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短編:詩&エッセイ

不良品の僕。

作者: 尖角

跡形もなくなった二人の足跡。

さりげなく一歩を踏み出してみても、

後ろを振り向けば、そこには何もなくて。


さら地になってしまった二人の城。

今はもう、そこに在った事実を知る者はいない。

僕だって、君だって、誰だって、何も誰も知らない。


引き裂かれてしまった二人の絆。

ちぎれてしまった鎖が、元に戻ることは二度となくて。

それは幾年が重なりゆく現実の中で、ずっと変わらない出来事。



この間までは、君の傍に ずっといることができるって思っていた。

だけど、今となっては、それは もはや叶わぬ夢でしかない。

僕は「酷い事をした」と後悔を繰り返すばかりで、、、



泣きたくても、自分が情けなくて涙がでない。

叫びたくても、叫ぶほどの力が残っていない。

前に踏み出したくても、過去(にもつ)が気になって、前に踏み出せない。


だから、僕は動くことのできない人形(カラクリ)

ただ、無意味に頭の中でシミュレーションを繰り返すことしかできない人間(カラクリ)


そんな不良品な僕を、誰か買い取ってくれませんか?

こんな不良品な僕に、誰か手を差し伸べてくれませんか?

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