第十三話 誰か私を助けてよ
真理愛──
子供を産んで、最初から順調とは言い難かった。
聖奈ちゃんに働いてもらって、私は子供の正のお世話と家事を担当した。
たまに聖奈ちゃんが持ってくる妊婦や子供のモデルのバイトをする程度。
収入は、厳しくて……狭いアパートの部屋を借りて住んでいた。
親にも子供のことは言ったけど……誰が親かはわからないって伝えて叩かれた。それでもお金を出してくれそうになったけど、私の自分勝手だから、親に頼ることは絶対にしたくなかった。
高校・大学で蓄えた貯金を使ってやりくりは出来ていた。その時までは。
聖奈ちゃんが、倒れてしまった……。
残業代を稼ぐためって、いつも日付が変わる頃に帰ってくる生活が続いてた。
新卒で入った会社なのに、残業がすごく多くて……そして、正の夜鳴きも順番に見てくれた……。でも聖奈ちゃんがいくら体力すごいって言っても、限界は存在していた。
ある日、出かけようとした聖奈ちゃんが玄関で倒れ込んでしまった。急いで抱き留めて、頭だけはぶつけないようにかばうことはできたんだけど。
すぐに救急車を呼んで、聖奈ちゃんは入院することになった……過労だった……。
「ごめんね」って謝ってくれたけど、謝るのは私だよ……。
モデルのバイトに連絡して、どうにか仕事を工面してもらった。それでも、貯金の残高はどんどん減っていた。
1週間して聖奈ちゃんは自宅に戻ってこれたけど、……働かせることなんてできない。
正を保育園に預けてでも、私が働かないと。でも保育園がまず受からない。何社も何社も歩いて行ったけど、どこもいっぱいで正を預けることが出来なかった……。
仕事も同じように、派遣の単発の仕事は受けられても安定した職には付けず、生活は厳しく、そしてだんだんと破綻していった……。
私が決めたことなんだから泣いちゃだめ。でも……誰か私を……私達を助けてよ……。




