第十三話 変わる心、変わる生活
学──
~9月1週目~
夏休みが明け久しぶりの学校。そして放課後の作戦会議、視聴覚室のテーブル……の下!?
「あの時子?なんか妙に近いんですけど」
「テーブルの下狭いんだもん」
「いや3~4人掛けだから2~3mあって余裕ですよね」
「狭いんだもん」
今日の時子はなんだか変だ。妙に密着されている。近いこともあってめちゃくちゃに甘くて頭がクラクラする匂いがしている。
我慢我慢、ここは学校ここは学校……。
「学……ここでしようって言ったら、どうする?」
俺は我慢できなくなって彼女にキスをした。
彼女は嫌がらずにそれを受け入れる。彼女の肩を、背中を、腰を愛撫する。
あちらも負けじと俺の背中を抱きしめてくる。
唇を離し、クールダウンの時間を設ける。ここは学校だ止まらなければいけない。このままではいけない。俺と彼女の瞳はただ見つめあったまま……。
「……ゴムあるよ」
止まれるワケがなかった。
時子──
夏休みが明ける前、彼は放課後にいろいろやりたいことが出来たと言った。夏休みに得た経験から彼は進路のヒントを得たようだ。
ただ放課後に精力的に動くためには日頃の勉強時間をHR前に持ってくる必要があった。学生の本文は勉強だが、普通の生徒だったらやりたいことだけやって満足してしまうところ、彼が継続を是としたことに素直に尊敬の気持ちを抱かせられた。
私もどうせならと彼と付き合うことにした。
ただひとつ。彼と私の間で約束を結んだ。付き合っていることは隠そうということだ。これは主に私の幼馴染関係だ。とても不愉快な反応をすることが簡単に想像できた。
だから恋人関係は明らかにせず、離れた自席で勉強し、質問があれば相手の席へ行って聞くことにした。
そして後から知ったが、彼は東雲さんと一緒に登校することを断ったという。どうして急に……とはならなかった。明らかに私のせいだ。




