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謎の国
難問は分割せよ
「方法徐説」から17世紀フランスの哲学者・数学者・自然学者のネル・デカルトの引用。
「謎」は解決に至らなければ「怪物」に成ってしまう。
この国は人が「謎」に支配されてはいかない。だから人々は表面上でしか考えない。
奥深い「謎」に触れてしまうと「怪物」に成ってしまうからこの国の人々は疑問を抱かない。
「と言うことであまり考えないことがお薦めです」
真顔の検問官はそれだけを告げ俺を入国させた。
ココで考えてはいけない。ココで疑問を抱いてしまったものは「怪物」成ってるところだろう。
男は立派な検問場を抜け、外に出た。
回りには草原が続き、少し歩いた先に住宅密集地が見える。
そのところまで歩くことにした。
