半端無く衰退していたようだ。②③④マジ頭おかしい。なんで闇の力に目覚めたら町にいることになるんだ。③はなんか怖いからやめろ。なんかマ○リックスみたいだし。④に至っては最早ただの変態願望だ。もう少し自重しろ僕の脳。






謝罪に始まり謝罪で終わる。すいません。とてつもなく変な切り方をしてしまって。近いうちに続きを書くのでどうか許してください。

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