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ダンジョン攻略 3

いつ書いたのか覚えていないです

 コウのレベルが上がってからわずか数分でダンジョンの最奥と思われる重々しい雰囲気の扉が現れた。


 「コウちゃん、今の私達でボスを倒せると思う?」

 「いえ…いくら推奨レベルが3だからって、ボスはレベル8だそうですし、さすがに無理だと思いますよ」


 お世辞にも私達は強いとは言えませんからね、とコウは続けた。


 「んー...どうする?」


 ノリでここまで来た、つまり何も考えずにここまで来たことの弊害がいま襲ってきた。事前に計画を練っていればこのようなことに、そもそもここに来ることなど無かったのに、と悔やんだが過ぎてしまったことはどうしようもできない。


 「そう…ですね」


 気分転換のために来ているのから今すぐ引き返してクエスト探しに戻ることもかまわないんだけど。ただ、そうなるとボスを見れないって事だよね…ここまできたわけだし、せめて一目みたい気持ちもある。


 そんな暗い雰囲気をこわしたのは、コウだった。


 「サナさん!行きましょう。ここまで来て引き返すなんてもったいないですよ。それに、私達なら多分倒せますよ。所詮相手は最初のダンジョンボスです。最初なので、おそらく難易度も高くないと思いますよ」


 コウちゃんがやる気だ、心なしか目もキラキラして見える…いや、それは魔法のせいか。


 「うん、行こう!死んでも一緒のところにリスポーンするからお金が減ること以外は痛くないもんね」


 重々しい扉は、自動ドアのごとく近づいただけで音を立てて開いた。すると、入り口に近い順に壁掛けの松明が灯っていった。


 扉の先は、かなりの広さがあった。そして、ボスであろう中央に鎮座しているモンスターは、蝙蝠だった。

 人の二倍近い大きさがあり、それに見合うだけの翼を持つ。おまけに目を合わせると死を感じさせるような赤黒い目。頭上に表示される名前は、エンシェントバット。


 「『来たれ火』【火球】」


 敵を目視した瞬間に攻撃を始めるコウ。それを視認したサナは瞬時に走り出す。


 「【加速】【重ね掛け】」


 エンシェントバットは、コウの魔法が着弾する直前にふわりと宙に浮き火球をよけた。


 「サナさん!着地を狙ってください!」

 「了解!」


 足に力をこめ、トップスピードになる。未だに慣れないスピードにつまずきそうになるが、なんとか持ちこたえ、再びボスを目指す。

 エンシェントバットはというと、その巨体を宙に浮かせられるだけの力を発生させることが出来ずに、地面へと落下し始めていた。


 「ハァ...っ!」


 エンシェントバットの着地と同時に羽を切りつける。


 やっぱり...硬いなぁ。


 すんなりと刃が入ることは無く、表面を軽く削るだけにとどまった。そして、攻撃を与えたことで、ヘイトがサナに向かうことになった。


 「コウちゃん!これの弱点は!?」


 叩きつけられる羽を避けつつ、コウにたずねる。


 「魔法です!特に光と火が弱点です!『来たれ火』【火球】」

 「魔法が弱点...なら!【血液生成】【血液操作:針】!」


 コウが発射した火球はエンシェントバットに着弾し、【炎上】のデバフが付与された。

 サナは炎上しているエンシェントバットを横目に生成した針を指にはさみ、再び走り出す。

 片方の眼球に針を突き刺し、もう一方の眼球にも刺し込もうとしたところで、エンシェントコンバットの羽が迫っていることに気付き、一度離れた。


 「キュイイイィィ!」

 「うるさっ...」


 コウは定期的に【火球】を使い、着実にダメージを与えていっている。が、エンシェントバットのHPをゼロにするには威力が足りない。この戦いのどこかでMP(マナ)切れを起こすだろう。そうなってしまうと与えられるダメージの量が半減するどころではなくなってしまう。

 つまり、長期戦はサナ達が圧倒的に不利。


 「コウちゃん!MPは大丈夫?」

 「まずいです!あと10発持ちません!」

 「まずいね…」


 未だボスのHPは8割をきっていない。攻撃の手を緩めずに、羽、眼球、鼻…と針を突き刺すが、それだけではHPを大きく削ることは出来なかった。


 「『血よ滾れ その意を以って敵を焼き尽くせ』【焼血】」


 エンシェントコンバットの頭上に【呪血】が追加され、炎上効果と同様に持続ダメージを与える。それでやっと8割をきったところだ。はっきり言って、ジリ貧だ。エンシェントバットは炎を取ろうともがいているが、状態異常を解除して、再び攻撃に転じるのも時間の問題だろう。


 「サナさん!大きいの打ちます!できるだけ削って、動きを止めてください!」


 コウもこのままでは厳しいと思ったのか、短期決戦で決めようとしている。その思いはサナも同じなので、エンシェントバットに向かい走り、斬って、斬って、切り刻む。傷が浅い、深いなど関係なしに、ひたすらに攻撃を続ける。ある程度攻撃を与えたところで、エンシェントバットの状態異常が終了し、再びサナ達に攻撃を仕掛ける。


 「『火よ、彼の者に正義の罰を。燃え滾る業火で包み込め』【火衣】(ファイアドレス)。サナさん避けてください」


 エンシェントバットから発生した小さな火花はやがて燃え盛り、ドレスのようになった。が、やがてそれはエンシェントバットを縛り上げ、爆発した。火衣(ファイアドレス)という美しそうな言葉とは裏腹に、敵を包み爆発するというサナは衝撃をうけたが、爆発したばかりの隙だらけなエンシェントバットに攻撃を仕掛ける。攻撃の最中、横目でコウを見ると、先ほどよりも苦しそうだった。


 「キィィイ!」


 超音波に片足を踏み入れていそうな声に思わず顔を顰めた。HPが五割を切ったエンシェントバットは先ほどの巨大な蝙蝠のような姿から、角が生え、筋肉が盛り上がった姿に変わっていた。

 

 「第二形態…」


 冷や汗が流れるのを感じる。先ほどと威圧感が違う。

 エンシェントバットは一瞬静止し、4本足を使い、すぐに迫ってきた。


 「さすが蝙蝠っ…」


 目を潰されても相手の場所が分かる。そんな能力を持つ蝙蝠の攻撃を間一髪でかわし、すれ違いざまに短剣で切りつける。

 浅くしか切りつけることは出来なかったが、攻撃をすることができた。

 

 「サナさん!ボスのこの状態は長く続きません。耐えてください!」


 なるほど、一種の強化状態なのか。筋肉が強化されていると仮定すると、効果が切れたとき、反動で動きが鈍くなる…はず。


 それからエンシェントバットの攻撃を避け、カウンターをお見舞いしたり、コウの【火球】で怯ませたりして、順調に時間を稼いでいった。

 5分ほどたっただろうか、エンシェントバットは近接しか使うことが出来ないのでカウンターだけでもう4割近くまでHPは減っていた。

 そして、エンシェントバットが攻撃をした次の瞬間。エンシェントバットの身体から力が抜け、その場に倒れた。膨張していた筋肉はさきほどよりも小さく目立たなくなっており、弱体化したのは誰の目にも明らかだった。


 「サナさん、全力で攻撃してください!私は次でMP切れます!」


 コウの号令で柔らかいであろう腹の部分を重点的に攻撃する。筋肉という壁が薄くなったからか、攻撃がすんなり入る。そこから怒涛のラッシュに入った。


 「【血液生成】『血よ滾れ その意を以って敵を焼き尽くせ』【焼血】」


 ラッシュの途中でエンシェントバットから周囲に火花のようなものが集まりだしたので、【焼血】を打ち、下がる。

 エンシェントバットはコウの放った【火衣】に包まり、爆発した。

 【呪血】のデバフは残っていたので、継続ダメージが入り続けることになる。それはサナ達にとってはかなり大きいアドバンテージとなる。


 「これでっ…3割!」

HPの表記で割合を入れてあるけどいきなりすぎるような気がしてならない

せめてこのボスを倒してから筆をおこうと思ってたけどその前にもう筆を置いていたね…

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