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08自分を作る

長めです



 目の前が明るく成り始めたと同時に体に五感が覚醒し始めた。

 やがて光が落ち着くと、そこはただの白い空間だった。


 『モデルプラネットへようこそ!旅人さん』

 「え、誰?どこにいるの?」


 どこからともなく声が聞こえる。ガイドさん的な存在なのかな?


 『姿が見えたほうがいいですか?』

 「それでお願いします」


 そう私が言うと、光が目の前に集まって、人の形を作っていく。光が落ち着くと、純白のドレスを着た女性がそこにたっていた。


 「あなたは?」

 『私はこの世界へ流れる旅人の方々へ祝福を与え、進むべき道を示す役割を与えられた神の1体です』


 神様なんだ。それにしては若い姿のような気が…まぁ、可愛いからいっか。


 「ちなみに名前は?」

 『ありませんね、そもそも、こちらの世界の方々は私を認識できませんし名前を付けられませんよね』

 「そうなんだ…じゃあ私がつけるのはどう?」

 『あなたが私に名前を…ふふっ、面白いですね。先ほどからこの世界に旅人が流れていますが、私を名付けようとするのはあなたが初めてです』


 かわいそうなんだけど。運営さん、そこは名前つけてあげようよ。…いい名前なぁ、導く、示す、道…示すの英語ってなんだっけ。インディケートだっけ、い、いん…インディス…いいんじゃないこれ。

 

 「あなたは『インディス』、どう?」

 『インディスですか…いいと思います。私は今からインディスと名乗りますね』


 ニコッと笑うインディス様?ちゃん?…うん!かわいい子は笑顔が似合うね!


 『こほん、改めて私たち世界はあなたを歓迎します。まず、あなたの名前を教えてください』


 インディス様がそう言うと、目の前にウィンドウ?なるものが現れた。…入力はキーボードでするんだ。


 「サナっと…」


 ちゃちゃっと入力すると、ウィンドウが消え、視界の右上に表示された。


 『サナ様ですね、では次に種族を選択してもらいます』

 「ちょっと待ってくださいインディス様。さっきから視界の右のほうでちかちかしてるのがあるんですけど」


 そう、名前を入力したあたりからちかちかうるさかったんだよ。


 『そうですか、先にそちらの説明をさせていただきますね。サナ様が先ほどから感じているものは通知です。あくまで表示されているのはあると教えているだけです。確認したいのであれば『オプション』と発してみてください』

 「わかりました。『オプション』」


 私がそういうと目の前にウィンドウが3つ表示された。そのうちの一つに光る点があるアイコンがあった。なんか箱みたいなデザイン。


 『お分かりかもしれませんが、そこに原因の通知があるはずです』

 「へえ…なになに、運営から?『キャンペーン参加ありがとうございます!サナ様のアカウントにスキル生成チケット×1を送信しました』。?どういうこと?」

 『わかりません、ですがそのスキル生成チケットというのはかなり貴重ですので慎重にお使いください。…ではサナ様、種族を選択してください』

 

 ウィンドウが表示された。『人間』 『エルフ』 『小人』『サラマンダ』 『ウィンディーネ』…これは変更なしなのね。もう少し欲しいよなぁ。ん?なんか「*」がある、なんだろ。


 「今後のアップデートにより種族が追加されることがあります……へぇ、楽しみだなあ…そういえばインディス様、ランダムで種族を選ぶことってできますか?」

 『できますが、それでいいのですか?ランダムといっても、一度しか選べないですし、後で変えることもできませんよ?』

 「いいですよ。やりましょう」


 八雲さんもランダムにしていてねって言ってたし、たぶん大丈夫でしょ。


 おお、目の前のウィンドウが変わった。


 【あなたの種族は****です】


 ****の部分がすごい速度で回っていく。



 

 回転が止まるとそこには【吸血鬼】の文字が。


 「え、バグ?」


 何回瞬きをしてもそこにある結果は吸血鬼。

 

 そこで私は一つの仮説にたどり着いた。


 「八雲さんが狂ったようにプログラム組んでたって、これのため?…いや、まだ決まったわけじゃないし…でもやっぱりランダムに誘導したのはこのため?」

 『……結果がどうであれ結果は結果です。あなたはこれからこの世界では吸血鬼として生きてもらいます。…次はステータスを決めてもらいます』

 「あ、はい」


 ウィンドウがまた現れた。今現れたウィンドウにはこのようなことが書かれている。




 プレイヤーネーム:サナ  Lv:1  種族:吸血鬼  称号:なし  


 HP:200

 MP:100


 STR:15 (+5)

 DEX:10

 VIT:10

 DEF:10

 MDF:15 (+5)

 AGI:15 (+5)

 INT:10

 LUK:10



 使用可能ステータスポイント20

_____________________


 吸血(種族スキル)

 血魔法:Lv1(種族スキル)

 血液操作:Lv1(種族スキル)

 日光拒否(種族スキル)(パッシブスキル)


 

 使用可能スキルポイント100


_____________________


 所持品


 スキル生成チケット×2(所有者サナ)








 んー、すごいな吸血鬼。最初からスキル持てるんだ……【日光拒否】ってなに?



 【日光拒否】

 夜に活動する種族に見られるスキル。日光に当たることにより、デバフが発生する。各個体により症状が異なる。プレイヤーがこのスキルを発動させた場合。種族によるステータス上昇が遮断される。



 「プレイヤーはこれだけで済むんだ。本当の吸血鬼は灰になるんだっけ?私は日中は普通のプレイヤーと同じになるだけってこと?最強じゃん吸血鬼。不具合じゃないといいけど」

 『…サナ様、ステータスを割り振ってください』


 インディス様に変な目で見られた。うーん…そういう目もするんだ。いいじゃん。


 ステータスを割り振るのか…初めてだし、振り直しとかできるかわからないからがんばろ。


 「AGIは移動速度でしょ?…これはまあまあ振ったほうがいいかな。力もつけて、…運は入れたほうがよさそうだなぁ。宝箱とかから良いの出てほしいし…………」




 『終わりましたか?ではスキルを獲得してください。スキル生成チケットについては、作成するスキルの必要スキルポイントが100を越さないように注意してください。越しても作れませんので』

 「はい、わかりました」


 スキルを作れるのかぁ、これで作ったスキルで私のプレイスタイルが決まるのかあ。公式SNSだとあなただけのスキルを作りましょうってあったけど。…まずこの世界にどんなスキルがあるか見てみよう。





 いいの見つけた。【加速】だって格好良くない?


 【加速】Lv1

 使用者の基礎AGIを+10%する。

 効果時間3分 


 え?そんなに強くないって?ソンナコトナイヨ。たぶんこれは成長すると強いやつだから…はぁ、何回か重ね掛けできたらいいのになぁ。


 「…ん?…重ね掛け?かさねがけ…はっ!これだ!」


 「インディス様!生成チケット使います!」

 『別に宣告しなくてもいいのですが…わかりました。私が今回の経過報告させていただきます』


 私はもう全力で重ね掛けの使い方をイメージした。


 『スキル生成チケットの使用を確認、スキャンシステム、起動…オンライン。脳波を確認します。確認中、確認中…スキャン100%達成…最適化…完了…スキルを確認…完了…スキルが与えられます』

 「やった!」


 来たああああぁあああ!!


 【重ね掛け】

 付与系のバフ、デバフを2回付与することができる。

 必要スキルポイント40


 勝ち申したこれ。これで【加速】単純に+20%だね。


 そしてこの微妙な必要ポイント。これじゃあ2枚目使えないじゃん。まあ2枚目は必要になった時に使いますか。


 その後も欲しいスキルがあったらメモをして、最終的にできたステータスがこれ。



 プレイヤーネーム:サナ  Lv:1  種族:吸血鬼  称号:なし


 HP:200

 MP:100


 STR:20 (+5)

 DEX:10

 VIT:10

 DEF:10

 MDF:15 (+5)

 AGI:25 (+5)

 INT:10

 LUK:15


_______________


 吸血(種族スキル)

 血魔法:Lv1(種族スキル)

 血液操作:Lv1(種族スキル)

 日光拒否(種族スキル)

 加速:Lv1

 重ね掛け:Lv1

 投擲:Lv1

 短剣術:Lv1

 看破妨害:Lv1


 使用可能なスキルポイント:20


_______________



 こんなものかな。スキルポイントを残したのはこれから何かとるときに取りやすくするためだから、大丈夫。


 『サナ様、ステータスは確定しましたか?』

 「はい、とっても!」

 『それはよかったです。では、最後に外見を設定してください』


 最後に外見持ってくるのかい。私も最後のほうがよかったから別にいいんだけども。


 大きなウィンドウが現れて、そこには目を閉じたリアルの私の姿があった。体の部位ごとに数値がついてる、なんか不思議な気分。


 「外見なんて考えたことないけど…さすがにリアルのままだと特定されるよねぇ…髪色だけ変えるかぁ。私の好きな髪は銀髪だし、そうしよ」


 ウィンドウを操作し、髪を銀髪にする。するとウィンドウのなかの私の髪が銀色に変化した。


 「うーん…ほかにもやったほうがいい気がするんだけど、なんか良いのないかな…私は吸血鬼でしょ?吸血するには歯が必要だから犬歯をすこーしだけ伸ばすのもいいかも。やってみよ」


 顔の口の中から伸びる入力欄から犬歯の長さをいじる。いじってる間にウィンドウの中の私が口をパクパクさせていて可愛かった。私だけど可愛かったわ。


 「決定…と」


 この姿でいいですか?という確認に迷いなくYESを押す。


 押した瞬間にウィンドウの私が目を開け私の中に流れ込むんで思わず目を閉じてしまった。

 再び目を開けると大きなウィンドウはなくなっていた。あたりを見渡そうと体を動かすとリアルな重みが私に襲い掛かる。

 

 「どうして?…おお、凄い!ほんとに銀色になってる!」




 『サナ様、喜んでいるところすみませんが時間です』

 「え、どういうこと?」

 『姿を作る工程が終了すると、1分間の時間経過後、地上に転送されます』

 「そういうことでしたか…」


 悲しいなぁ…もうこっちに来れないってことでしょ?インディスさんと永遠にさよならかなぁ…


 『ふふっ、ご安心ください。またいずれ会えますよ。それでは時間です。いってらっしゃいませサナ様』



 目の前がまた光に包まれ、重力から解放される。

このキャラクターを作る時間だけで30分以上かかっている設定なので、もう先にログインしている人もいます。


銀髪ロングは正義イィィィ!!!!!!!


この世界のバフは重ねて掛けようとしても効果時間が回復するだけなので、吹雪が作ったスキルはまあまあ強いです。

___________________________

【吸血】


生きている生物に吸血することができる。

吸血するとHP・MPが回復する。

回復量はスキルレベルによる。


【看破妨害】


ステータスを確認できるスキルを防ぐスキル。

防ぐことのできる限界はスキルレベルによる。

______________________________



はい、八雲さんが言ってたあの種族とは吸血鬼のことでした。私自体吸血鬼は完全なイメージで設定したので伝説や伝承と異なったりしますがご理解をおねがいします。

吹雪は生成チケットを2枚持ってる理由ですが、察しのいい方は気づいているでしょう。

八雲さんたち専属スタッフは『全面的なサポート』を仕事の一部としています。そして6話の八雲さんが遅れた理由を考えると…つまり…


8/4 重ね掛けの必要スキルポイント48〜40

    都合上そうせざるを得なかったです。


8/6 誤字修正と、

    HP MP をそれぞれ20〜200 10〜100

    でかい魔法とかを扱うときに10だと不自由かなと思いまして。


8/8 ナイフ術〜短剣術

    そっちの方がかっこいいかなと

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