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Ⅳ「えと...ん...ありがとう...」

「お帰りみんな!」

 アヤに迎え入れられる俺達。宣言通りサクヤは麦茶をもらっている。

「ふぃーっ、このために生きてるって感じがするわ...」

ハーレム状態のサクヤはどうやら麦茶を飲むために生きていたらしい。本当に幸せそうに目を細めるサクヤの顔は清々しかった。イケメンだとこういう図すらイケメンですごく憎い。

「ご主人、どうするっすか?また狩りにでも赴きます?」

イヴがサクヤに意見を求めている。またクエストに行く選択肢もあるようだ。そういえばまだそこまで遅くない。サクヤは少し考えて、結論を出す。

「......うし、たまには出かけるか。買い物にでも。」


 昨日一人で回った商店街に舞い戻った俺。浮いている林檎は相変わらず宙を舞っていた。

「.........あ、今日の分の野菜を買わなくちゃ。サクヤ、ちょっといってくるね!」

「おぅ」

「...ん、こりゃ、素敵な店がはじまったんすねぇ。ご主人!ゆっくりみたいんで、先行っててもらっていいっすか!」

「了解。」

「すみません、僕もちょっと友人に会いに行く用事があったんでした。いってきますね。」

「また後でなー!」

「......」

「......」

「......」

「あ、エレンも行きたい場所が...!」

「じゃあそこへ行くか。」

「えと、一人でいいよ?」

「却下。」

即答される。可愛いパーティメンバーはみんなで払い、仕方ないので俺も抜けようとしたというのに。なぜ好き好んで野郎と二人で回らなくちゃいけないんだ。苛めか。

「道に迷うだろ...昨日のこと忘れたのか?」

 単なる自業自得のようだ。そういわれると何も言えなくなり、黙ってついていく。

「...そういや、ポーション切れてるんだったな、買ってこようか。」

そういうと、俺を連れたまま店に入る。

「いらっしゃいませ!防具系装備からポーションまで、お安くしておきますよー!」

オレンジの髪の可愛らしい少女。安くする、と言いつつも値段はしっかり定価とることはマニアなら最早当たり前に知っていることだ。

「ポーション100個いただけますか?」

「はいー!分かりました!」

 ちなみにこのアニメでは大量買いは当たり前の扱いだ。ゲームのプレーヤーも1個や2個なんて単位では買わわないだろう?それと同じ扱いらしい。店員さんがポーションを用意する内に店内を見まわっていたサクヤが、とある商品に目を止めた。

「.........エレン、ちょっと」

「...なぁに、サクヤ?」

呼ばれていけば、サクヤは紫色の月型アクセサリーをもっている。

「...うん、やっぱし似合うな。」

俺の髪にあてて、一人こくこくと頷くイケメン勇者。

「すみません、これ追加でください!」

「はーい!」

お金を払うと、俺の髪に月の髪飾りをつけるサクヤ。なんとなく予想はついたけど、やっぱ俺にか!自分では女の子の実感があまり無いため、すごく気味が悪...くはなく、ヒロイン補正か、胸がバクバクと高鳴っている。

「えと...ん...ありがとう...」

なんで俺は男にときめくんだよ!?ヒロイン補正めっちゃ怖い。


イヴ

緑色の髪はポニーテールで小豆色の瞳。八重歯がチャームポイント。射撃能力に優れる後衛担当。狙ったものははずさないと自負している。誰よりも気を使えて繊細なところもあるが、細かい作業が苦手で大雑把。

-はるにちwikiより抜粋-

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