16 ダンジョン攻略その1
サブタイ…いいのが思いつかなかったんです。許して
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これからこっちではなくもうひとつのほうに力を入れさせていただくので更新止まります。
024. 3/25
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洞窟の入り口付近まで戻ってきたけど、さすがにここまでは追ってきてないみたい。洞窟に住んでいるから明るいところが苦手なのかな?
そんなことを考えるよりも、今はもっと重要なことがあるんだった。
「ふぅ、ここは安全みたい。コウちゃん、どうする?明かりないとこの洞窟攻略しづらいと思うけど」
「……あ、はい、そうでよね…」
壁にもたれかかりながら、コウに問いかける。ボーっとしていたのか、遅れて反応するコウ。その頬はわずかに朱に染まっていたのを見たサナは少し不安になって問いかける。
「どうかした?私が何かしたなら謝るけど…体調悪かったりする?」
「いえ、そんなことは無いんですけど、いきなり手を引っ張られてびっくりしちゃって…」
「あ、ごめん、そりゃいきなり引っ張られたらびっくりするよね。いやだった?」
よく考えたらそうだ。よく知らない人にいきなり手を引かれたらそりゃびっくりするし、怖い。コウちゃんには悪い事したなぁ。
「いやでは、ないですけど…もう少し心に余裕があるときに、してもらえるとうれしいです…」
その言葉を聞いて、少し安心したサナ。後半言葉が萎んでいるのはコウが恥ずかしがっているからである。
「あ、あのサナさん。明かりってどうしたらいいんですか?暗いとさっきみたいに準備なしでエンカしないといけない可能性がありますけど…やっぱり松明とか暗いところ専用のスキルとるしかないんですかね?」
この洞窟を攻略するに当たって、視界の確保は最重要項目といっても過言ではない。コウの言う通り、松明や【夜目】といったスキルをとる必要がある。
が、こちらには器用な魔法使いがいるため、そういった手段をとる必要が無い。
「いや、その必要は無いよコウちゃん。さっき魔法をイメージするだけで発動、というか浮かせられたよね?あれを眩しくするイメージでできる?」
「わかりました。やってみますね」
目を閉じて瞑想するコウの手のひらにパチパチと火花が集まり、握りこぶしひとつぶんくらいの大きさになったとき、眩い光が視界を覆い隠した。
「まぶしっ。どう?」
集中して目を閉じていたからか、目を開けたとたんに眩しさに目を閉じたコウ。数秒たってゆっくりと慣らすようにして目をあけると、うれしそうな顔になる。
「やった!できましたよサナさん!」
「すごいね、イメージだけでここまで明るくなるものなんだね」
影が濃く、影との境界が曖昧でないことから、光がかなり強いことが分かる。
「これ、いいですね。人魂みたいに宙に浮かせられるのでしょうか?」
人魂って、というか発動した魔法って移動させられるんだ。コウちゃんってもしかしなくとも強い?他のゲームとかで活躍してたりする?もう浮いてるし。器用だなぁ。
まぁ、そんなことはおいておいて今はどうしたらこのダンジョンを攻略できるか、が大切だ。
「サナさん!進みましょう!今なら行けますよ、多分!」
元気な顔を見せられると、否定できないじゃないか。もとより否定する気はなかったけども。コウちゃんの存在はかなりありがたい。コウちゃんがいたことで、スキルポイントが節約できたし、退屈しない。
何より癒される。
「うん、行こうか」
今は明かりがあるため、先ほどとは違い、洞窟の形状というか地形がはっきりと確認できた。地面は比較的平らだが、壁や天井はかなり凸凹しており、ところどころに穴が開いている。
たぶんさっきの蛇とかの巣穴なんだろうなぁ…いきなり出てこられるとほんとにビックリするし、心臓に悪いからやめてもらいたい。リアルで爬虫類とか全然みないし耐性ないからきついんだよね。
「ところでコウちゃん。【看破】って使った?」
「……使ってないですね。使うための余裕がないので使えなかったんです…」
「いやいや、別に責めてるわけじゃないんだよ?」
あの蛇がどんなのか気になっただけだからそんなシュンとしないでほしいな。
とはいえあの蛇、人の顔ぐらい太いから私が今もってるこの剣で切れるかな。ま、いざとなれば【血魔法】使えばいいか。
「モンスターと接触したらすぐに【看破】使うようにしますねサナさん」
「うん了解。あとコウちゃん、蛇ってどんな感じだったか分かる?」
「いえ、周りを見てたら手を引かれたので、なにも…」
「私もそんなによくは見えなかったんだけどね、すごく太…」
うわさをすればなんとやら。先ほどのような小石が動く音が聞こえてきた。
「噂をすれば…コウちゃん、離れすぎないくらいの後ろで見守ってて、危なければ自己判断。いけるよね?」
「もちろんです」
たたかう意図を察したのか、コウは一歩二歩と下がっていった。
「出てきたよ。コウちゃん、どう?」
「っ、見えました!『洞窟蛇』、Lvは3です。大きいこと意外は特に特徴は無いみたいです」
とくに表記するべき特徴は無いと…単純な力と素早さで攻めてくる?とりあえず、いつものバフをかけよう。
「【加速】【重ね掛け】。いくよ!」
地面を結構なスピードで走ってくる洞窟蛇に横にステップして回避する。見た目は太いだけの蛇に見えるが、スピードの乗った攻撃は一発で死にかねない。
大きな口を開いて唾液のような何かを飛ばして迫ってくる様子はなかなかに心にクるものがある。こう、本能が拒否しているというか、受け付けないというか、とにかく無理。見たくない。
「せぁっ!」
「ッキシャァー!!」
一歩踏み込んで、斬る。しかし、いや、やはりというべきか。斬りつけてつけられた傷は蛇の直径の3分の1といったところだ。蛇のHPはかなり削れたが、倒せていない。
火力が足りないっ…まだ、もっと、素早さを乗せて足りない力を補わなきゃ…っ。
蛇がまたこちらを狙い、突進してくる。
「しっ…」
危なげなく回避して、攻撃しようとした瞬間。
「あ、まず…」
蛇がそのまま通り過ぎるかと思われたが、尻尾を地面にたたきつけて無理やりなぎ払ってきた。サナは足を踏み込もうと片足を上げた状態で、これから姿勢を変更するなどできるはずが無い。
「【火球】!」
万事休すかと思われたが、コウからの魔法が蛇に直撃したことで蛇の尻尾の狙いが外れ、生き延びることに成功する。
「サナさん!ひとりで戦ってるわけじゃないんですよ!私がいます!」
「ごめん!ありがとう!」
そうか、なんで私は協力するという、単純なことを忘れていたのか。油断?慢心?…まぁ、いまはそんなことよりも目の前の蛇を倒すことに集中しようか。
「っ…はぁっ!」
蛇が若干ひるんでいるところに、走りこむ。そして、剣を斬るのではなく、突く。
突いたところが急所だったのか、力が抜けその巨体が地面によこたわる。
≪洞窟蛇:Lv3 を討伐しました。 17Expを獲得≫
≪【加速】がLv:5になりました。
【重ね掛け】がLv:4になりました。
【短剣術】がLv:5になりました。≫
「はぁ、ふぅ…た、倒したね」
「ナイスファイトでしたよサナさん」
疲労感が身体を襲う。やはり機種のせいだろうか。
「でも、サナさん。ひとりで突っ走りすぎです。もう少し私を頼ってください。仲間、なんですから」
何も言い返せないサナ。コウにゲームの役職などについて教えてもらうと決意したのだった。
サナって意外と馬鹿ですね。自分で書いてて思いました。でもきっと多分恐らく学習してくれることでしょう。あれでも学年トップ10には入る頭脳を持ってますし。
あと、ほんとに雑魚Mobとの戦闘シーン多くてすみません。
次回更新は未定です。ごめんなさい




