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勇者VS魔王

…けど、とりあえず。ゲーム上の進行としては…



「『やるぞ!』」


…戦うしかないだろ!


「《人化》、ウォルタボール」

「くっ、《ライトニング》」

「引っかかった。《マッドショット》」

あっ、ウォルタボールは…詠唱じゃなかったのかよっ!

見事に無効化された。それなら…

「《サンダーストーム》」

土属性に本来無効な雷属性を混ぜたけど…本日は風魔法なんだ。

「ちっ。《マッドウォーターショット》」

舌打ち…


…《観察眼》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《スイケイ》

龍種の因子を持つ為、炎に強く氷に弱い。魔王の固有ジョブを持つ為、光・聖属性に弱い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ふむふむ。じゃあ…


「今回は勝たせてもらうよ!スピートッ!《固有魔法(オリジナル)ッ!小隕石(プチメテオ)》っ!」

その瞬間、強制的に動きが止まり視界にムービーが流れる。それは立っている僕の姿で、空には隕石が…。


…負けない。負けたくない。昔からずっと一緒にいて、遊んで、泣いて、そしてお互いを認めてきたからこそ…!これで終わるなんて真似はしないっ!きっと向こうもそれを望んでいるっ!

「諦めない。僕は諦めないよ。だってッ!僕はッ!勇者だから!」

ムービーの中でも動けることを確認して、安堵する。スイケイを打ち破る前提条件なんだから。…というか固有魔法ってたしかまだ誰も発動できてないんだったよな?

…「やっぱ、すげえ。それでこそ、魔王(ライバル)だよ。だから、だからこそっ!君を、君を打ち破って見せるッ!」

…いつのまにか独り言が漏れていたようだ。けどいい。

幸いにも落ちてくるスピードは遅い。ならば…155ある知恵を、今、解き放つ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

脳波認証成功。勇者スキルの一つが解放されました。以後、魔王及びそれに従うものとの戦闘時に全ステータスが2倍になります。

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ふっ。つまり310か。頼もしい。

「《観察眼》」

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…勇者を認証。最適解を求め、叩き出しましょう。

以後、勇者専用人工知能ティートが補佐させていただきます。

…隕石を観察。土属性と火属性、風属性の魔力を強く感じます。また、無属性や正体不明の属性も感じられます。複合魔法として断定。

ストーム系魔法で受け止めることを推奨します。

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ふーん。ストームで止められないでしょ。それより選ぶのは…

「《付与:サンダーストーム・《《魔法開発:アイスストーム》》》・《《スラッシュ》》・《《魔法開発:ライトニング・ホワイトストーム》》」

そう。新しい魔法を開発することだ。

このゲームは最新技術を使用して、頭で考えていることをぼんやりと読み取ることができるという。つまり、魔法はイメージという昔の妄想の言葉ですら現実となる。そして《《魔王といえば光魔法が弱点》》と強く念じながら作った。

つまり…《観察眼》

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《ホワイトストーム》

勇者スピートの強い念じる気持ちから創造された魔法。他の人でも同じ名称の魔法を作ることができるが、細かなところで違いが出る。

魔王特攻。また一部の種族へのバフ・デバフになる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これで…

「《刺突》!《魔力解放》ッ!」

まさに目の前に落ちてきた隕石に、細い剣を携えた勇者が一撃を入れる…!


…この時僕は忘れていた。今のムービーの姿も、全てがゲーム内でしか見れないとはいえ、《《配信されている》》ということを。


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