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Ⅲ「エレン、危ないッ」

「...くっ...ここは、うちにまかせてほしいっす...はは、大丈夫っすよ、さっさと終わらせますって...!」

「イヴ!駄目だよ!イヴ一人じゃ危ない...僕も残るよ!」

「くっ...イヴ、ユウリ!」

 さて。この劇的なワンシーンですが、これは、別にボス直前のクライマックスではありません。なんとびっくり、ただの雑魚戦。別にパーティが弱いわけではない。むしろパーティメンバーはアニメで負け知らずとされるほどのチート揃いなのだ。だというのに、このセリフ。そう。アニメの製作者の仕業である。

「え?最初からクライマックス、みんな好きっしょ?雑魚戦楽勝とか、つまんないじゃないっすか?」

こういうことをほざくアニメ制作者。だから、図としてはほのぼのとした1シーン、ス○イムを倒す程度の難易度のものだというのに。必ず誰か一人は涙を流し、時には死亡フラグを建てるのに、あっさり生還。そういうのしたいんならチート設定にせず最弱メンバーにすればセリフ回しもアンバランスではなかったというのに。しかしそんなの許さないアニメ制作者。涙を流しつつすぱっと雑魚を切り裂く姿はリアルになっても壮観だった。

 現在地は近くの草原。街から少し外れている。アニメ補正のおかげか、街には今まで一度も敵が入ってきたことが無いようだ。安心だと思う一方トンデモ設定が現実で適用されてしまっていいのかと思う。

「エレン、危ないッ」

考えすぎたせいか、目の前に、雑魚の魔の手がせまる。

「......よっ、と」

ものすごいスピードで動き出す斧。そう。彼女(エレン)のチート補正は、魔物が目の前にいても即座に倒す、むしろあたった直後なら素早く移動して避けることが出来る、といった素早い動き。重い斧を持っているというのに、この細腕は何者だろう。

「......エレン、ぼんやりしてたら駄目だぞ。」

サクヤの言葉に頷く俺。まぁ、多分大丈夫だけど。我らがチートパーティは適度にクライマックス感を出しつつ草原の敵を一掃した。こんなにクライマックスだったが、終わったあとは案外あっさりしている。

「ふぃー、つっかれったなぁ...早く帰って、アヤに麦茶でも貰おうかなぁ」

サクヤがクライマックス的バトル直後に飲みたがるには、非現実的なポーションなどではもちろんなく、普通に麦茶だった。


エレン

メインヒロインであり、無邪気ながら度胸の座った少女。人の前でもあがらず、あくまでマイペース。大きな虫が苦手。銀髪に碧眼。猫耳のようなものが出来上がっている。童顔で、背が小さいことが悩み。大きな斧で戦闘を行う。素早い動きが特徴的。(チート級)。

−はるにちwikiより抜粋−

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