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謎の国 3
その次の日にも女の子がいた。今回はぬいぐるみを二つもってきた。
ぬいぐるみの一つを男に渡すと「一緒に遊ぼう」と言ってくれた。これは少し嬉しかった。
やがてそれが日課となり、女の子が来るのが楽しみになった。
なんでこんな男に相手してくれるのか?とかいったいどこからきたのかとかは全く考えず今という永遠を楽しんだ。
ある日の朝。医者に長くて余命一週間と言われた。
不治の病に成ったときは考えなかったことを今考えさせられた。なんで…。
死んでしまったら女の子とも遊べない。
なんで…。
治ることはない
なんで…。
なんで自分だけが幸せを続けてはいけない。
なんで…なんで…。
もっと生きたいのに…なんで…なんで…なんで…なんで…なんで…。