一章・二章用語解説
書きあがらなかったので用語解説でお茶を濁します。
卒業研究というラスボスを前にリアルが非常に慌ただしいく十分に執筆出来ませんでした。来週の投稿は不明です。
「今ここで用語解説しておけば本編でスムーズに話が進められるから!」と自分に言い聞かせています。
・ヒブムライン王国
トラストが今いる国。帝国、教国と並ぶ大国。治安の良さは作中屈指。A級ダンジョンを王都に抱えている関係上冒険者と繋がりが強く、上級冒険者を多く抱えている。
兵士や騎士たちもダンジョンで経験値を稼いでいるため質が高く、秘密部隊の面々は最低でもA級冒険者に匹敵する。
現在の国王は名君であり四十半ば。十二年前に起こった悲劇の原因になってしまったこと以外は完璧な統治を実現している。教国との国交はいまだに断絶、帝国とも戦争するしかない最悪の国際関係の中でもなんとか国内の統制は取れており、国境線付近以外では安心して暮らせる。
しかしそれでも現在は派閥が出来てしまっている。王族派、貴族派、中立派といった王国貴族内の派閥争いだけでなく、王位継承権の高い者たちも独自の勢力を築き始め国内はピリピリしている。
これに加え属国には他国や仮想敵国の国々から諜報員や工作員が多数入り込んでいるという情報が入っているため、信頼関係を築けている上級冒険者クランの面々に依頼し牽制し合っている状態。
破綻が見えてるので国内の貴族たちは帝国以外との戦争にも備え始めている。
・教国
ヒブムライン王国の西側にある大国。法と光の神ユミペスを神々の長とする宗教、通称ユミペス教の総本山。
教国のさらに西には大砂漠が広がっており、実りの少ない土地で秩序ない混沌とした地域だったが、その昔ユミペス教の信者たちが秩序を作ったことで当時の神殿長が皆のリーダーとして敬われるようになり、いつしか大砂漠とヒブムライン王国の間の地域が国として扱われるようになったユミペス教徒の国。どの国でもユミペス教は大規模に信仰されているが最大の神殿があるため教国の神殿が総本山とされており、教皇が国王も兼任している稀有な国。
ヒブムライン王国とは宗教上の理由から不仲であったが、戦争をするほどではなかった。しかし十二年の悲劇が原因で国交は断絶。国民感情も最悪。宗教が統一されているため国内の秩序は安定している。
・帝国
ヒブムライン王国の東側の大国。能力が高ければ優遇され、功績を出せば非道も許される秩序と道徳が薄い国。歴史が五十年程度しかない若い国だが軍事力は他の大国と比べて最も大きい。
帝国のさらに東側には山々が連なっており、山々は五大魔境の一つ、魔境アルニ。元々ヒブムライン王国の東側は魔境アルニだったが傭兵が魔境を浄化し国土とした。傭兵は奴隷や流民を国民とし周辺の民族を征服し帝国を建国、皇帝を名乗った。帝国は皇帝に恭順するならばあらゆるものが住むことできるためラミアやケンタウロス、魔人族のような迫害される者も住むことは出来る。魔族すら住んでいる。
ヒブムライン王国とは当然敵対している。野心のままに国土を広げる帝国とその最前線にいるヒブムライン王国が戦争になるのは必然だった。人間同士なら個人の質は王国のほうが高いが、数の優位に手段を択ばない戦術、強制徴兵や国民の命を無視した暴政、魔物の血を引く種族や魔人たちを引き入れていることで互角の戦いになっている。
他にも技術力は低いが同じくらい倫理観も低いため、非人道的な手段で強力な新しいマジックアイテムの開発もしている。
十二年前の悲劇の影響は帝国にも出ており、飢餓が進行しており貧富の差がさらに広がり貧民が非常に増えてしまった。
・ダンジョン
神代に侵略戦争を起こした魔王が創造した魔物を生産するための工場。神代が終わった現在でもその法則が残っており自然発生する。
神々が手を加え「神の試練」という性質が付与されたため、道中では宝箱が沸きダンジョンボスの奥の部屋には宝物庫が絶対に出来るようになった。
現在では魔物を生み出す恐ろしい存在であると同時に、クリアすれば恵みをもたらす存在と認識されている。
・大地と地獄の宮殿
ヒブムライン王国王都トラビアにあるA級ダンジョン。ヒブムライン王国の食料庫でもあり冒険者だけでなく傭兵や民間軍事組織、国の兵士も潜っている。
五十層までは大地をモチーフにしたダンジョンであり、建国王に仕えた魔術師が秘術を使い改造したと伝えられている。獣をベースにした魔物を多く出現し食用に出来る。二十五層までの通称上層までは大半の人間が鍛えれば個人でも探索することができる優しい難易度であり兵士や傭兵は主にここまでの階層で食料を確保することで仕事。そこから五十層までの通称中層は難易度が上がり、個人の武力よりも徒党を組み上等な装備を整えることが必要。中層を個人で探索できるものは一人前の中でも上位と言える。
五十層以降は地獄の宮殿のごとき内装と危険度になる。悪魔型の天魔が出現し換金性は中層までと比べ百倍以上に跳ね上がるが、食用に出来るものは存在せず探索するだけでも非常に困難。七十五層までは上層と呼ばれるが情報は少ない。建国王が到達したのが最高記録の九十層、現在は七十五層が最高記録である。
・ステータス
特殊な神の加護。魔王との戦いの際に神々がこの世界に刻んだ試練と報酬。全ての人間にはステータスがあり、様々な経験を積んでレベルを上げることで能力値が上がる。
例えば「剣士」というジョブに就き「剣を振る」「剣士で戦う」という普通の人間ならやらなくてよい試練を行うことで、試練を終えるとその報酬に経験値が与えられレベルを上げることができる。
与えられる経験値は挑む試練に応じて変化し、レベルが百になるとそれまでの経験値応じて新しいジョブに転職できる。それまでのジョブによりスキルや能力値への補正は継続される。
スキルを含め数字が大きいほど強く高等である。
1レベルは新米であり、武術ならば技を実戦でなんとか使える程度、生産職なら素人の趣味程度。
2レベルは平均的な兵士、冒険者ならE級冒険者程度。生産職なら半人前。
3レベルは武術なら一人前、生産職ならそれなり。
4レベルは武術なら腕利きでありベテラン。生産職なら独立できる水準。
5レベルは武術なら一流、冒険者ならC級冒険者程度。生産職なら田舎なら店が持てる水準。
6レベルは武術なら貴族から指南役にならないかと勧誘が来る。生産職なら大きな町で店が開ける。
7レベルは武術なら国や貴族からスカウトが来る。冒険者ならB級冒険者程度。生産職なら教える側に回れほどで、他国から弟子入り志願者が来る。
8レベルは武術なら小国なら国一番であってもおかしくない。生産職なら国のお抱えになれるかもしれない水準。
9レベルは武術ならA級冒険者の最低水準。
10レベルは超人。
稀に10レベルを超えて上位スキルに覚醒する者もいる。
・医療
スキルやステータスがあるおかげで、この世界では科学的にはあり得ない現象も起こる。例えば【病毒耐性】や【状態異常耐性】スキルを有していると、本来人間には自然治癒できないはずの毒や病すら放っておけば治ることもある。
そのためこの世界では病や毒の対処法は魔術で生命力を回復し続け、回復魔術の浄化の力で正常な状態に戻すというのが一般的である。
そのため一つ一つの病に直接対処するような考えは少なく、罹患すると対処が難しい。
・冒険者
この世界の職業軍人は兵士に騎士、傭兵に有力者の私兵、魔物討伐隊に自警団など多種多様に存在する。そんな中で冒険者を選択する者は規律の守れない乱暴者か、規律を守らず我が道を行っても生きていける天才、もしくは身分が低く冒険者にしかなれないなど特殊な者たちが多いのが実情。
しかし一般的には勇気と友情と信仰を持って邪悪な魔物を討伐する冒険者の英雄譚が広く知られており、それに憧れて冒険者になるものも一定数存在する。
大抵は十代半ばで冒険者になり、三十半ばで引退する。引退後は冒険者の指導をする指導職員になるか、商人の私兵になるのが一般的。中には自分で素材に出来る魔物を狩れることを活かして料理人や職人になることもある。
・格闘術
トラストが愛用している武術系スキル。武術に貴賤はないが、基本的に身体能力に乏しい人族が身体能力に優れた魔物と戦う際は剣や槍といって丈夫な武器を使うため、一部鎧や籠手を身に着けるとはいえか弱い肉体を武器にする【格闘術】は危険であるとして人気がない。
・魔力操作
体内や自然にある魔力を操作するスキル。魔術を武器として使用する冒険者や兵士は低レベルだが、本来の魔術師たちは高水準で習得している。
体内の魔力が抵抗するため魔術を他者の体内で発生させることは不可能に近いが、これを突破できるほどの魔力操作スキルの持ち主なら可能。
例えばデーディーは他者の体内の血液を操り爆散されていたが、やろうと思えば体内にいきなり火球の作ることも出来た。回復魔術なら無属性魔術の【念力】や【遠見】と合わせて他者の体内にメスを作り内科手術も出来るほど。
・人間
知恵ある者の総称。一般的に神々が最初に創造した人族、エルフ、ドワーフが該当する。
魔王との戦争の後に愛と生命の女神リカラが創造した獣人や竜人、ダークエルフや魔人族などはリカラの新種族と呼ばれ人間に含まれたり含まれなかったりする。




