1章・2章キャラクター紹介
・トラスト
主人公。現在十二歳。人族。騎士を目指す前向きな少年。幼い一面があるがそれ以上に好戦的で金遣いが荒く雑な性格。
一流の武芸者は武器を手足の延長のように使いこなすと聞いて、「じゃあ最初から手足を武器にしたほうが強いんじゃない?」と考え実行し実現するタイプ。
金髪に碧眼というこの世界では一般的な容姿であり顔立ちも標準。背は平均よりも低い。
感性に富んでおり表情も豊か。明るい町人であり何事でも楽しめる性格。嫌いと断言できること以外は好きという。
他人が好む対応をするのが得意なため、普段は素が三割、演技が七割の対応をし、口調や礼儀作法を相手に合わせる癖がある。大抵の人間はやっているが。
転生したことで死への恐怖が未知ではなくなっている。死ぬことが怖いのはその通りだが、同時に「死はどの程度恐ろしいのか」が想像できるため、それ以上に面白そうなことには飛び込んでいってしまう。「この世で最も恐ろしいもの(死)を超えるほど面白いもの」を求めている。享楽的であり破滅願望がある様にも見えるが、実際は破滅を乗り越える快感が好き。
好奇心が強い。「一つの疑問を解決すれば二つの疑問が増える」という真理を理解しており、知らないことを無くす行為がさらに知らないものを増やすと信じている。
そのため才能は平凡だが、出来ないことを無くそうとした結果、剣術の型や薬草学、水土時間空間の四種類の属性魔術やほぼ全ての武術系スキルなどを習得した。これは一般的に天才と言われるレベルだが、「常人が数十人集まれば自分と同じことができる」と考えているため他者とは隔絶して優れているとは思っていない。最近体が成長期を迎えたため能力値が急成長している上に、『呪毒の悪神』グレクティムデテトを撃破し成長の壁を超えたのでまだまだ伸びる。
運命を読み取る程の精度で死を知覚できるユニークスキルを持っているため、追い詰めれば追い詰めるほど強くなるタイプ。
当事者意識が薄く、自分の行動の結果無関係な人に悪影響が出ても自分のせいだという自責の念は沸かない。その上必要であれば自分の肉体を改造することにも躊躇がない。
振る舞いは暴力的の一言。一時期は【血煙】と呼ばれるほど大地を血で染めた。言葉でも解決よりも暴力での解決を好む。ただそれは弱者に一方的に暴力を振るいたいのではなく、「私が生き残ったから私の勝ち、あなたは死んだからあなたの負け」という異論の挟みようのない判決を好むため。そのため戦いで死人が出ることは当然のことだと認識しているが、無抵抗な相手への暴力や迫害などは嫌っている。
しかしそれはそれとして人殺しも好きなので一時期は「殺してもいい悪人」を殺して回っていたが、そのせいで治安維持を担当している「秩序の調べ」と衝突してしまった。余談になるため本編には書いていない。
そしてチョロイ性格でもある。
嫌いと言い切れないもの以外は好きと言ってしまう人物であり、優しくしてくれるとすぐに好きになる。優しくされなくても好きになる。自己中心的で自分本位の人物だが、自分の体も同然なほど好きな人には優しくなり、そのハードルは恐ろしく低い。
ただしそれはそれとしていざとなれば文字通り身を切ることも厭わないため、どれほど好きな人でも殺すことには躊躇がない。そうすべきならば、悲しくても大切な人を殺せる。
無関係な他人の命もマイナスとは考えず、大切にする善人。
世の中を大きな流れとして認識しており、聖人君子であれ、その人物が盗みを行わないと生きていけないスラム街に生まれれば聖人君子にはならない。悪人であれ、悪をいけないことと教え悪を行わずとも生きていける環境に生まれればそうは育たない。生まれながらの悪人も善人もいるだろう、しかし人間は環境次第ではどうとでも育つと考えてしまい、個人に大きな悪感情を向けられない。
家族には文字通り家族同然の愛情を持っているため、家族を楽にしてあげるために安定した収入と社会的信用の高い騎士を目指している。
・名前:トラスト
・種族:人種
・年齢:12歳
・称号:【小竜】
・ジョブ:格闘家
・レベル:100
・ジョブ履歴:【見習い戦士】【戦士】
・能力値
生命力:1423(873UP)
魔力 :144(45UP)
力 :498(300UP)
敏捷 :653(528UP)
体力 :956(503UP)
知力 :253(89UP)
・パッシブスキル
筋力強化:6Lv(2UP)
物理耐性:7Lv(3UP)
水属性耐性:2Lv
土属性耐性:1LV
気配探知:4LV(2UP)
全能力値上昇:小
自己強化:高揚:小
生命力回復速度上昇:7Lv(3UP)
魔力回復速度上昇:5Lv(3UP)
・アクティブスキル
剣術:6Lv(2UP)
槍術:6Lv(2UP)
弓術:6Lv(3UP)
槌術:6Lv(3UP)
短剣術:6Lv(3UP)
格闘術:6Lv(1UP)
投擲術:6Lv(2UP)
鎧術:6Lv(3UP)
盾術:6Lv(3UP)
斧術:6Lv(3UP)
気配遮断:6Lv(2UP)
限界突破:8LV(4UP)
無属性魔術:1Lv
土属性魔術:5Lv(3UP)
水属性魔術:4Lv(3UP)
魔力制御:8Lv(3UP)
空間属性魔術:5Lv
時間属性魔術:3Lv(2UP)
錬金術:4Lv
料理:4Lv
闘技:6Lv(2UP)
・ユニークスキル
生命力変換:3Lv
危機感知:死:5Lv(1UP)
・アレナ
トラストの姉。現在十四歳。人族。光と法の紙ログマに仕える神官見習いの修道女。安全で安定していて給料がいいからという理由で修道士を目指した少女。より安全で給料がいい場所に向かったら貴族の友人がたくさんできた。
家庭的で優しい性格であり、回復魔術を習得してからは治療院や神殿で医者の真似事もしている。職業的には修道女見習いであり、神殿に所属しながら治療院に出向して他者を癒す普通の少女。
最近彼氏が出来て帰りが遅いが、トラストが危険な依頼から帰ってきた時は迎えられるように早く帰ってきていた。トラストが学園に入ると同時に修道院に入る予定。
・キルニス
奴隷の少女。現在七歳。人族。四肢が義肢。好きな人はトラストとアレナと義理の姉。行動力が高く理想の自分に向けて邁進している。
帝国にある人肉喰いが発生するほど飢餓が深刻だった村出身。村人同士で殺し合っているところに帝国の騎士が駆け付けて村人を奴隷にしたが、抵抗したものを殺された。キルニスも巻き込まれて死ぬはずだったが狂刃から姉が身を挺して守ってくれたので生き残った。
その後奴隷にされ人体実験施設へ。
研究所では魔人化と呼ばれる魔物を体内に封印に魔物の力を引き出す研究をしており、現在は千人に一人の成功率。
しかしキルニスが搬入された時は魔物が尽きていたため閑職である機人化研究所に移され、そのまま四肢を落とされサイボーグにされた。
その後は戦場に送られたが弱すぎたため生き残った。その場に居合わせた兵士の独断で奴隷市場に流され、その一か月後にトラストに購入された。
現在はトラストの下で使用人の様な事をしている。ちなみにトラストは早く奴隷を止めたがっているのだろうと思っているが誤解であり、キルニスの目標は自分の命を捧げられるほど大切な人を見つけることであり、見つけたので離れるつもりはない。
現在はもっと役に立てるように武術や魔術の研鑽を積んでいる。もちろん家事をやっている。
・名前:キルニス
・種族:人種
・年齢:7歳
・称号:なし
・ジョブ:無職
・レベル:80
・ジョブ履歴:なし
・能力値
生命力:30
魔力 :2
力 :8
敏捷 :6
体力 :19
知力 :4
・パッシブスキル
精神耐性:10Lv
状態異常耐性:1Lv
飢餓耐性:4Lv
・アクティブスキル
家事:1Lv
・アリサ
A級クラン「獣王の後継」のリーダーの娘。現在十一歳。狼系獣人種。剣に関しては天才的な才能を持ち、それを伸ばし続ける剣士。
銀の髪と合わさって刃物の様な美しさを持つ少女であり、冒険者のエリート。獣の耳に尻尾、あと手首などに獣の体毛がある。
剣術だけならトラストよりも確実に上。トラストとよくケンカするが仲は良く、お互いにライバル視している。あと五年後なら恋愛が始まっていたが、まだお互いに子供なので河原で殴り合うような友情になった。
トラストを馬鹿にするような言動が多いが、単に子供ゆえに礼儀を知らないだけで本人はじゃれついてるだけ。
原種と呼ばれる狼系獣人種の始祖の血が発現している。獣人種の始祖、つまり神の一種である獣王の血である。【獣化】すれば全身が獣の体毛に覆われ二足歩行の狼の様な姿になる。その力は神の一種という言葉に相応しいほどの上昇率であり、現在はC級冒険者程度の実力のアリサでも、A級冒険者に匹敵する能力値になる。
ちなみにトラストは自分では勝てないと考えているが、勝てないわけではない。剣術以外のスキルとマジックアイテムを駆使して戦えば勝てる。【獣化】されても時間が切れるまで逃げきれないこともない。
現在は「獣王の後継」に順番が回ってきたので帝国との戦線に向かっている。
戦線に向かう前にトラストと戦いたかったが、トラストは帰郷していたので叶わなかった。
・名前:アリサ
・種族:狼系獣人種
・年齢:11歳
・称号:【百犬】
・ジョブ:魔剣使い
・レベル:30
・ジョブ履歴:【見習い戦士】【戦士】【剣士】【剛剣士】
・能力値
生命力:7042
魔力 :579
力 :1832
敏捷 :1098
体力 :1209
知力 :320
・パッシブスキル
怪力:3Lv
物理耐性:1Lv
状態異常耐性:2Lv
気配探知:3LV
剣装備時攻撃力強化:中
生命力回復速度上昇:2Lv
・アクティブスキル
剣術:8Lv
格闘術:1Lv
解体:3Lv
気配遮断:2Lv
限界突破:4LV
無属性魔術:1Lv
火属性魔術:1Lv
魔力制御:1Lv
闘技:8Lv
連携:6Lv
・ユニークスキル
獣化
・アウローラ・クレシュタイン
A級冒険者。現在十八歳。人族。聖剣使い。
十五歳の時に騎士団の助っ人としてダンジョンに潜り当時の最高記録であった七十層の主であった天魔を倒した英雄。
ヒブムライン王国オールトン公爵領に住む下級貴族の家に生まれた女性。剣が好きなことを除けば平凡な貧乏貴族の娘だったが、帝国からの侵略で父と兄と平和な暮らしを失い、友好関係を築いていた平民や身内と共に燃え盛る街から脱出し難民になった。
王都トラビアに着いた後は母と二人暮らし。実家であるクレシュタイン家の開祖は建国王のパーティーメンバーであり、建国王よりも強かったと言われる剣士。その才能を受け継いでいる。病弱な母を養うために魔物と戦っている際に才能を開花させ十才でありながら聖剣を起動させた。
神話級の武器である聖剣「王国」の使い手。「王国」の名を冠する聖剣は魔力生成量に優れており、ステータスに表記される能力値に換算すると一億に届く。これは邪悪な神々の直属の眷属にも匹敵し、文字通り神のごとき魔力量。普通の武技でも込める魔力が多くなれば威力が上がるため、初心者でも使える武技でも山を砕き海も切り裂く威力なる。
本来は武器ではなく国で消費される魔力を負担するために作られた兵器。事実「王国」があればヒブムライン王国の王城の結界や砦の防衛システムの必要魔力をすべて負担できる。
当然国も聖剣を欲したが、アウローラは貴族たちが母を殺したと認識しているため交渉は破綻。アウローラが強すぎて強奪も出来ず結果干渉がなくなった。
唯一昔からの友人である第二騎士団の団長とは友好関係にあり、稀に個人的に協力している。
長らく母は生きているという妄想に取り憑かれていたが、トラストのお陰で正気に戻った。
今度はどうするかは本人も悩んでいる。ヒブムライン王国に執着は無いため他国に引っ越すかもしれない。
・名前:アウローラ・クレシュタイン
・種族:人種
・年齢:18歳
・称号:【聖剣使い】
・ジョブ:聖剣使い
・レベル:30
・ジョブ履歴:【見習い戦士】【戦士】【剣士】【俊剣士】【光属性魔術師】【魔剣使い】【魔戦士】【聖戦士】【剣聖】
・パッシブスキル
全能力値強化:大
状態異常耐性:5Lv
全属性耐性:5Lv
剣装備時攻撃力強化:大
非金属鎧装備時防御力強化:大
物理耐性:6Lv
魔術耐性:6Lv
気配探知:5LV
生命力回復速度上昇:1Lv
魔力回復速度上昇:1Lv
・アクティブスキル
聖剣術:5Lv
解体:3Lv
気配遮断:6Lv
限界超越:1LV
魔剣限界突破:10Lv
無属性魔術:1Lv
光属性魔術:7Lv
魔力制御:6Lv
闘解:10Lv
・アロマ・カルティエ
男爵家の令嬢。現在十五歳。人族。時間属性魔術の名家の娘であり、予言に等しい魔術が使える一族。時間属性を含めて四種類の魔術が使える。親は気象予報士の様な事をしている宮廷魔術師。
王子様のような格好いい少女。青い髪に透き通ったような瞳。本来の意味での魔術師。魔術の研究が好きで、貴族令嬢同士のお茶会をすっぽかすほど魔術が好き。
トラストとは魔術談義に花を咲かせる仲であり、アロマはトラストとは親友だと思っている。
トラストは以上にチョロイ性格をしているが、貴族令嬢なのに魔術にはまっているという悪評があるうえに、家がどこの派閥にも所属していないため誰も話しかけてこない。アロマ自身は積極的に知らない人に話しかけに行けない性格も相まって友人が少ない。
友人は三人、偶然知り合った実戦派の魔術使いのトラストと姉妹のように育ったエラ、そして学園で唯一会話できる同室の同級生だけである。
お茶会に誘ってくれたルイン嬢は友人ではない。ルインは貴族令嬢のガキ大将。
ちなみに家は没落寸前であり、エラが冒険者として働いてお金を稼ぎ維持していた。トラストが授業料としてお金を貢いで立て直した。
現在はアストワ学園の三年生。三年で三年生に上がれた秀才であり、トラストに勉強を教えてくれている。
・デーディー
スラム街で知り合ったトラストの武術と魔術の先生。現在百四十五歳。人族。最強だった見た目中年のお爺さん。
教国の西にある大砂漠にある国パルススカで生まれ育った剣闘士。
奴隷身分であり見世物で殺し合いをする存在だった。友人が死んでいく毎日の中で神の教えに傾倒し、神の教えを暗唱することで気を紛らわせていたら厳しい修行にも耐えることができ、自由身分になるまで勝ち続けることができた。それにより神に従順な信徒となった。
法と光の神ログマが唱える理想の世界、魔王が侵略してくるよりも前の世界を本気で目指していた。つまり魔物はおろか、新種族である獣人種や竜人種などの根絶を目指していた狂信者。
しかしその狂信が行き過ぎてしまい、同盟国であり獣人の国の虐殺や重要な資金源であるダンジョンの浄化を進言するも王や大臣たちから「他に優先すべきことがある」「神の教えを守っている以上、亜人でも神は認めてくださる」と言い、目先の利益のために神の教えを捻じ曲げる背教者に見切りをつけ相棒のアシュアムと共に出奔した。
世界中を旅する中で、「この世界には真の意味で神の教えを守る者はいない」と絶望するも、アシュアムの言葉もあり「神には神の理由がある様に、人にも人にも理由がある」と知り、俗世に関わらないことにした。
王に仕え、邪神派吸血鬼の浸食を根絶し、砂漠にすむ部族を恭順させ、謎の遺跡に封印されていた聖剣を獲得し、復活した邪神を単騎で封印した国家的な英雄。
轆轤や纏と呼ばれる特殊な戦闘術を使い、少ない魔力も圧縮させて極小の高位の魔術や武技の発動を可能にした。加えて龍脈と呼ばれる世界に満ちる魔力さえも操り瞬間的に神さえ殺す一撃を繰り出す超人から見た超人。神代に居れば勇者の従者くらいになれた。冒険者で言えば老化で弱体化している現在でさえS級冒険者に匹敵する。
隠居してからは考えることを止め、アシュアムの言葉にだけ従う下僕のように振舞っていたが、ある日トラストに出会う。トラストを指導しているうちに自分の技を途絶えさせることに拒否感があり、自分の技を後世に残したいと自覚した。それからはトラストにひたすら技を教え込んだ。
その2年後王都から帰ってきたトラストに最後の試練を課し、合格したトラストに愛用していた聖剣を託して満足した。
現在は老化封じの聖薬を飲むのを止めたため急速に老化している。長くてあと一年で寿命を迎える。
・アシュアム
スラム街で知り合ったトラストの薬学と錬金術の先生。現在百四十五歳。人族。薬神と呼ばれた治療師。
教国の西にある大砂漠にある国パルススカで生まれ育った剣闘士。
下級役人の家に生まれ、剣闘士たちの治療をする仕事についていたが、ある時デーディーと出会い神の教えについて語り合い親友になる。デーディーが自由身分になった後も相棒として働き飲めば強化魔術と同じ効果を得られるポーションを開発した。
他にも歴史学にも精通し、生産系勇者の残した石碑を解読し神代の薬草学を現代に復活させた。材料となるものが高位の魔物や危険地帯にのみ生息する魔草など金で買えないものが多いが、神の加護にも匹敵する倍率を誇る強化ポーションを開発し、また理論上この世から不治の病を根絶した偉人。
しかしデーディーが国を出奔すると同時に自分も同行し、その後流れついたのはリゼラのスラム街の元締という立場。デーディーほどではないがアシュアムも絶望に襲われ自分が再開発した薬草の製造法を普及させるか迷う。
その後ある時、助けれるはずの命が「スラム街の元締の作ったポーションは信用できない」という理由で民衆に阻まれたのを最後に自分の薬草学を人に仕えるのも止めた。
しかしある時トラストとである。日に日に生気を取り戻しているうちに同じように自分が再開発した薬草学を途絶えさせたくないと自覚し、トラストを弟子にした。
トラストがデーディーの試験に合格したのを機に可能性を信じることにした。しかしまだ早いと考え、自分が書き記した薬草学の全てとパルススカ王に一回だけなんでも命令できる契約書をマジックアイテムに封印しトラストに託した。
デーディーと同時に老化封じの聖薬を飲むのを止めたため急速に老化している。長くてあと一年で寿命を迎える。
・アルタ
王都行きの馬車で知り合った冒険者。「風の四竜」の挟撃担当の弓術士。特徴的な喋り方をし、二十歳なのに子供と間違われるほど背が低いのがコンプレックスだった。
王都ではみんなでクラン「風を追う万刃」に所属し、初の遠征で死亡。
実は四人の中でも最も才能があったが、弓術士という戦い方の関係上弓矢の質が低ければ有効打を与えられない。だと言うのに実家が貧乏だったこともあり弓矢にガタが来ていたことを言いだせず、大地と地獄の宮殿の上層では有効打を与えられず足手まといだった。
弓矢にガタが来ているのに伝えられず、このままでは死ぬという自覚があったためトラストに助けを求めたが、当然トラストはそんなことに気が付かなかった。
ちなみに王都に来る前に死亡したメンバーは彼女の弟、同じく貧乏性であり、剣の質不足を言い出せず皮膚が硬い魔物に有効打を与えられないまま死亡した。
・カシム
王都行きの馬車で知り合った冒険者。「風の四竜」の攻撃担当。レザーアーマーに長剣という一般的な軽装備の剣士。
王都ではみんなでクラン「風を追う万刃」に所属し、初の遠征で死亡。
ある街で生まれた鍛冶師の長男であり、冒険者に憧れ家を飛び出した元少年。早々に成長の壁にぶつかり腐っていたが、フラグラに異性として惚れパーティーに入り、フラグラの気を引くためにまともになり、C級冒険者にまでなった。「風の四竜」の中でも一番の努力家。
しかしフラグラはガントに気があると気が付いてしまいパーティーの雰囲気を悪くしてしまったが、フラグラの幸せを思って身を引く。最後はガントを逃がすために殿をつとめ死亡した。
・ガント
王都行きの馬車で知り合った。「風の四竜」の防御担当。全身鎧に大楯を持つ一般的な重装の冒険者。
王都ではみんなでクラン「風を追う万刃」に所属。
孤児院で育った怖がりな元少年。今でも怖がりで臆病。フラグラとは同じ孤児院で育ち姉と弟の様な関係。
他人を守るために身を投げ出せる優しい青年であり、遠征では積極的に前に出てみんなを守った。しかし上層では力及ばず右足を失う。
現在は冒険者を引退し、身のために会わない夢を見てしまったと後悔する日々。
実際に四人とも平凡な冒険者であり、上層に挑むには十年早かった。
・フラグラ
王都行きの馬車で知り合った冒険者。おっとりした喋り方の女性。斥候職であり「風を追う四竜」のリーダー。鋭いところもあり彼女の機転で危機を脱することもしばしば。
孤児院で育った活発な元少女。ガントとは姉と弟も様な関係。怖がりなのに他人のためなら身を投げ出せるガントを放っておけずに一緒に冒険者になるが、重装の前衛とトリッキーな斥候職とかみ合わなかったためパーティーメンバーを増やして活動していた。
直感に優れていたが、直感がどれだけ優れていても何も変わらない天魔を相手には役に立たなかった。
現在はパーティーメンバーが半減したことに耐え切れず冒険者を引退。屋台をしながらガントの世話をしている。
・ボレト
トラストとアレナの父親。異国の商家の三男に生まれ、侍女と駆け落ちした情熱的な人。
良き父親であり穏やかで泰然とした人物。リゼラ一の大商人。
この世界は基本的に生まれた街から出ないため、外から来て根付こうとするボレトも一筋縄ではいかなかった。そのため闇ギルドを使い時に暴力で時に脅迫で時に和平でと手を尽くしてリゼラに根付き、田舎とはいえ大商人に一代……どころか十年で成り上がったすごい人。
アシュアムたちとは闇ギルドを使っていた際に知り合い、生きていくために犯罪に手を染めるスラムの住民たちに職を与えた。この功績が認められ実はリゼラの闇ギルドのギルドマスターも兼任するようになった。
・ブランカ
トラストとアレナの母親。異国のメイドだったがボレトと駆け落ちした。
活発で活動的。まだ三十路で若々しいみためだが中身は元気なおばちゃん。大商人の妻として社交パーティーも開けるが、リゼラの社交はブランカのせいでおばちゃんの井戸端会議にしか見えなくなった。それほど影響力が強い。
ボレトと一緒にいたことで社会的地位に関係なく転落も成り上がりも見てきた。そのせいで非常に心配性。子供たちの前では気持ちが空回りしてしまう。
・エブリム
「獣王の後継」のクランリーダー。A級冒険者。狼系獣人種でありアリサと同じく【獣化】……ではなく上位スキルの【獣王化】が使える。
「獣王の後継」はヒブムライン王国に居を構える五つのA級クランのなかでも最強であり、大地と地獄の宮殿の最高到達記録まで塗り替えた英雄。個人としてもアウローラにも引けを取らない怪物。
子煩悩でありアリサを溺愛している。娘と仲が良く年も実力も近いトラストを気に入っておりクランに勧誘したが断られたことがある。
・エリク
A級冒険者。クラン「大槌の怒り」のリーダー。リーダーの器ではないが、奥さんの尻に敷かれながらなんとかやっている苦労人。トラストの決闘友達。
本来ならば現在は「獣王の後継」以外のクランは戦線や属国の監視の依頼を受けているが、エリクは奥さんが身ごもっているため免除されている。
・リッケルト
B級冒険者。「秩序の調べ」のメンバー。リーダーがいないので留守を任されている人。
「秩序の調べ」は冒険者街の治安維持をしているクランであり、暴れている冒険者を捕縛する権利があり、それを執行するだけの実力がある上位のクラン。ダンジョンの到達階層も獣王の後継に次ぐ。
トラストが犯罪者狩りをしてた時に遭遇し戦闘になるが、なんとか和解できた。いまではトラストの飲み友達。
・ヘクタ
E級冒険者。トラストが王都の冒険者ギルドを初めて訪れた時に出会った少年。それなりに友好的な関係を築いておりたまに一緒にダンジョンに潜っている。
故人。次の話で出てきた最近死体が上がったというのは彼のこと。長くなるのでカットになった。
次回から学園編です




