12 この世界の基本?
暑い
私はMMOしたことがないのでほぼ偏見です。温かい目で見てください
始まりの町に入った私たちだが、【臆病者】の効果なのか少々視線が落ち着かない。そんな視線にコウちゃんが気づいたのか、話を聞いてくる。
「そういえばサナさん、名前の横に表示されてる【臆病者】ってなんですか?」
「【臆病者】ね…どう説明したらいいかな。ウィンドウを見せたほうが早いと思うけど、どうやって見せるの?くっついて一緒に見る感じ?」
運営が出していたSNSは一応全部見てたけど、こういう一般的なのは私が見てない公式サイトにあったらしい。そのため、何をどうすればいいか何もわからない。
「それもできるんですが…この視線ですし、違うのにしましょう。まず表示したいのを出してください…そうです、そしたら右上のほうにある四角形に矢印が生えたようなアイコンの奴をタップしてください。…でました、ありがとうございます」
コウちゃんの指示に従うと、ウィンドウが分裂して、片方は私のほうに残って、もう片方はコウちゃんのほうにスライドしていった。
「死ぬときに誰かに抱き着いているって…サナさんなにかしたんですか?」
「あー、その…スポーンするじゃん?その場所が上空でさ、下に人がいたから、衝撃を流そうとして抱き着いたらもらっちゃった」
スポーン直後の落下は本当によくわからなかった。急に落ちたと思ったら、首と腰に凄い衝撃が走ったもんだから何が何だかさっぱりだった。
「何か…かわいそうですね…」
「そうだしょ?もうほんとにデメリットばっかの称号だよね。で、さらにNPCから下に見られるって効果ってさっきみたいなやつかな?」
「そうなんじゃないですか?でも、このスキルがあるといろいろと不便そうですね」
不便ねえ…町とかに入るたびにあれがあるとなると結構モチベ下がりそう。それにNPC相手の商売だとしたら、売るときに定価よりも安くで売らされて、買うときに定価より高く買わされるのかな?だとしたらかなり不便な称号だなあ。
「まあ、解除はできるっぽいし、いつかは外せるでしょ」
今悩んでも起こってしまったことは仕方がない。そこは割り切っていくしかなさそうだ。
「そういえばコウちゃんは何の武器を使ってるの?」
「私ですか…私は魔法使いなので魔法の杖です!」
じゃじゃーんと派手な効果音がなりそうな動作でコウちゃんが腰から取り出したのは、よく物語で魔法学校やらなんやらの人たちが使うような3、40cmほどの木の棒だった。
私がスライム倒した針と同じくらいの大きさで、びっくりしてしまった。
「え、それ、短くない?大丈夫?」
心配した、という意味でだが…。
「たぶん大丈夫ですよ!武器の説明で、というかシステムさん?ナビゲーター?の人に聞いたら「この世界の魔法はイメージが強ければ強いほどそのイメージに近い形になります」っていわれたし、武器にも同じような説明があったのでたぶん大丈夫ですよ。でも…武器の説明にもう一つあって、これ、子供たちが遊びとかで使うやつらしいんですよね。「これで君も気分は魔法使い!」とかいう文もあって、なんか…信用できないですよね」
コウちゃんがその杖をぶんぶん振りながら少し困ったような顔をしながら説明をしてくれた。
「まあ、初期武器だからね。弱すぎるっていうのがちょうどいいんじゃないかな?それに魔法使いだったら基本的に近接で戦わないでしょ?」
「た、確かに!気分だけでもなっとけば、こんな魔法使いになりたい!みたいなのをはっきりできますね!」
「ていうかなんでこの町に入ったんだっけ?コウちゃんは知ってる?」
なんでこの町に入ったんだっけ?確かコウちゃんにつれってってほしいって言われて、この町に来たから私は何も知らないんだよね。…もしかして町に来る理由も公式サイトにあるのでは?
「クエストを受けるためですよ。公式サイトに載ってました」
「あぁ、やっぱり公式サイトに載ってたんだ…」
運営さん…どうしてSNSには情報載せなかったんですか…サイトに飛ぼうとしないひとだっているんですよ。ああ、つらい。
「あ、でも待って?ウィンドウにそんなのあった気がする…『オプション』」
「サナさんサイト見てなったんですね…」
「まあ…ね」
やり取りを交わしながらウィンドウを操作すると、公式サイトにアクセスすることができた。ついでにいつでも呼び出せるように設定を変えておいた。
「ええと、≪プレイヤーの皆様はまず始まりの町を目指しましょう。始まりの町には基本的なものすべてがそろっています。≫ どういうこと?コウちゃん」
「たくさんの種類のお店があったり、いろんな人がいたりするんですよ。だから、やりたいことが基本的に何でもできるということです。いろんな人がいると困ることも多いのでその分クエストも見つけやすいと思います」
コウちゃんがペラペラと説明してくれる。
この世界のクエストは大きく分けて3種類ある。【通常クエスト】【隠しクエスト】【種族クエスト】それぞれに様々な特徴があるが、今は説明するときじゃない。
「じゃあ早速クエストを探しに行こう!」
「はい!サナさん!」
気持ちが固まったところで歩き出すサナたち。だが、彼女たちはまだ知らない。苦痛を。
日本語が難しい今日この頃
あと、次回の更新から頻度が上がるかも?




