九話、室町時代編
こんばんは。
今回で九話目になりました。室町時代について書いてみたいと思います。
室町時代といったら、足利将軍家でしょうか。まあ、鎌倉時代の後期辺りは南北朝時代ではありますね。その当時に挙兵したのが、足利尊氏です。この辺りの時代は非常に複雑なのですが。
南北朝は皇統が南朝と北朝に分かれてしまった事を指します。皇統は言わずもがな、皇家の血筋ですね。それが南と北に分かれたと簡単に解説したらわかりやすいかと思います。それは五十六年間続きました。鎌倉幕府は滅亡して新しく室町幕府が成立します。西暦でいうと、1333年頃の事でした。
足利将軍家で私が知っているのは、足利尊氏や足利義満辺りでしょうか。尊氏は先述の通り、初代将軍です。ちなみに足利家はかの源氏の血筋ですね。だから、征夷大将軍になれたのですが。
義満はあの京都にある金閣寺で有名です。また、アニメの「一休さん」の将軍様でもお馴染みですね。
ちょっと話は逸れますが。一休さんは本来の名を一休宗純と言いました。生まれや血筋は実は皇家になります。父が後深草天皇、母は女官だったと伝えられていますね。一休さんは、幼い頃に母共々で朝廷を抜け出して方方を彷徨い歩きました。
後に母が亡くなり、一休さんはお寺に預けられます。そこで彼は幼少時代を過ごしました。ちなみに、一休さんが預けられたのは禅宗のお寺です。
成長した一休さんは旅に出ます。何でも、かなりの変わり者で髑髏を錫杖の先に載せて練り歩いたと言われていますが。また、新年を人々が祝っているのを見て、「皆、わかっていない。死期が近づいているのに。よく祝えるもんだ」と皮肉を言ったとも伝わっています。
一休さんは後に森女という盲目の遊女と同棲を始めました。一応、彼は僧侶なのですが。なのに、女性と恋愛をしてましてや、内縁関係すら持ってしまっています。これを知った時は私も非常に驚きました。一休さんが六十歳を越えてからでしたが。
二十数年が経ち、一休さんは森女に看取られながら永い眠りにつきます。享年は八十一歳でした。
……一休さんの話をしましたが。とりあえず、足利将軍家に話を戻します。私がよく知っているといったら、日野富子でしょうか。八代将軍、足利義政の正妻になった女性です。彼女は長年、義政との間に子に恵まれませんでした。そこで義政の弟を跡取りと見なして、本人にもそれを言ったりもしていたのです。ところが、富子に待望の男の子が誕生しました。
義政は当然ながら、息子を跡取りだと言うようになります。弟は「約束が違う!」と言って怒ってしまいました。これがきっかけで幕府の家臣達も弟を擁立する派閥と息子を擁立する派閥に分かれてしまいます。将軍位を巡るこの対立は京の都を巻き込む大きな戦乱を巻き起こしました。これが俗に言う「応仁の乱」です。
応仁の乱が元で日野富子は日本の三大悪女として有名になってしまいました。まあ、彼女がお金儲けをする才能はあったとは思いますが……。
いかがだったでしょうか。読んで頂き、ありがとうございました。失礼します。