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主に人事担当者が好き勝手に宣う ('Д')!  作者: パイポイ
2021
15/44

美味しいラーメンが食べたいのに! というお話(なのか?)

何をするにしてもコンセプトは大事だ

いや、コンセプトを明確にしないといけない

(。-`ω-)ノ



「美味いラーメンを作りたい」のであればひたすら追求すればいいのだが

「美味いラーメンを作るから、みんなに食べてほしい!」の段階で、コンセプトが変わる



趣味レベルならいい

でも「美味しいラーメンを作って、売って、生活する」

つまり収入を当てにする、対価を頂くということは、それ相応の評価に晒されるということだ

この段階で「お客」をないがしろには出来ない

(;'∀')!



お金が絡んだ時点で、経理経営も必要になる

材料の原価率、光熱費と店の家賃などの諸経費

そういうところを見据えて「美味しいラーメン」の価格設定


価格設定からの、ターゲット設定

高級系か独創系か地域性や希少性か

大衆向け、ファミリー向け

飲み屋街の夜鳴屋的なやつ

オフィス街の安い、美味い、早い、的な


どこに焦点を当て、どの客層を狙い、そして質と価格帯で勝負するか


こと「食べ物」というのは不思議なもので、環境が味を左右してしまう

接客、店構え、衛生面、立地条件などなど

それこそ丼ぶり、盛り付け方から何から何まで

「美味しいラーメン」に対する付加価値がプラスにもマイナスにも働く


「商売」としてやるのならば、「美味いラーメン」を作ること以外にも考え、実行せねばならないことが実に多い……




一例をあげよう


仕事の関係から、とあるラーメン屋とお付き合いすることになった

ご馳走になった(もちろん客として)が、ものすっごく美味いかった!!

(T_T)カンドウ


まず叉焼が美味い!

なんでも店主は豚肉より鶏肉が好きらしく、そんな趣向もあってか今まで食べた叉焼とはまるで違った

とにかく美味かった(好みが一致したともいう)


煮卵も美味い!

これだけでご飯が食べられる!


麺も美味い!

元々店主は洋食シェフだったが、独立はラーメン屋を選んだという(理由は聞いたけど忘れました)

麺を極めるために、独立前に製麺屋で修行している

なので自分が納得のいく麺を使うために、提供される麺は自家製だ!


大体のラーメン屋はタレを作り置きし、提供前にベースとなるスープで割って完成させる

だがここの店主は、タレを提供前に鍋で煽り、香りを立たせてから作る

完成された一品は本当に美味かった!


ネギ一つとってもこだわっていた

真剣だからこそ、仕入れ業者とよく喧嘩していた

こんなもの使えるかと怒鳴ってた



朝から晩まで、全身全霊をもってラーメンを作ってた

美味くないはずがないではないか!

(もちろんセンスってものもあるかもだが)

今まで食べたラーメンの中でダントツに1位だ!!

(ちなみに僕が一番好きだったやつは、店主にとっては最下位だった笑

 味の好みの違いw)



ある日、ふと店主が言った

「俺はこのまま1ラーメン屋の親父で終わりたくない」

コンセプトがずれた瞬間である


別にそのことは咎めることではない

だがコンセプトが変わると味も変わる




本当に美味しかったから、瞬く間に評判店になった

一人で回せなくなったから、ホールに1人、2人と置くようになった

面倒見のいい店主だったし、頑固おやじな側面もあったが情に厚い人だったので、その従業員の私生活まで気にかけ、よく気を病んでいた


考える事、するべきことが増えたからかもしれない


叉焼の質が落ちた


原価率、手間暇の簡略化が理由なのだろうか

それとも大衆の好みに合わせただけだろうか


移転した


お店の大きさが3倍ぐらい大きくなった

それでもピーク時は並ぶほど

当然に従業員を増やした 厨房の人も増えた

中には奥さんの親戚筋にあたる子もいた


スープの味にばらつきが出るようになった


1杯のラーメンにかける情熱

そのままダイレクトに、かけている時間と同等だったりする

24時間365日、ラーメンに全てを捧げる

自分一人ならばそうだろう

だが「従業員」は違う

8時間労働、それ以上は残業


中には本当にラーメンが好きで、味が好きで、弟子入りした人もいた

でも最終的には独立した のれん分けとかじゃなく


人の入れ替わりが激しかった


「ラーメンを作ること」と「人を使うこと」はまるで違う

本当に店主は情に厚く、優しい人だった

でもその優しさは「人を使う」上で真逆に働いていた


はっきり言おう

主軸に用いた男が作るラーメンは全く美味しくない(いや一般レベルでは美味いのだろうけど)

そして人の上に立つ、使う器でもない

あきらかな人選ミスである


2店舗、3店舗と店を増やした

自家製麺じゃなくなった


そして店主が鍋を振るうことも無くなった


僕はそれ以来、食べに行っていない




経営経理、宣伝、人材育成、営業……

ありとあらゆるものが「企業」には必要なことである

得手不得手、適材適所というものもある



1店舗のラーメン屋の親父として、本当に美味いラーメンを作りたいのか

チェーン展開して企業人になりたいのか


コンセプトが全く違うのである


成功だとか正解だとかの話をしているわけではない

(もちろん美味しいラーメンは食べたいが)




人事担当を主な仕事にしているパイポイとしては

そんなことを考えてしまうのである


自身のコンセプト

やりたいこと、出来る事、なりたいもの

得意なことや不得手なこと


努力する方向を間違ってはいけない


そして自分ができない事や分からないことがあれば人を頼るべきである


あぁ全く


「人を知り、己を知らば、百戦……

 いや、美味いラーメン危うからず」なのだ(。-`ω-)ノ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 努力する方向を間違ってはいけないのと、報われないというのは自分にとって何度も経験があるだけに、読んでいてちょっと切ない気持ちになりますね。 己を知るというのは難しくなかなかにたどり着けない…
[一言] >努力する方向を間違ってはいけない これは本当にその通りだと思います。 せっかく才能があるのに、それを活かせてない人が世の中には多いですよね……w
[一言] 我が家はラーメンが好きです カップラーメンも袋麺も好きです お店のラーメンも好きです コンセプト。このカタカナ五文字かなりの強者だと思っています。 ラーメンはもちろんあらゆることにそれは言…
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